遂に買いました! | レコ屋巡りの夜

レコ屋巡りの夜

塩化ビニール(=レコード)中毒患者のトホホな日々を綴りたいと思います。
オリジナルが欲しいけど高いなら諦めます。

遂に買いました!…と言ってもレコじゃないです。

 

U.S. Black Disk Guide 鈴木啓志(編)2005年 第9刷(初版1994年) 3,200円

 

これを探してたんですよ~。音楽書籍も充実している都内D店に入る度、書籍コーナーをチェックしてやっと見つけました。実を言うとそれ以前にも遭遇はしてたのですが、とにかく見つけても状態の悪いものしか見たことがなく、見つけても断念する事数年。先日見つけたの(上の写真)は帯は無かったんですが、手に取り中をパラパラ見れば、とにかく未使用と思われるくらいきれい!新品値段が2,718円だったので500円程のプレミアは付いてましたが、ゴルアアアア!!!とレジに叩きつけました(笑)。

 

 

他人の手垢まみれのガイド本なんて嫌だったので、これは嬉しい~。帯がなかったり外装に擦れがあるものの、中がピンピンだったので前所有者は購入後、棚に仕舞ってそのまま…だったのかな?

 

絶版だったんですかね、これ? 3,200円とは安い…と思ってアマゾン見たら、同じような値段で売ってやんの(F***CK!!) 。ネット時代なのに、ネットを見ない昭和の叩き上げの末路(完!)。

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆   

 

 

何故にこの本を探してたかというと、もちろんSoul レコ探索の為です。

 

現在の自分が新たなる音楽情報をしるのは、ほぼ youtube 経由。如何なる忖度・偏見・権威主義・メジャー&マイナー、国の違い等々、人間の判断要素を排した youtube AI先生の無機質な音源紹介。私の好みの音だけに拘ったアルバムを次々に教えてくれるので、毎日が勉強であり、自分の欲しくなるレコが増えに増え、守備範囲も日々広がる広がる!(ハァハァ…)

 

実を言うと、このブログと繋がりのあるレコ友さんのブログ経由の情報の影響ももかなり大きく、皆さまの影響で買ったレコも結構あります(ありがとうございます!)。

 

そんな中で、Rock レコがあまりにも高騰しすぎで手が出ないことや、AI & ブロ友さんの影響もあって Soul に色気を出し始めてたんですなぁ(特にここ3年くらい)。しかし、レコ屋に行って Soul レコを買おうにも探しているレコなんてめったに出てこない or 出てきてもそれが高いのか安いのか、それともよく出てくるスルーして良いレコなのかどうか?とにかくアーティスト&時代背景的な事が全く見当もつかないので、

 

『やっぱ…ガイド本で勉強する必要があっぺ?』

 

となったわけです。少なくとも、Rock に関しては初心者時代はよくガイド本を買ったし。そして、ブロ友さん ( 『黒いお皿大好き‼』soulmusic さん ) のお薦めもあり、この本を購入したわけです。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆    

 

 

で、早速パラパラと見始めて行くと…

 

センターの折り目が変色して見えますが、光の反射の影響でございます。

 

アルバムごとの文章が長い長い!字も小っちゃい!しかも、文章がやたらに熱い!特に鈴木氏の文章が独断に満ちたゴリゴリの勢いで、読んでいて圧倒されてしまった(笑)。

 

例えば上の右上の Gladys Knight & Pips (私は大好き)の解説では…

 

 

『ブッダ盤…やはり大半は毒にも薬にもならないようなどうでもいいような作品ばかり』

 

と(爆笑!)。Motown 時代=素晴らしい / Buddah 時代=F*CK!! とぶった切る(笑)。エエんですか、こんなに断言して(笑)。

 

 

他にも、

右上に、やはり好きな(でも知識なくて良く分からん)Isaac Hayes 先生ですが…

 

 

 

『ライターとしてのアイザック・ヘイズの業績に関してはそう異論はないだろう。が、歌手アイザックとなると、今まで敬遠してきたと言わざるを得ない。回りのブラック・ミュージック・ファンを見ても惨憺たるもので、彼のファンだという人に一度もお目にかかったことがない。(中略)アイザックは歌が下手な上に、声もただ太いだけで味もへったくれもないと来てる。』

 

と(爆笑‼)。ファンはいますがな、ここに(笑)!

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆    

 

 

まだ読み始めたばかりですが、鈴木氏が1人で書かれてるのではなく、レヴューを何人かで担当してる模様。でも鈴木氏の激熱な文章が良いですよ(笑)。何だろう、この熱さは?昭和のスポ根系のアニメやドラマで味わった、令和の現代ではとんとご無沙汰になった精神論的なものを感じる。

 

『運動中は水なんか飲むんじゃねぇ!』

 

とか。気合があれば何とでもなる…というか?

 

私は思う、良い意味でも悪い意味でも、情熱が入ると人間は偏ると。ここら辺は心を有しないAIが作った文章とは明らかに違う。読者の自分も昭和の叩き上げ。レコ探しだって、未だに気合と勢いと足で探し回る旧態依然の人間である。だから鈴木氏の文章は、私のツボに入るのか?

 

 

独断と偏見、気合が全ての男塾的なものを感じる(笑)

 

 

 

他にも純粋な知識として、自分の好きな "Southern Soul / Deep Soul" が60年代だけじゃなく、70年代、80年代(今も?)ジャンルとして存在してるとか。Soul の歴史観を学ぶのにも素晴らしい。そう、このジャンルを俯瞰する必要があった自分には、本当に最適な一冊だ。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆    

 

 

Isaac Hayes – Live At The Sahara Tahoe ( Stax MW - 9043/4 ) 国内盤 2LP 帯付、インサート、見開きジャケット 1973年 2300円

 

2年ほど前に買った1枚。確か秋葉原R店にて。直後に行った御茶ノ水D店で、全く同じ帯付きを2000円で見つけて泣きました(F***CK!!)。レコ屋で見かける限り、未だに値上げの対象にはなってない模様。アイザック先生…良いと思うけど、ファンはいないのか?

 

 

★動きます★ ↓↓↓