「どこの会社にお勤めですか?」
を英語で言うと、まず、
"Which company do you work for?"
がありますね。
私はこれまで1,000人以上の外国人に話し掛けていると何度もご説明しています。
英語で会社や仕事を尋ねる方法はいろあり、その時の状況に寄って使い分けることが必要になる場合があります。
日本語でも殆ど同じではないでしょうか。
初対面の人に会って、いきなり
「どこの会社にお勤めですか?」
と質問するのは、唐突過ぎると思うことがあります。
それでも、仕事を聞くことが、共通の話題を見つけることに非常に役に立ちます。
初対面の人との雑談を盛り上げるためには、出身地、仕事、趣味など、”お互いの共通な話題”、或いは”自分が知っている(コメントできる)話題”を見つけることが必要です。
質問をして相手がどのような人か知ることが会話を盛り上げるためにはとても重要であり、それが無ければ会話を進めることができません。
相手のことを知らずに自分が話したいことだけを話し続けるのでは、相手が退屈してしまいます。
初対面の人にいきなり会社を聞くのは失礼という状況があります。
その時は、
「もし差し支えなけれは、教えてください」
などの枕言葉を付けて質問します。
また、会社名を聞くのではなく、
「どのような業界の方か、教えて頂いてもよろしいでしょうか。」
などと、業界を質問することもあります。
特に、自分と同じ業界でなければ詳細を聴いてもあまり意味がないこともありますので。
私はIT業界ですので、マイクロソフト社やオラクル社など、大手IT企業のセミナーやユーザー会に参加することが頻繁にあります。
セミナーで隣に座っている方や懇親会で初対面の方と会話することは珍しくありません。
このようなイベントに参加されている方の殆どは、その主催企業の製品を導入しているユーザ企業か、その製品と合わせて自社製品を販売したりサービスを提供するIT関連会社の何れかです。
最初に、
「ユーザーのお立場ですか、それとも提供側ですか」
などと質問します。
「提供側です。」
というご回答があれば、
「どちらの会社か伺ってもよろしいですか」
と質問し、
「NECです。」
のような回答を頂きます。
それに対して私からは、
「そうですか。私は・・・・です。」
となり、ITの詳細の会話を始めることになります。
前置きが長くなってしまいましたが、状況に寄って質問の仕方が違うということをお話ししました。
英語表現も、1つの言い方だけではなく、状況に寄って表現を使い分けることも必要だと考えています。
「どちらの会社にお勤めですか?」
を英語で言うと、
"Which company do you work for?"
という言い方があると冒頭で書きました。
以前録音してあった杉田敏先生のNHKラジオ講座『実践ビジネス英語』で説明されていた表現を紹介します。
会社を尋ねる簡単な言い方として、次が紹介されていました。
"Who are you with?"
"be with A" で、「A(会社)に勤務する」という意味があります。
また、この講座では、次の言い方も紹介されています。
"Who do you work for?"
この文は次の2つの意味があるとも説明されています。
①「どこにお勤めですか?」
②「あなたの上司は誰ですか。」