英和辞典や、単語本に掲載されている英単語の日本語訳が、実際には使いにくいと思うことはありませんか。
例えば、"enlighten"、"enlightened"。
英和辞書には次のように書かれています。
enlighten [他動詞]
1.(人)を啓発する、啓蒙する、教化する
2.(物事について)(人)に教える、知らせる
enlightened [形容詞]
[通例ほめて]啓発された、進んだ
「啓発する、啓蒙する、教化する」、「啓発された」という言葉は、使う可能性が無くはありませんがなんとなく使う場面は限定的の様な気がします。
それに対して、NHKラジオ講座の『実践ビジネス英語』の以前の講座で、次の本語訳が紹介されています。
enlighten [形] 賢明な、進んだ
そして、ビニエット(ショートストーリー)の中では、次の文でこの単語が使われています。
Enlightened managers are teling employees to leave the office at 5 p.m. on the dot.
賢明なマネージャーは、5時丁度に職場を離れるようにと従業員に言っています。
ここでは「啓発されたマネージャー」ではなく、単に「賢明なマネージャー」として使われています。
別の言葉で言うと、「理解のあるマネージャー」、「良く分かっているマネージャー」のような意味でしょう。
enlightenedを「啓発する」と覚えていると、この「Enlightened managers」では違和感があるような気がしてしまいます。
この例の様に、英単語の日本語の意味を勉強する際に、自分が実際に使える日本語で理解しなければ折角勉強しても使いにくいことになってしまう可能性があるということです。