最近のレコ活動⑤ 続・平日に新宿に行ったんだが... | レコ屋巡りの夜

レコ屋巡りの夜

塩化ビニール(=レコード)中毒患者のトホホな日々を綴りたいと思います。
オリジナルが欲しいけど高いなら諦めます。

(前回のつづき)

その後、いつもは外国人だの、オッサンだの、若手掘り師だのでごった返している Soul & Jazz 畑もサラ~っと掘り返す。特に自分的には何もなし…というか、知識が不足しているのでレア盤が格安でも分からない(笑)。いやぁ、客がいない平日のレコ掘りって爽快ですなぁ(この日は月曜…平日レコ出勤であった)。興味のない和物&7" もスルーして、路面D店の1Fの捜索を終了。

 

いつもはここで退店し、近くのD店プログレ館 or D店5F ROCKフロアに雪崩れ込むんですが、この日は平日だし余裕をかまして同ビルの4F SOULフロアに行くことにした。

 

エレベーターで4F SOULフロアに到着(上の写真は以前撮ったものです)

 

やっぱり平日は良いですねぇ~、ここでもフロアに客は自分を含めて3~4人しかいない。平日にレコ屋巡りしている山崎さんがいないか…?と見渡すもいなかった。3年程前?に一度下北沢D店で見かけるも、SOUL棚をレコ2~3枚抱えて掘ってらっしゃる姿を見てビビり、そのまま退店。それ以来見かけることはなくなってしまった…。

 

我がブログに登場する、SSW & レコード・コレクターの山崎さんのブログ…かなりお世話&勉強させてもらってます。

 

 

さぁさぁさぁ!久しぶりに来たぜ、SOULレコは全て掘り返したるワイ!とレジ近くの新入荷コーナーに手を付ける。2日前の土曜日にSOULセールがあったのか、新入荷コーナーの横に『SOUL○○セール』と特別に3列ほどレア盤と思われるレコが並んでいる。ROCKなら、「ハァハァ…」と心臓の鼓動が聞こえ汗をダラダラ流しながらみるところですが、何しろ SOUL の知識が欠如しているので、パラパラ見てもさっぱり分からない(笑)。本当に、無知ってこの世界では悲しい事です(涙)。

 

D店の配布する『SOULレア盤買取リスト』に出てきたような、そうでないような。はたまた以前買ったUS BLACK DISK GUIDE本に出てきたようなレコだろうか?何が何やら分からない(トホホ)。

 

どれを買ったら良いのやら…と思っていたら、上の山崎さんのブログで勉強したレコが出てきた!

 

Doris Duke – I'm A Loser ( Contempo UXP - 711 - CN ) 国内盤 LP 帯付 インサート 1976年 2800円

 

オオオッ、ドリス・デューク!これ欲しかったんだよなぁ~!USオリジナル盤だと、たまに見かけても5,000円くらいするしでなかなか手が出なかったんですよ(今見たら、ヤフオクに3,000円くらいでありましたw)。オリジナルは1970年リリースで、国内ではこれが初版?素晴らしい帯も付いてますぜ、ダンナはん(ハァハァ…)。裏ジャケが少々汚れてるけど、帯付き完品の国内盤は初めて見たし(…いや、ヤフオクで以前見たっけ?)。この値段なら…と抱えてみる。

 

内容が良いのは事前に youtube で勉強済み。後はコンディションだけである。レジにて検盤させてもらえば、盤は埃まみれだけど洗えば美品になるはず…と予測し迷わず購入。

 

帰宅後、早速洗えば…レーベルにヒゲ(スピンドル・マーク)が1本あるだけの盤面ピンピンの極美品だ!ヒャッハ~~~!と大喜びし、早速ターンテーブルへ(ハァハァ…)。実際に聴いてみると…

 

まぁ…ノイズなんてあるわけがないですよ。山崎さんが上のブログで激怒していた反りもなし。そしてアルバムも 『Deep Soul 名盤』とタグに書かれていた通りである…が!滅茶苦茶に音が悪い(涙)。ウ~…これは布団を被って録音したんだろうか?これはねぇ…もう聴くもんじゃないですよ。こんな名盤を聴かないっていうのは何なのよ?って思いますが。あぁ、これはUSオリジナル盤を買うしかないなぁ(涙)。こうやってレコは部屋に増殖していくんです(完!)

 

Deep Soul&女性Vo が大好きな自分には堪らない1枚。名盤なんですが…(涙)

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 

 

Doris Duke 国内盤がこんなに音が悪いとも知らない男は、幸先良いぜ…とそのまま捜索続行!知識がないのは如何ともし難く、なかなか自分でも分かるものが出てこない。一般棚に移って自分の好みの "Millier Jackson" のコーナーに手を掛ける。名前は知ってたんですが、同じく山崎さんのブログで勉強し、youtube にて彼女のアルバムを試聴し好みであると確信。これまでに3枚ほど購入して、これからもコツコツ集めて行こうと思っている人である。

 

3~4枚入ってたんですが、その中からこれを選択!

Millie Jackson – Feelin' Bitchy ( Polydor MPF 1113 ) 国内盤 プロモ LP 帯付 インサート フロント・ジャケット写真入り 白レーベル 1977年 800円 

 

オ~、これは持ってないし、プロモの白(レーベル)だ!コンディションもプライスタグに "A/A" だし、800円なら罪にはなるまい。ミリーは安くて良いんですよね。内容はどのアルバムも(…ってまだ数枚しか知りませんが)素晴らしいし。

 

レジで検盤&盤面ピンピンを確認し、速攻購入(嬉)!帰宅後早速レコを洗って…とレコードを取り出せば…

 

表ジャケを映した小さいポラロイド写真が出てきた!

 

この時期のポリドール国内プロモ盤には、こんな感じで度々表ジャケの小さい写真が封入されてるんですよ。雑誌に掲載するのに使ったのかしらん?謎だ。

 

 

声はソウルフル…というより、女性Voとしてはドスが効いていて、女版 "Steve Marriott" のようだ。これまで買ったどのアルバムもそうですが、どれもこれも金太郎飴的な素晴らしさ!良く売れたのか、こんなに値上がりが続く現在のレコ市場でも安値安定を貫いている。初心者に優しい姉御である。万が一値上がりしては困るので、さっさと集めよう。因みに音は良かったです(ホッ)。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

その後BLUES & GOSPEL 棚を発見&発掘作業を繰り返すも、無知な自分を変えない限りどうにもならんと捜索終了。3F JAZZフロアも覗いてみるも、やはり好物のオルガンJAZZは仕切りすらなく、Jimmy Smith 以外は何も見つからず敢え無く終了。

 

同ビルをそそくさと抜け出し、左に進路を取る。道行く人の外国人旅行客の多い事よ。目の前にはあの大塚家具の立派なビルだ。結局この家具屋さんはどうなったんだろう?あの親子は仲直りしたんだろうか?

 

…と良識ある一般人の如く歩いて30秒で到達する D店 ROCKフロア5Fへとエレベーターに乗り込む。この店は4F店(Beatles, SSW, Psych, 和物…)が5F店へ吸収合併し、今は4Fには METAL館が移転している。

 

これも以前行った時の写真

 

サクッと5Fに到着し、フロアを眺めれば…平日の昼間にも関わらず、狭いこの店に自分を含めて4人ほど掘っている。昼間っから何やっとるんじゃい!働かんかい!だから日本はこんなに劣化して、GDPも…と心は昭和の老害説教モードですが、それはお前も同じだと悟る(笑)。まぁ皆さんも仕事の合間 or 休みで掘ってるんでしょう。

 

新入荷コーナーは…と見れば、20歳過ぎくらいのキレイなお姉ちゃんが独りゴリゴリ掘っている。1枚抜き出してはスマホでチェック!すかさず試聴を繰り返している(汗)。あぁ…Beatles - Hollywood Bowl の国内盤を調べてるのか…と変に感心してしまった(笑)。

 

水商売でもしてる方だろうか?それにしてもこれぞ”掘り師”と言わんばかりの掘りっぷりである。凄い世の中になったよなぁ。自分がレコ屋巡りを始めた30年以上前は、女性と言えば彼氏のレコ掘りの付き合いが普通だったのに。隔世の感を禁じえないとはこのことである。

 

新入荷コーナーに行きたいと思いつつも、なかなかレコード女子が離れてくれない。下手に一緒に掘って近づこうものなら、セクハラと騒がれかねないなと諦める(トホホ)。

 

仕方なく奥地の Psych(サイケ…と日本人は発音しますが、youtube で米国人コレクター達は ”サイキ”と発音してます。何かナイキみたいで馴染みがないですがw )コーナーから順に見て行く。日本ほど音楽ガイド本が出ている国もない…と思いますが、サイケのガイド本って本当にないんですよね。この5F店の山中店長が編纂したサイケ本しか思い出せない。

 

そんなことを思いながら Psych, SSW, Hard Rock, Progressive, Soul…と見て行くも特に何もなし。ウ~平日に来たんだから、何かなぁ…と思っていたら新入荷コーナーが空いていた!気が付いたら、あのレコード女子は居なくなっていた。早速新入荷コーナーを掘り返すが…もちろん廃盤コーナーは高すぎて話にならないし、他に探すもコレと言ってものはなし。

 

ウ~、ここは空振りかなぁ…と ROCK通常棚をAから順に見るも、基本的にこの店ってD店の中でもレアなオリジナル盤を揃えているので、なかなか自分好みの安いオリジナル盤が出てこない。

 

しかし傍の男性30代がレコを抜きまくっている!エッ?こんな高い店で⁉もう足元には30枚くらいのレコが置かれている(汗)。マジ?何買ってるのか…と思ったら、壁に『平日月曜日だけの割引』と称して『680円以下⇒全て100円』となっている!オオオッ!これのことか!だからあの男は抜きまくっているのか!と変に感心してしまった。

 

ならばワイも!…と思うも、既にあの男に掘りつくされたのか、やっぱりこれといったものはなし(涙)。ウヌ~…と思いつつも、苦し紛れにこれを抜いてみた:

 

The New Cactus Band – Son Of Cactus ( Atco SD 7017 ) US LP CS (カンパニー・スリーブ) 1973年 100円

 

"New" Catus "Band" である。私の大好きな Vanilla Fudge の Tim Bogert (b) & Carmine Appice (dr) が Vanille Fudge 解散後に創ったのが "Cactus"。そのオリジナルメンバーは、このバンドにはもういない。

 

そもそも Tim Bogert & Carmine Appice は Vanilla Fudge 解散後 Jeff Beck に、

 

「新グループやらへん?」

「良いっすよ!」

 

となったものの、Jeff の交通事故により霧散。その後に創ったのが Cactus である。そのTim & Carmine が再び Jeff Beck からの誘いに乗って Cactus は解散。オリジナル・メンバー抜きで引き継がれたのが新サボテンバンド ( New Cactus Band ) である(…そして Jeff 達は Beck, Bogert & Appice となる )。

 

USハード・ロック好きの私は当然 Cactus も好きですが、流石に "New" は…という事でこれまで敬遠してましたが、プライスタグには680円と。これが100円になるなら致し方なし。ジャケット左端に小さいカットはあるものの、表裏共に状態良好。盤も薄擦れ少々&キズはなしで問題なしと。レーベルは BROADWAYで、Wロゴなしのオリジナルであろう。

 

聴いてみれば…

 

 

 

そんなに悪くはないですが…という感じですかね?オリジナル・メンバーは居ませんが、元Iron Butterfly の Mike Pinera (g) がいるんで、そこそこのクオリティを保ててるのか?

 

しかしこのアルバムがあまり売れなかったのか、結局解散。その後 Cactus 再結成し現在も存続している模様(再結成後は興味がないので悪しからず)。

 

あるレコ好きオヤジの平日の新宿レコ屋巡り・完!

 

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