生成AIは、英会話練習に使えるか? | 「英語が話せるようになる本当の勉強法」のブログ

「英語が話せるようになる本当の勉強法」のブログ

どんどん英語力がアップする勉強法を紹介するブログ

生成AIの活用、弊害の話題が、最近様々な分野で取り上げられています。

 

英語の勉強、英会話の練習への活用についても例外ではありません。

 

 

生成AIの英会話への活用については効果はあるとは考えられますが、実際以上に過度に期待されているようにも感じています。

 

 

メリットとしては、次のような事が挙げられそうです。

 

・"How are you?". "I'm good. What about you?" などのような、簡単な挨拶英語のやり取りの練習になる。

 

・外国人と話をする自信がない段階、外国人が身近にいないような状況の方にとって、便利なツールとなる。

 

・自分の英語表現、発音が(生成AIに)通じるか否かを確認できる。

 

 

これに対して、世間で言われるほど期待できないと私が考えていることがあります。

 

①機械との会話は、楽しむことが困難

 

『我々が会話して楽しめるのは、相手が”人間”だから』という部分が大きいと考えています。

 

自分が話した内容に相手が ”共感” してくれるから楽しいのです。

相手を ”驚かせ” たり、”喜ばせ” たりできるから面白いのです。

色々な情報提供をすることで、相手から ”尊敬” されたり、「楽しい」、「この人ともっと ”友達になりたい” 」と思ってもらうことを期待できるから沢山話したいと思うのです。

 

機会(生成AI)は、表現上で「それいいですね。」、「凄いですね。」と言ってくれても、機械自身が感動しているわけではありません。

いってみれば、形式的に、或いは文字通り”機械的に”返答しているだけです。

 

生成AIの英会話での活用は、最初は”もの珍しさ”や、「機械も会話できるのだ」という驚きで多少は”面白い”と感じると思いますが、上記の理由で、直ぐに飽きてしまうのではないでしょうか。

 

つまり、「生成AIとの会話では、感動できない」ということです。

 

 

②小さな間違い、冗談への対応が”ヒト”と違う

 

我々、英語の(上級でない)学習者は ”完璧な英語” を目指すことに大きな価値がない、ということはこれまで私は講演会などで協調しています。

 

最初に必要なことは、完璧な英語を話そうとすることではなく言いたいことを英語で相手に伝えることができること

です。

ネイティブでない我々が、最初から完璧な外国語を話し続けるという ”不可能” なことを目指すのはナンセンスです。

 

 

さて、自分が言いたいことを自分が知っている英語を駆使して英語を話します。

 

100点の英語でないことが分かっていても、それで通じれば十分です。

(勿論、ネイティブ英語が必要な状況や職業は別の話です。)

 

「これで通じるかな」と思うような英語でも、相手が分かってくれれば話を続けることができます。

 

相手の(ネイティブなどの)方が、こちらの英語力、こちらが日本人の英語学習者であることなど様々な状況を総合的に判断して、完璧でない英語の意味を想像して理解してくれることが往々にしてあるわけです。

 

その ”生身の人間” と ”機械” の理解力にはどうしても差があるはずです。

 

特に、冗談や、比喩などは理解力に差があると想像できます。

 

 

以上、生成AIの英会話の練習への利用について心配なことを述べました。

 

今回私がこれを書こうと考えたのには理由があります。

 

一般的に、英語の勉強というと次が語られます。

 

「三日坊主になって、勉強が続かない」

 

この原因は、主に次の2つです。

 

(1)勉強して知識、理解が深まっていることを楽しめていない

 

(2)上達を実感できていない

 

生成AIと会話しても、この2つの解決にならないであろうということが想像できます。

 

 

技術は時間の経過と共に向上しますので、品質、精度が良くなっていくことは想像できます。

それでも、過度な期待をせずに、使いながら利点、欠点を考えることは必要だと思います。