「あなたはエベレストに何故登るのですか」と問われ、
「そこに山があるから」と答えたという話は有名です。
これは、イギリスの登山家、ジョージ・マロニーが答えたセリフです。
このやり取りは1923年の新聞の記事として掲載されています。
「あなたはエベレストに何故登るのですか」の英語です。
"Why did you want to climb Mount Everest?"
そしてジョージ・マロニーの答え
「そこに山があるからです」の英語です。
"Because it's there."
非常にシンプルな表現です。
覚えておいて、損はない英文だと思います。
実際に英語ネイティブの方と会話している中で、このような”決まり文句”を知らないと話しての真意やユーモアが理解できない可能性もあります。
シンプルであるが故に、この表現を流用して機知に富んだ表現ができるかもしれません。
今度、英語ネイティブの方に、
「あなたは何故、~をするの?」
などと質問されたら、茶目っ気たっぷりに
"Because it's there."
と答えてみても面白いかもしれないと思います。
このジョージ・マロニーの表現を引用していると理解して微笑んでくれるかどうか、試してみます。
勿論、質問の内容によってこの表現を使うか否かは判断します。
ところで、このジョージ・マロニーの答えが紹介されている新聞記事では、このやり取りの続きが紹介されています。
"Everest is the highest mountain in the world,
エベレストは世界で最も高い山だ。
and no man has reached its summit.
そして、その頂上に到達した者は一人もいない。
Its existence is a challenge.
その存在自体が挑戦である。
The answer is instinctive, a part, I suppose of man's desire to conquer the universe.
エベレストに上ることは人間の本能であり、宇宙に到達したいという人間の欲望である。
このジョージ・マロリーはエヴェレストの頂上を目指しましたが、遭難して帰らぬ人となってしまいました。
そしてその遺体は、なんとそれから75年後の1999年に山頂近くで発見されました。
彼が山頂に到達したのか到達できなかったのかは、現在も分かっていません。