先日、府中の2りんかんに買い物にいったら、店内のポスターに目がとまりました。

11月29日(土)の12:00から、MotoGPライダーの中野真矢選手のサイン会&トークショーがあるとのこと。

うっ、知らなかった! 是非とも行かねば!




【タイムスケジュール】

10:00~    整理券配布(先着100名)

12:00~12:30 トークショー

12:30~12:50 質問コーナー

13:00~13:50 サイン会

13:50~14:15 ジャンケンコーナー



府中2りんかん
 通常営業時間 10:30-20:00
 定休日 年中無休
 電話番号 042-369-3751
 所在地 東京都府中市若松町1-25-4

 2りんかん(府中店)のサイトはこちら

 地図はこちら


中野真矢選手のオフィシャルサイトはこちら

  ブログサイトはこちら




中野選手は、今期のMotoGPはグレシーニ・ホンダからの参戦で、殆どのレースでポイントを獲得したようですね。来期の2009年は、アプリリア・レーシングからワールドスーパーバイクに参戦することが決まっているそうです。

もう少しMotoGPでの活躍が見たかったけど、新しいステージでの戦いも楽しみです。


10:00 に整理券を受取るには、何時までに2りんかんに行けばいいのか思案中です・・・



【 やっぱり気になるレーサーレプリカ 】

ドップリとバイクにハマり込むにつれ、バイク雑誌を読む楽しみも増えてきます。当時は月刊誌の「オートバイ」と「モーターサイクリスト」が愛読書でした。
色々な記事の中でも、「国産バイク総図鑑」みたいな特集物が好きだったかも。

125ccクラス,250ccクラスと読み進め、400ccクラスのコーナーが終わると指でページをまとめて掴み、750ccクラスを飛ばして何食わぬ顔で次の特集へ…

750ccクラスを運転出来る免許(大型自動二輪=限定解除)を持っていないから、乗れないバイクの記事は読んでも目の毒です。華麗にスルーして、私の中では400cc以上のバイクはこの世に存在しないことにしていました。

でも… 正直に言えば、やっぱり気になる750cc。特に当時は最先端をまっしぐらのSUZUKI の GSX-R750。アルミフレームに新開発の油冷式エンジンを搭載したその姿は、まさに耐久レーサー。過激と言われた400cc GSX-R の更に上を行く過激っぷりです。


GSX-R750(1985年)


バイクに乗り始めた頃は、レーサーレプリカには背を向けていましたが、フレディ・スペンサーやエディ・ローソン、ランディ・マモラのGP500での活躍や、鈴鹿8時間耐久オートバイレースの記事を読むうちレースに強い興味を持つようになりました。
フルカウル、集合管、デュアルヘッドライト、アルミフレーム… やっぱりレーサーレプリカってカッコいい!
レースという特殊な環境で闘うバイクのレプリカモデルには、普通のバイクには無い非日常性がオーラのように漂っている気がしたのです。


耐久レーサーGS1000R そのものと言えるフォルム


【 GS1000R の生き写し 】

そんな1986年のある日、雑誌のニューモデルコーナーに掲載されたバイクに衝撃を受けました。GSX-R750 の更に上を行く GSX-R1100 が紹介されていたのです。

乾燥重量197kgの車体に、最大馬力130psの油冷エンジン、そのスペックとスタイルは耐久レーサー GS1000R そのものでした。当時、ロードゴーイング・レーサーという言葉を頻繁にバイク雑誌で見かけましたが、まさにそれです!
このクラスでフルカウルを装備した「レーサーライク」なバイクと言えば HONDA の VF1000R しかなかったのですが、それと比べても GSX-R1100 は忠実に耐久レーサーをトレースしていたのです。


GSX-R1100 の最初期モデル(1986年)


こんなバイクが街中を走っていいのか?運輸省は認可するのか?
GSX1100S KATANA(カタナ)に対する運輸省&警察の仕打ちを考えると、日本国内で逆輸入車として販売されることが信じられない程でした。

ああ・・・ 乗れるんだったら自分のバイクとして乗ってみたい。GSX-R1100 は自分には縁の無いバイクと思っていましたが、免許があってそれを買えれば誰でも乗れるのです。バイクが好きなら一番乗りたいバイクに乗らなきゃ意味が無い!

奮起一転して、東京府中の運転免許試験場へ「限定解除」の申し込みをしたのです。


【 免許はまだなのに 】

本屋で大型自動二輪免許の取得体験本を買い、府中試験場のコース攻略方をいろいろ研究しました。茨の道と思っていた限定解除の試験も、待合の時間に他の受験者とバイク談義をするのが楽しみでした。今、何に乗っているのか、合格したら何を買うか、府中試験場の攻略ポイントは何処か、いろいろな話題で盛り上がったり。

試験を受けること自体、一つの楽しみとなりました。



府中試験場の二輪車コース

何回か試験を受けているうち、次第に合格の予感が強くなってきました。「あそことあそこさえ上手くクリアすれば、合格するかも・・・」

手応えのようなものを感じるに従い、一歩一歩 GSX-R1100 の姿が近づいてきた気分です。高揚する気持ちを抑え切れず、近くの逆輸入車専門店へ GSX-R1100 を眺めに行きました。


日差しの中でショーウィンドウに飾られた GSX-R1100 は、キラキラ輝く装飾品のようにさえ見えました。




うう・・・ なんて美しいんだ!こんなに美しくてスパルタンなバイクがかつてあったでしょうか!白のベースに重なり合うように塗り分けられたブルーが、SUZUKI ワークスの匂いを放ちます。公道を走る自分の姿をバイクに重ね合わせ、鼻の下を伸ばしながら思い描いていると、店の人が声をかけてきました。

「見積もりをしましょうか?」


えへっ?あはっ!大型免許ありません、と丁重にお断りしましたが、店の人はカモを逃がしません。

「契約した後、合格するまで店で預かりますよ」 (^_^)v


気が付いたら、店のカウンターに座って契約していました。

車両価格は100万ジャスト、諸費用込みで110万ぐらいだったでしょうか。GSX400FW の下取り価格は、不人気車ながらかなり上乗せしてくれました。不足分は2年ローンを組んでの支払です。



下取り車となったGSX400FW。許せっ!


店を出た後は、足が浮ついて真っ直ぐに歩けないような気分でした。「免許も無いのに買っちまった~!」
この背水の陣が功を奏したのか、7回目の試験で限定解除に合格し、晴れて GSX-R1100 に乗ることが出来たのです。


【 インプレッション 】

シートに跨り、トップブリッジ下のハンドルに手を添えると、まるでタンクに覆い被さるようなポジションです。フロントスクリーンの上端は目の高さのすぐ下にあり、少し伏せるだけで上半身がカウルに包み込まれる感じです。

21世紀の耐久レースマシンは、殆どスプリントレースマシンと変わらぬスタイルをしていますが、80年代前半の耐久レーサーは、まさにこのライディングポジションなのです。



GSX-R1100 と 耐久レーサーGS1000R

目線を下に下ろすと、そこには3000回転以下の目盛りをカットしたタコメーターが!

レース用マシンでは3000回転以下はスタート前のアイドリングの時にしか使わないので、カットしてあるのが普通でした。GSX-R1100 は、そんなとこまで忠実なのです。

街中でタコメーターの針が動き出すとき、トップギアでは80km/h近くのスピードが出ています。つまり、タコが動いたら即スピード違反・・・

なんてレーシーなんでしょう!

実用上は、アイドリングの調整も出来ないので、不便でしかありません。でも、そんなことさえ許せる気分です。



GS1000R(左)と、GSX-R1100(右)のタコメータ(3000以下カット)
スピードメータは北米仕様なのでマイル表示となっている

エンジンの加速フィーリングは、荒々しくトルク感に満ちています。前まで乗っていたGSX400FW と比較した印象と言うわけでなく、当時の同クラスのバイクと比較してもトルクの太さを実感します。そのトルクの質も、滑らかな太さではなく、ゴリゴリした太さと表現したほうがピッタリかも。

そのため、トップギアに入れた5000回転前後の中回転域でもアクセルにダイレクトに反応し、一速シフトダウンでもしたかのように加速します。




エンジンノイズはわりと大きめで、カウルの隙間を通して耳に入ってきます。ですが、これこそが油冷エンジンの魅力の一つで、荒々しさと躍動感に混じって、両足の間にエンジンが存在する実感に満ちています。

油冷エンジンはウオータージャケットを持たず、大量のオイルを循環させることでエンジン内部の熱を吸収させ、それを大型のオイルクーラーで冷却させます。

原理的には空冷エンジンと変わらず、オイルを冷却に使う積極度が空冷以上という感じでしょうか。ですので、このエンジンを「油冷」と考えると誤解が生じるかも。「良く出来た空冷エンジン」と思ったほうが、イメージに近いのでは。

エンジンノイズの質も、まさに空冷に近いものがあると言えます。


SUZUKI 油冷エンジン


ハンドリングは、レーサーのようなフォルムとは若干乖離があるかも知れません。自然にコーナーをトレースするバイクというよりは、やや意識してコーナー出口を見据え、それに合わせた体重移動をしないと思ったラインを走らないと言う感じでしょうか。私が乗りこなせていないだけかも知れませんし、上手い人はもっと綺麗にコーナーをクリア出来ると思います。

でも、その意識して曲がるようなフィーリングも、GSX-R1100 のコーナリングの醍醐味だと思うのです。バイク任せでなく、自分が積極的に働きかける楽しさが魅力なのです。


【 高速安定性 】
GSX-R1100 の最大の弱点は、高速度域での安定感の「乏しさ」にあると思います。

220km/hまでは不安なく速度を上げていけますが、240km/hから先は車体に対する安心感が消え、次第に不安感が増してきます。

真っ直ぐに走らないとか、車体がブレるというわけではなく、あくまで安定感が「乏しくなる」という感じです。

同年代の他のバイクに比べて安定性が無いわけではありませんが、耐久レーサーのような車体のイメージに対し、期待に応えていないという程度かも。




例えば、翌年(1987年)に YAMAHA から発売されたFZR1000だと、高速域でもメーターを見続けながら「220・・・ 240・・・ 260・・・」と読み取れます。

ですが GSX-R1100 の場合は、メーター読み「220・・・」で視線を前に戻し、「240・・・」でまた前を、「260・・・ かな」でアクセルを戻すと言う感じです。


別の例えをすると、FZR1000 は定規を使って直線を引くような安定性ですが、GSX-R1100 はフリーハンドで直線を引くみたいです。



YAMAHA FZR1000(1987年)

これは、GSX-R1100 が採用しているダブルクレドール式アルミフレームの、構造的な剛性不足に起因しているのではないでしょうか。アルミをフレームに使うなら、FZR1000 のようなツインスパー式(YAMAHA 流に言えばデルタボックス式)のような大径薄肉フレームでないと、剛性の確保が難しそうですね。

【 各年式の仕様 】
油冷式エンジンを搭載した GSX-R1100 は1992年まで生産されましたが(その後、水冷式エンジンを搭載)、このページで紹介している初期型シリーズ(GU74)の生産期間は、1986年~1988年までの3年間です。各年式の大まかな特徴を紹介します。



[1986年型]

私が乗っていたGSX-R1100 は、この年式です。(色は青/白)

最初期モデルであるこの型は、ヨーロッパ仕様と北米仕様はタンクの形状が異なります。ヨーロッパ仕様はタンクの後端がやや角張っていますが、北米仕様は若干丸みを帯びています。サイドリフレクターの有無も識別ポイントで、ヨーロッパ仕様には無く、北米仕様にのみ前後に取り付けられています。

また、北米仕様のウインカーはスモークタイプではなく、やや大柄なオレンジ色のウインカーとなっています。

上の写真の左がヨーロッパ仕様、右が北米仕様です。


[1987年型]

タンクの形状が、ヨーロッパ仕様、北米仕様とも、1986年型の北米仕様と同じものになりました。またフロントフェンダーの形状が変更され、サイド部がややエアロ効果を意識したデザインとなっています。

レプリカファン以外の購買層にも幅広く受け入れられるよう、落ち着きのあるカラーリングに変更されました。最高出力130psに変更はありません。


[1988年型]

形式GU74の最終型です。リアタイヤがサイズアップ(リム幅150mm→160mm)され、ホィールの形状も3本スポークタイプに変更されています。1987年型までは、ホィールの剛性がやや足りなかったようで、それが高速安定性に若干の影響を与えていたようですが、このモデルではその点を見直されています。当然ながら、形式GU74においては、もっとも完成度の高いモデルです。

このモデルも、最高出力130psに変更はありません。


【 あとがき 】

会社から帰った後、GSX-R1100 で意味も目的も無く出かけるのが楽しみでした。

週に何回か、会社帰りに同僚や友人と酒を飲むときも、途中でふと「ああ・・・ これで今晩はバイクに乗れないな・・・」とチラッと思ったり。


GSX-R1100 が有ったからこそ、私が今でもバイクに乗り続けているのだと思います。当時存在したバイクの中で、全く妥協の無い一番欲しかったものを手に入れた喜びは例えようがありません。

今もこのバイクを懐かしいと思うと同時に、私に楽しみを与えてくれたことに感謝しています。


--------------- 主な諸元 -------------------------


車名:GSX-R1100

形式:GU74


全長×全幅×全高:2115mm×720mm×1235mm
軸距:1460mm
シート高:810mm
乾燥重量:197kg

エンジン型式:油冷式4サイクル4気筒
排気量:1052cc
最高出力:130PS/9500rpm
最大トルク:10.3kgm/8500rpm


燃料タンク容量:19L
タイヤサイズ 前:110/80-18
タイヤサイズ 後:150/70-18


発売年:1986年

価格:概ね1,00万円前後(逆輸入車のため定価なし)


-------------- 1986年のアルバムTOP5 -------------


1位 安全地帯:『安全地帯IV』
2位 KUWATA BAND:『NIPPON NO ROCK BAND』
3位 レベッカ:『REBECCA IV』
4位 松任谷由実:『DA・DI・DA』
5位 松田聖子:『SUPREME』


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【 気になるオフロード 】

SUZUKI GSX400FW でオートバイデビューをした私は、その楽しさに触れる度にバイクに対する興味が益々強くなりました。通勤電車の中でもバイク雑誌のツーリングレポートを読んでは旅をしている気分にひたり、広告のページをながめては、給料が入ったらどんなバイク用品を買おうかあれこれ思案。頭の中は寝ても醒めてもバイクのことばかり。


そんな中で日増しに「オフロード」というジャンルが気になってきました。オンロードの楽しさは GSX400FW で味わってはいるものの、オフロードの世界は全くの未知だったのです。自然の中に入り込み、土の上を駆け抜けるオフの野性味と躍動感に、今までに無い楽しさの可能性を強く感じました。


表があれば裏があり、オンがあればオフがある。バイクの両面を知るためにもオフロード車があればなあ… と胸を高鳴らせてはみるものの、「2台持つのは贅沢かも」とその気持ちを抑えたり… 暫くの間、悶々とした気持ちで過ごしていました。



競技専用車によるモトクロス走行シーン


そんなある日(1986年春)、ひょんなことから知人に中古のオフロード車を買わないかと持ちかけられたのです。詳しい話を聞くと「買って間もない125ccのオフ車があるが、転勤で遠くに引っ越すので乗れなくなった。欲しいなら格安で売る」とのこと。

なんて奇遇な!それってオフ車に乗れという神のお告げか!


はやる気持ちを抑え、返事は現車を見せて頂いてからということとし、次の休日に知人宅を訪ねました。

車庫から出てきたバイクは、日の光に映える鮮やかな黄色を放ち、スラリとした足回りを持つカモシカのようなオフロード車でした。それがSUZUKI RA125 です。


走行距離は2000km程、程度は極上と言って何ら問題ない状態です。もはや迷いなどはありませんでした。その場で買いますと返事をした後は、書類上の手続きをお願いし、翌週には自分のバイクとすることが出来たのです!


【 RA125 について 】

RA125 は、SUZUKI がハスラーシリーズとしてリリースしていたTS125の後継モデルとして、1984年に発売した125ccのオフロード車です。(私が買ったのは1986年)


搭載された水冷式2ストロークエンジンは、クラス上限の最大22馬力のパワーを出し、街中でも林道でもメリハリの効いた走りを楽しむことが出来ます。

ストロークの大きいフルフローターサスやアルミスイングアーム,ディスクブレーキなどの装備は、上級クラスの250ccマシンと比べても何の遜色も無く、違いは排気量が半分なことだけといえます。



輸出仕様のRA125(車名はTS125)



RA125の先代モデルTS125(1982年)


ワークスモトクロッサーマシン「RA」の名前を付けているだけあって、SUZUKI の並々ならぬ意気込みが感じられます。125ccクラスは、なんとなくメーカーが手を抜いているのではと思っていましたが、RA125 は真剣勝負の本格的バイクなのです。

(そのわりには意外と売れませんでした… 何ゆえ?)


【 インプレ 】

何の排気デバイスも付いていない「ピュア」な2ストロークエンジンは、吹け上がりも軽やかでダルさや気難しさもありません。体感的には3割り増しくらいの排気量に思えるかも。

街中でも車の流れの先を走ることが可能で、基本に忠実なギアチェンジのタイミングとアクセルワークで250cc以上のバイクに付いて走ることも出来ます。


車格も大きく、雰囲気をぶち壊すピンク色の小型自動二輪ナンバーさえなければ、バイクに詳しい人でも125ccって気付かないのでは?

乗車姿勢も快適で、「上体を真っ直ぐにし、手をやや広げてながら下げたところにハンドルグリップある」というオフロード車としては当たり前のポジションも、他を知らない私には新鮮で快適なものでした。




オフロードでもストロークの大きなサスペンションのおかげで、初心者の私でも様々なギャップや凹凸にもひるむことなく走る抜けることが出来ます。軽い車体重量ということもあり、オフ未経験者には必要充分、ベテランもそれなりに楽しめると言えそうです。

ですが走行抵抗の大きいオフの路面では、やはりアンダーパワーを感じることもありました。オンでは排気量以上に思えたパワーも、オフでは排気量並という感じです。


標高が1000mを超える林道では、空気密度の薄さによるパワーダウンが顕著に現れました。高いギアでアクセルを回しても反応が乏しく、低めのギアを使うことを心がけないと機敏な走りが出来ません。空気の薄い(酸素の少ない)高所でのパワーダウンは、どのエンジンにも当てはまる宿命ですが、他のエンジン以上に小排気量の2スト車には影響が出てしまうのでしょうね。


オフ車を買った理由が、河川敷のコースを走るよりも林道を走りたいがためなので、これは問題です。大抵の林道は高所にあるため、酸素不足によるパワーダウン対策が必要です。近所のバイク屋でキャブのセッティングを見直してもらい、完璧にとは言えないまでも以前よりは落ち込みの少ないエンジンになりました。低所での影響も少なく、まずは一安心。



輸出仕様のRA125(1988年型)


【 125ccの宿命 】

いくらバイクの性能が恵まれていても、弱点を自分なりに克服しようとも、いかんともしがたいのが125cc=原付2種であることの車種区分です。法的に高速道路を走行出来るのは126cc以上という規則があるため、林道に出かけるには自宅から目的地まで全て一般道しか通れないのです。


これはもちろん買う前から判ってはいたことですが、実際にその制約を受ける負担の多さを実感しました。特に、林道を走りまわって疲れた後、延々と一般道を通って帰らなければならないことは体力面で辛いですよね。

また、他のオフ仲間は全て250cc以上であるため、通行区分の制約から一緒に行動することが困難なことも多々有りました。


割り切ってはいたのですが、やはり「125ccの宿命」を否応無しに味わうこととなったのです。RA125 自体は、楽しく排気量以上にパワフルなのですが、これだけが最も残念なことでした。




【 セカンドバイク 】

以前からの GSX400FW に加え、全くジャンルの異なる RA125 に乗ることで、バイクの楽しみが一気に広がりました。場面によりバイクを使い分けることで、お互いのバイクの乗り味の違いを比較しながら、今まで気付かなかった良さを見つけたりすることもしばしば。楽しみ方の「面」が広がったというよりも、別の「次元」が増えたという感じです。


125cc は維持費が安いこともあり、2台所有することについての経済的負担も殆どありません。RA125 にはオフの楽しさだけでなく、セカンドバイクを持つことのメリットも教わったと言えます。

このときから今日に至るまで、常にジャンルの異なる2台以上のバイクを維持し続けてきています。


--------------- 主な諸元 -------------------------

車名:RA125

形式:SF13A


全長×全幅:2070mm×840mm
軸距:1430mm
シート高:860mm
乾燥重量:110kg


エンジン型式:水冷式2サイクル単気筒
排気量:124cc
最高出力:22PS/8000rpm
最大トルク:2.0kgm/7500rpm


タイヤサイズ 前:80/80-21
タイヤサイズ 後:110/80-18


発売年:1984年(購入年:1986年)

定価:266,000円


-------------- 1986年のヒット曲 --------------------

1位 石井明美:『CHA-CHA-CHA』
2位 中森明菜:『DESIRE -情熱-』
3位 少年隊:『仮面舞踏会』
4位 KUWATA BAND:『BAN BAN BAN』
5位 渡辺美里:『My Revolution』

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