望 | bibliotheca lepre

bibliotheca lepre

心の赴くままに

 

汐の星張りつめる

階段を一段 また一段

月の光がこんなに明るいなんて

すっかり肩は冷たい

そこに記憶は無く

真っ直ぐ山へ帰る

 

内と外が入り混じる

露けき部屋

幾度となく反芻される奏で

枝を一刺し また一刺し

大気を抜けて

ゆっくり山へ還る