岸田首相の米議会演説で見つけた使える英語表現『all hands on deck』 | 「英語が話せるようになる本当の勉強法」のブログ

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アメリカに訪問中の岸田首相が、11日、米議会で英語で演説を行いました。

 

その演説の中に参考になる英語表現がありますので、取り上げます。

 

演説の主な部分が、本日(4/13(土))の日経新聞朝刊(12版)に掲載されています。

英語の原文(抜粋)と ”外務省の仮訳” を読むことができます。

 

 

その中に、「『自由と民主主義」の仲間、米独りではない」と題を付けた演説の部分に、次の英文があります。

 

The democratic nations of the world must have all hands on deck. I am here to say that Japan is already standing shoulder to shoulder with the United States. You are not alone. We are with you. 

 

世界の民主主義国家は、総力を挙げて取り組まなければなりません。皆様、日本は既に、米国と肩を組んで共に立ち上がっています。米国は一人ではありません。日本は米国と共にあります。

 

 

ここでは、赤で示した2つの表現を取り上げます。

 

"all hands on deck"

 

"all hands on deck" は、"all hands to the pumps" と同じ意味の表現です。

 

All hands to the pumps!

「一致団結してこの難局を切り抜けよ。」

 

この表現は、辞書によると、

「沈没しかかった船から水を汲みだすために掛けた号令から」出来た、

との説明です。

 

つまり、"all hands on deck" の方は、

「同じ船に同乗した者同士で協力しよう」という意味で "on deck" となっているのでしょう。

 

 

"shoulder to shoulder"

 

辞書には次のように説明されています。

 

shoulder to shoulder

 1.肩と肩が触れ合って、密集して

 2.心を同じくして協力して

 

岸田首相の今回の演説のこの表現は、外務省の仮訳では「肩を組んで共に」となっていますが、この「2.」の「を同じくして協力して」の意味を含んでいるということですね。

 

 

英字新聞などでは難しい英単語が登場しますが、この岸田首相の演説には難解な英語は登場していないようですので、英語の勉強材料としては多くの英語学習者の役に立つのではないかと思います。