望 汐の星張りつめる 階段を一段 また一段 月の光がこんなに明るいなんて すっかり肩は冷たい そこに記憶は無く 真っ直ぐ山へ帰る 内と外が入り混じる 露けき部屋 幾度となく反芻される奏で 枝を一刺し また一刺し 大気を抜けて ゆっくり山へ還る