私は、英語を話すための練習として成果を実感している方法があります。
外国人と会ったことを想定して、「話したい」と思うことを英作文して言ってみる方法です。
例えば、アメリカ人を観光案内するような状況を想定します。
浅草や京都、あるいは都内、秋葉原などを案内することをイメージすると、「自分が英語で説明したいこと」を英語で言えるかどうかを確認することができます。
例えば、浅草の雷門、浅草寺を案内したことを例にしましょう。
実際、私は仕事でご一緒したアメリカ人の女性を浅草にご案内したことがあります。
雷門から浅草寺に入ると、両側に沢山のお店が並んでいます。
"What is it?"
"What's that?"
日本独特の物が沢山ありますので、
「あれは何ですか?」
と質問を受け、英語で説明することになります。
例えば、次を説明しました。
人力車、大福、羊羹、せんべい、ゆかた、はっぴ、おみくじ、賽銭、おしるこ、うなぎ、など
つまり、このような単語を説明するための ”英単語” が思い浮かばなければ確認しておくことで、実際に外国の方を案内した時に、
「あれ~?xxxって英語で何というのだっけ?」
ということを減らすことができます。
このように、実際に英語を話す前に一人で会話や英作文の練習をすることが、英会話の非常に効果的な練習になります。
私自身、20代の頃からこれを習慣化して大きな成果を実感しています。
この方法を私は次のように呼んで、講演会でもお勧めしています。
”独り言英会話練習法”
この練習のやり方は、私の著書で詳しく解説しています。
さて、前置きが長くなってしまいました。
私は、テレビを見ながら、
「これを英語で外国人に説明する機会がありそう」
と考えられることを、いつも考えるようにしています。
「努力してそのようにしている」ということではなく、そういう”クセ”が付いています。
テレビで、日本の有名な”お祭り”のニュースが流れていました。
大勢の人が、”神輿(みこし)” を担いでいます。
「“神輿” は、英語では?」
和英辞典で調べました。
みこし = "a portable shrine"
調べてみると、何ということはありません。
「移動式(ポータブル)の神社(シュライン)」
聞いたことがあったような、なかったような。
ただ、正確にいうと、神輿は”神社”ではないと理解しています。
それでも、神輿は日本独特のものですから、正確に表す英単語は存在しないということでしょう。
確認して"portable shrine"と知ると、「へぇ~、これでいいのだ」と、少し拍子抜けした感じです。
この「へぇ~。」という気持ち、ちょっとした感動が ”言葉(単語)の記憶” にはとても大切です。
つまり、簡単に記憶できます。
それでも、知らないと外国人を目の前にして
「英語が出てこない」
ということになってしまいます。
「自分が言いたいこと」、「言いたくなりそうなこと」を独り言として英語(英単語、英文)にする習慣をつけることが、英語を話し易くするために非常に効果的です。