埼玉レコ屋㉓ - 北浦和 | レコ屋巡りの夜

レコ屋巡りの夜

塩化ビニール(=レコード)中毒患者のトホホな日々を綴りたいと思います。
オリジナルが欲しいけど高いなら諦めます。

2月に入ってもあまり買えていないので、比較的買えた昨年末の話を。以下は2023年末のラスト・レコ掘りツアーの話。

 

年末を迎えて、リンク先のレコ友さん達も『今年の収穫』企画をやられるわけですよ。で、自分もその真似した企画を始めた手前、何か…皆が腰を抜かすようなレコを入手せねば!(ハァハァ…)となり、またもや都内近郊から出撃しD店 (Disk Union) を中心にレコツアーを敢行と(笑)。

 

いつものように土曜日に出かけたんですが、『年末+D店=レア盤セール』がデフォルト。お金がある人は、死ぬほど高額化したレア盤達をレジに叩きつけてカードでお支払い…で済むんでしょうが、こちとらその金がないんじゃい!!…と高らかに宣言し、向かったのはレコ友さんの Pink Islandさん&Noriさん(今日もレコードがやって来る!)の地元・北浦和D店である。

 

何故にこの店を?なぜなら、この日(と言っても年末土曜日)にセールをやってなかったから(笑)。レコ掘りツアーに行く日は、大抵開店と同時に店内になだれ込むんですが、たまたまセールなんかやってる日に行くと… WAR (=レコ掘り師達の血みどろの戦い)に巻き込まれるので。10年位前の12月各週末は、D店なんかはどの店もゴリゴリの廃盤セールをやってたと思いますが、今はレア盤が揃わないのかやってる店が都内中心になっている模様(御茶ノ水、渋谷、新宿各店が精力的にやっているイメージ。違いますかね?)。

 

開店AM11時を少し周ったところで店内突入!

 

これは以前撮った画ですが、セールをやってなかったのでこんな感じでした(ホッ)。多分、他の掘り師達は、垂涎のレア盤満載のセールをやってる都内D店に行ったのでしょう。その分ワイが独り占めじゃい!…とここまでは威勢良かったんですよ(笑)。

 

コロナ禍真っ只中に来た時は、ROCK新入荷コーナーはもちろん、各棚もスカスカだったのは昔話。今は各棚共にゴリゴリに入ってましたね…ただしお値段は更にゴリゴリになっておられました(涙)。早速誰もいないROCK新入荷から見て行くんですが、セール品と分けているのか、ブックオフで見かけるような代物(昨年、突如好きになった Nolans, Santana, Foreigner) やらの国内盤が出てくるものの、やっぱり60~70's Rock 好きが欲しがるようなブツはなし。

 

上の壁写真を見上げれば欲しいものはあるものの、以前の数倍になった値段で買えるとでも?という状態。ああぁ、分かっちゃいたのに来たんだよなぁ、我らが北浦和D店よ!他の掘り師もいないし、何か出てこんかい!

 

ROCK新入荷を抜け、壁際に広がるAから再び見始めるが…。高いなぁ、いや高くなったなぁ…やっぱ大人しくヤフオクやってれば良かったか?でも皆の取り合いで高いし、1枚の送料800円だ?ふざけんなよなぁ?Discogs なんて送料30ドル(=約4500円)とか!バカだろお前!どこのどいつがレコ1枚の送料に4,000円以上払うんだよ!F****CK! …その結果、レコ掘りツアーに出撃してこのザマか(涙)。

 

 

 

暗澹たる気持ちのままパタパタ進み、Sの棚でこれを引く:

Steppenwolf – Early Steppenwolf (Dunhill DS-50060) US PROMO LP PROMO WHITE STICKER & LABEL 1969年 1700円

 

既に持っているんですが、プライスタグに『プロモ WLP (White Label = 白レーベル)』と!ジャケを見れば確かに、

 

燦然と輝くプロモ・ステッカー!(ハァハァ…)

 

いつものように「おネェチャン!中、見せたってや!」とレジになだれ込んで見てみれば、

 

オオオッ、素晴らしき白や!

 

このアルバムは既に持っているので、これで2枚目である:

 
持っていたのは同じくUSオリジナル盤(プロモじゃない)ですが、10年以上前にこの北浦和D店で100円で購入(笑)。興味のある方は調べてもらえると分かるんですが、USオリジナルで相場は300円程(笑)。Steppenwolf って『American Hard Rock の雄』というイメージですが、どうも今一つ自分はフィットしなかったんですよ。1968年デビューの割にブルースを感じられないし。それでも一応…と言うわけで1st アルバム+ライブ盤は持ってたのですが、たまたまこのアルバムを購入。100円だったし。
 
余談ですが、何とこんなマイナー作品にも国内盤が存在し、帯付きだと3万円位?買えるかよ F***CK!

 

 

 

 

そもそも John Kay (Vo, G) は、Steppenwolf の前身となる Sparrow というグループいたんですが、そこで3枚の7" をCapitol, Columbia という大手から1965~66年にリリース。アルバムも1967年に録音するも、リリースさせてもらえずお蔵入りで解散( Steppenwolf が1968年に例の

 Born to be wild (邦題:ワイルドで行こう)がヒットすると、翌1969年に突如リリースされた)。

 

上のアルバムは、その Sparrow 末期(1967年録音… 1968年のSteppenwolf デビュー前)に録音されたライブ音源である。メンバーは John Kay 含む Sparrow のメンバー4人+ Mars Bonfire (G) の5人体制。この Mars Bonfire が重要人物で、実は "Born to be wild (ワイルドで行こう)" の作者なのであった。そう、中心メンバーの John Kay はこの曲に関わってないのです。Discogs によれば、そもそも Mars Bonfire は Sparrow のメンバーだったものの、Steppenwolf に変名する前にバンドを離れたそうな。ならば上のアルバムはSteppenwolf の作品ではなく、Sparrow では?それでは売れないという事で、"Early Steppenwolf" となったんでしょう。

 

映画『Easy Rider』にも使われた、誰もが一度は聴いたことのある曲

 

で、今回買った2枚目のこのレコ。内容が自分にジャスト・フィットな Heavy Blues Rock! なので「プロモの白があれば…」と思っていたところ出てきたと(ハァハァ…)。

 

昨今のプロモ白の高額化かどうか知りませんが、100円(10年前)⇒ 1700円(プロモ白)とF*CKな17倍のお値段ですが、盤質も素晴らしい(…しかしジャケの天は10cm程裂けていた F***CK!!) 。盤質+白(レーベル)優位主義の私は抱え込みました~。

 

もっと買いましたが、年々書くのが疲れてしまってあきまへん。他に買ったレコは次回です(つづく…)。

 

 

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