町田レコ屋⑱ | レコ屋巡りの夜

レコ屋巡りの夜

塩化ビニール(=レコード)中毒患者のトホホな日々を綴りたいと思います。
オリジナルが欲しいけど高いなら諦めます。

(前回からの続き)

ROCK廃盤セール棚から3枚も確保でき、ニヤニヤする徘徊掘り師(笑)。その後、反対側の壁際に広がるJAZZ & SOUL棚を丁寧にペラペラめくるも、目当てのオルガン系ジャズ&自分でも分かるようなディープ・ソウルは見つからず探索終了…。

 

取り合えず検盤せねばとレジに向えば、レジ前に3桁ROCKエサ箱が4つ並んでいるではないか!しかも4箱ともレコがパンパンに入ってる!やっぱりねぇ、レコは3桁なんですよ。4桁以上のレコは、私に言わせれば F*CKです(笑)。安くないと数も買えなきゃ冒険も出来ぬと、早速ギチギチに入ったレコを抜き出して捜索再開である。

 

3桁安レコ…とは言っても、ブックオフで見つかるよく見る国内盤レコ達(S&G, ジョン・デンバー、アダモ等々)だったら嫌だな…と不安になりながら見てみるも、シュリンク付きのUS盤が次々に出てくる!しかもハイプ・ステッカーが付いているものが多い。オオォ!これぞ私の大好きシュリンク+ハイプ・ステッカー盤!私の中では、国内盤の帯付きと同じ位置に属するレコ達である。やっぱり年末だけあって、皆さん金策に走ってレコを買取に出してるんだろうか?多分一人のコレクターの放出でしょう、これは(ハァハァ…)。

 

一枚一枚ゆっくりと上げ下げすれば、オリジナルかどうか不明ながらも Santana, Billy Joel, Hall & Oates 等々の大物達が大挙して登場である。洋楽事始めの頃は自分も一度は買っていた方達も、今は特に集めてないんだよなぁ…。Santana - Moonflower 2LPのシュリンク付きはそそるなぁ。見開きジャケット in シュリンクですぜ、ダンナはん(ハァハァ…)?

 

そんな中、前から見つけたら買おうと思っていた1枚が出た!

 

Daryl Hall & John Oates – Voices ( RCA Victor AQL1 - 3646 ) US LP インナー・スリーブ、シュリンク+2ハイプ・ステッカー 1980年 480円

 

オオッ!名盤 Voicesだ!これが出たら買おうと思っていたら出たよ!しかし、ハイプ・ステッカーを見てみれば…

 

もうこれがあるだけで、オリジナルじゃないっす(笑)

 

もう一枚はトラック・リスト。曲順はメチャクチャですが(笑)

 

検盤させてもらうと…

何じゃこの黒ステッカーは???明らかに "VICTOR" ロゴと”ニッパーくん(例の VICTORレーベルのワンちゃん)”を隠してるんだな(爆笑!)。こんなレーベル初めて見たよ。Discogs にも掲載がないです。ただ、初回プレスではない事だけは分かった(涙)。でも、盤自体は非常に美しい(ハァハァ…)。

 

しかも…

両面に "MASTERDISK(スタンプ)" + "RL(手書き…薄くて見づらいです)”刻印ありの、「高音質補償ですぜ、ダンナはん~」盤(ハァハァ…)。

 

因みに、下がステッカーなし通常レーベル:

またもやDiscogs からの無断借用(ゴメンナサイ)。

 

 

更に今調べたら、

裏ジャケの左下角に "RE-2" と入っているのが "Repress" と、Discogs 先生が仰ってます(F*CK!)

 

ホール&オーツはアルバムごとにテイストが変わるという印象なので、あまりアーティスト単位で買おうという気にはならないんですが、この "Voices" と "Abandoned Luncheonette" の2枚はオリジナルで買おうと思ってたんだよなぁ(オリジナルじゃないけどw)。まぁ、再発(2nd Press ?) と言えども、例の "RL ( = Bob Ludwig ) " 刻印もあるしエエ音でしょう(ハァハァ…)。

 

早速聴いてみれば…

 

A-1 この曲で幕が上がる。名曲 (John Oates 作)!

 

B-1はこの曲から。この『ふれらた気持』は、Righteous Brothers (1964年) がオリジナルですかね?

 

これが Righteous Brothers のオリジナル・バージョン。曲自体は Barry Mann, Cynthia Weil & Phil Spector の共作。そうか、バリー・マン、フィル・スペクターが。良い曲書きますねぇ~。

 

B-3曲目。これも名曲(Daryl Hall 作)。それにしても、2人とも良い曲書きますねぇ~。

 

Paul Young もカバーしてヒットしてた記憶が。

 

確かこれが2人の初のセルフ・プロデュースだったかな? Wiki 見たら、『全米17位&ミリオンセラー・アルバム』だそうな。そもそも彼等は1st アルバム "Whole Oats" 以外は殆どチャート・インしているようで、その多くが全米30位以内(!!)

 

多くの ROCK CLASSIC オリジナル盤が高額になる中、Santana や彼等みたいにそうでもない人達もいるんですよねぇ。余りにも売れ過ぎたためか?

 

で、肝心の音ですが…これが予想に反して大して良くない(涙)。レコ屋じゃ"RL刻印あり" と称して値段を釣り上げてますが (@D店)、今まで何枚もこの"RL刻印" 盤を聴いた感想を言えば、

 

「大したことはない」

 

である(もし好きな方がいたらゴメンナサイ)。特別音が悪いわけじゃないものの、さりとて特別に「ウオッ!」とヴァンゲルダー (RVG) 盤のような驚きも感動もない。なので、何故にこの"RL刻印" 盤が高額になっているのか、自分には分かっていないのが現状。

 

自分はマトには興味はなく、あくまで良い音で聴きたいだけなので(…と言っても、リマスター盤とかになると気乗りがしないのはなぜなのか?)、現在のD店等の釣り上げ工作には辟易している。それとも、もっと高価なオーディオで聴いたら違うのか?『ヴィニジャン』『パタパタ…』等で有名な評論家・田中伊佐司氏が聞いたら、

 

「君は全く分かってないね~」

 

と言われそうですが(笑)。説教されようが、自分で『良い音や!』と思わなけりゃ意味はないと思うのは自分だけだろうか?それとも、オリジナルのRL刻印盤なら音が良いのか?

 

刻印を求める掘り師達は多いのかもしれませんが、自分は加わることはないでしょう(もっと欲しいレコが沢山あるしw)。でも、本当に好きなアルバムは良い音で聴きたいよなぁ~。

 

◆またもや長くなったので、残りは次回に(つづく…)。

 

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