私のZX-12Rは殆どノーマルのままですが、ヤフオクで買ったパーツを何点か取り付けてドレスアップ?しています。でも、同じZX-12R乗りでなければ違いに気付かないかも!


【ヒートガード】


フェイズのアルミ削り出しヒートガード


エキパイのヒートガードを、フェイズのヒートガードに交換しました。

A型用のヒートガードはワイヤーを曲げ加工したものですが、B3型以降はキャタライザ(触媒)が付いているため、足がエキパイに触れないようガード効果の高いタイプに変更されています。スチール板をプレス加工したものですが、並んだ穴があまりにガサツ過ぎます。

もう少し造形美が欲しいなと思って、アルミ削りだしのヒートガードをヤフオクで買いました。


[ 販売者・メーカ ] フェイズ

[ 品名 ] エキゾースト ヒートガード SI/T-2 ZX-12R用

[ 購入価格 ] 4,900円



左はA型用のヒートガード、右はB型用のノーマルヒートガード


【 タンクプレート 】

タンクキャップ周りをカッコよくしたい… それも耐久レーサー風に…

と言うわけで、これまたフェイズのタンクプレートを取り付けました。見た目以外、なんの効果もメリットもありませんです。

でも、いいじゃないですか!雰囲気重視で!



フェイズのアルミ削り出しタンクプレート


晴れた日は、太陽の光が反射して眩しいです。

タンクキャップのヒンジがプレートの裏側に当たるので、そのままでは密着させて取り付けることは出来ません、リューターでプレートの裏を、深さ2mm、幅5mm、長さ40mm程削る必要があります。


[ 販売者・メーカ ] フェイズ
[ 品名 ] ビレット タンクプレート SIL ZX-12R用
[ 購入価格 ] 9,900円


【 チェーンガード 】

ノーマルのチェーンガードは黒のプラスチック製ですが、スイングアームも黒、ホィールも黒で、車体の左後ろにはアクセントになるようなものが乏しいです。



Puig のアルミ製チェーンガード


見た目と質感を良くするために、チェーンガードを Puig社のアルミ製に変えました。

もちろん、実用上のは何も変わりませんが、気持ちリア周りが精悍になったような気がします。アルミ材の肉厚も充分で、しっかりした造りが気に入っています。


製品に同包されている取付け用のネジは若干長いようで、ガードに向かって左側のネジが、走行時にチェーンと干渉するような気がします。そのため、同包品のネジは使わずに、ノーマル品用の取り付けネジを使いました。


[ 販売者・メーカ ] Puig
[ 品名 ] チェーンガード ZX-12R用
[ 購入価格 ] 5,000円


【 フロントスクリーン 】

ノーマルのスクリーンはZX-12Rに限らず、どのバイク用もインジェクション成型のためか僅かながら歪みがあり、透明度も若干落ちるようです。

スクリーン越しに前を見ながら運転することは殆どありませんが、バイク全体の質感を高めるにはスクリーン交換は効果ありです。



MRA社製 フロントスクリーン


そこでMRAのノーマル形状のスクリーンに変えてみました。

ダブルバブルタイプなど、いろいろな形状の製品もありますが、ZX-12R本来の姿を変えたくなかったので、ノーマルタイプとしました。


社外品のスクリーンとしては、やや歪みが多い方かも。実用上の問題はありませんし、ぱっと見た目で気付くほどでもありません。

でも、もう少し外観的クオリティがあってもいいかなと思ってしまいます。


[ 販売者・メーカ ] MRA
[ 品名 ] ノーマルタイプ スクリーン ZX-12R B型用
[ 購入価格 ] 12,900円



【 なぜか不人気車に・・・ 】

RA125 で林道ツーリングの楽しさを味わいながらも、125cc=原付二種という排気量区分ゆえの制約にストレスを感じていました。

「高速道路が走れれば、もっと遠くの林道へ行けるのに…」

「もう少し排気量があれば、ここ一番のパワーが簡単に出せるのに…」


そんなふうに思い始めると、ムクムクと250ccに対する興味が湧いてきます。排気量の区分で何の制約も受けないことに、伸び伸びとした自由さを感じていたのです。



輸出仕様のRH250(TS250X)


信号待ちて゛RA125 の兄貴分、同じ SUZUKIの RH250 が隣りに止まる度に、フロントの前端からリアの後端まで、撫で回すように眺めました。信号が青に変わるや否や、青白く淡い煙りと2ストの香りを残して走り去る姿に憧れを抱きました。

「なぜ、あれが不人気車なのだろう・・・」


そうなのです、水冷2スト250ccという過激さとは裏腹に、何故か人気の無いSUZUKIのオフ車。でも、中古で買うなら RH250 はお値打ち品間違いなしです。


【 中古探し 】

インターネットの無い当時(1987年)、片っ端からバイク屋に行ってはRH250の出物を探しました。どの店でも「RHはパワーは有るけど足回りが時代遅れだからやめとけば? これなら文句なしの最高ですよ」と言って指差すのが、発売されて間もないHONDAの XLR250R(MD20) でした。


空冷4スト250ccの XLR250R は、当時としては抜きん出たサスペンション性能とオフでの安定感、扱いやすさで爆発的な人気がありました。

目を引き付けるような最新機構は特にありませんでしたが、エンジンやフレーム、サス周りの総合的なバランスが素晴らしく、他のライバル車が色あせて見えるほどでした。このバイクを越える新型車を開発することが、他メーカの目標となったほどです。



OFFの革命的車両 XLR250R(1987)


私は RA125 をオフ車としてだけでなく、2スト車としても楽しんでいたので、その代替となるバイクは2スト以外は考えられませんでした。それにオフで乗りこなせるかどうかは別として、ジャジャ馬のような RH250 には、優等生の XLR250R に無い魅力を感じていたのです。


何件目かの店で、程度も良く走行距離も短めの RH250 を見つけ、不人気車ゆえのダウンプライスに心の中から感謝しました。

しかしながら、下取りの RA125 も不人気車だったので、買取価格もプライスダウン…

不人気車同士のトレード話は、とりあえずなんとか無事に纏まりました。

(車両価格は25万程度だったかも)


購入車両の年式は1986年型で、新発売時の1984年モデルに付いていた高度自動補正機構(高地で空気が薄くなったときに自動的にキャブの燃調を変える装置)は廃止されていました。当時の技術では不具合が多かったのでしょうか。


【 オフのRG250Γ 】

RH250 はそのエンジンの過激さから「オフのRG250ガンマ」と形容されることがありました。最大35psのエンジンはカタログスペック以上にパワフルで、単気筒ならではの出足の良さと、オフ車ゆえの軽量な車体から、街中ではガンマ以上のスタートダッシュの良さで他車を引き離すことが出来ました。

もちろん80km/hに達する頃には追い抜かれますが、その時にはアクセルを戻したような振りをして先頭を譲ります。



一世を風靡したSUZUKI RG250Γ


アイドリングでも、排圧がチャンバーの内壁を叩く音がかすかに聞こえ、ジャジャ馬の片鱗を伺わせます。


高速道路を使った林道ツーリングは快適でした。走り廻って疲れたあとも、高速を使って一気にワープして帰れます。残りの体力も計算できるので、楽しい思いをパックに入れてお持ち帰り出来るような感じです。



輸出仕様のRH250(名前はTS250X)


エンジンはパーシャルが嫌いなようで、高速道路やバイパスを一定のアクセル開度で走り続けると、僅かではありますがエンジンがギクシャクしたような感触があります。ほんの少しでもアクセルを開けるか閉じるかの状態で安定するのですが、同じスピードを維持した走りは苦手なようです。


【 ジャジャウマ RH 】

その過激なエンジン特性と、それに伴っていない足回りのアンバランスさから、オフを私の腕で乗りこなすのは少々難しいものがありました。借りて試しに乗った XLR250R が別次元のバイクに思えた程です。

ギャップを越えた後などに揺れが収束するまで、ワンテンポの時間がかかるように思えました。しかしながらジャジャ馬に跨る楽しさは RH250 ならではのもので、それが一番の魅力かも。




今は無い SUZUKI のユーザクラブ「JAJA-UMA CLUB」って、このRH250をイメージして作ったんだなと、勝手に思っていました。


【 2スト単気筒車として 】

125ccクラスの維持費の安さは大きなメリットですが、道路の通行区分において、自動車に準じた扱いを受けられる250ccクラスのメリットも、コストパフォーマンスの点で大きなものがあることを、シミジミと実感しました。


RH250は同年代のバイクと比較して、オフ車で最も重要なサスペンションが見劣りますが(XLR250Rが素晴らし過ぎるのかも)、数少ない2スト単気筒車としての大きな楽しみもあります。
今は手元に在りませんが、機会があれば是非また乗ってみたいです。

2スト単気筒オフ車が華やかりし頃の1台だったかも。


--------------- 主な諸元 -------------------------


車名:RH250

形式:SJ11B


全長×全幅×全高:2150mm×825mm×1230mm
軸距:1430mm
シート高:850mm
乾燥重量:111kg


エンジン型式:水冷式2サイクル単気筒
排気量:249cc
最高出力:35PS/7500rpm
最大トルク:3.4kgm/6500rpm


タイヤサイズ 前:80/80-21
タイヤサイズ 後:130/80-17


発売年:1984年(購入年:1987年)

定価:399,000円


-------------- 1987年のヒット曲 --------------------

1位 瀬川瑛子:『命くれない』
2位 中森明菜:『TANGO NOIR』
3位 吉幾三:『雪國』
4位 光GENJI:『STAR LIGHT』
5位 松田聖子:『Strawberry Time』

先日、テレビを観ていたとき、HONDA のコマーシャルで様々な製品がワンショットの画像で流れていました。車やバイクはもちろんのこと、船外機やロボットのASIMO、耕運機から飛行機まで、そのラインナップの広さと幅広い技術力、社会に対する貢献をPRしたCMでした。


女房は「HONDA は随分いろんな物を造ってるね。さすが HONDA。他のバイクメーカーとは違うね」と感心していました。


私は思いました。「ちょっと待て!天下の川崎重工様を何と心得る!」

そうです、その「重工」の名前が指し示すとおり、Kawasaki はあらゆる分野を手がける総合重機械メーカーなのです。




それも、我々庶民の物欲を刺激して、爪に火を灯す思いで貯めた小金を吸い上げるような商売ではなく、日本政府を相手に国家的工業製品を開発・製造して下さっている有り難い企業様なのです。


ZX-12Rの縁もあることですので、川崎重工様に頼まれてもいない私が勝手にKawasaki 製品を紹介してみます。


【 三式戦闘機 飛燕 】

1943年、第二次大戦中にKawasakiが開発した高性能戦闘機です。水冷式エンジンを搭載し、恵まれた高速性能と運動性によりアメリカの最新戦闘機とも互角以上の戦いをしました。しかし戦局が悪化し、資源が枯渇するにすれ、飛燕を安定生産する工業インフラを維持することが困難となり、戦局を変えるだけの機数を生産することが出来ませんでした。




戦後、HONDAが湯たんぽをガソリンタンクにした原動機付の自転車を開発し、箱根の峠道で悪戦苦闘する以前から、Kawasaki は高度一万メートルでB-29と戦っていたのですね。


【 対潜哨戒機 P-3C 】

海上自衛隊に配備されている航空機です。海中深く密かに航行する原子力潜水艦を、ソノブイと呼ばれる投下式の音響ソナーや、地磁気の乱れを検知するセンサーで見つけ出し、対潜水艦用の魚雷で攻撃します。

航空機と比較して、遥かに低速な潜水艦を広い海域の中から低空飛行しながら探し出すため、ジェットエンジンではなくプロペラのエンジンを搭載しています。



Kawasaki のP-3Cが海の通商路を守っているから、SUZUKI は安心してハヤブサを輸出出来るのですね。

【 潜水艦 】
海上自衛隊の潜水艦を Kawasaki が開発・製造しています。
非原子力のディーゼル潜水艦としては世界最大級です。原子力潜水艦よりも恵まれた静寂性と、外側に張り巡らされた音波吸収材により、敵側のソナーから発見されにくい構造になっています。



過去に何回か、アメリカ海軍との対抗演習で Kawasaki の潜水艦がアメリカの原子力空母に対し、「撃沈」の判定を得たこともあります。
Kawasaki にとっては、YAMAHA のマリンジェットなんて、空母と比べれば海に浮かぶ爪楊枝みたいなものなんでしょうね。


【 H2-Aロケット 】

大型国産ロケット「H2-A」の一部と、それに付随する関連設備を Kawasaki が製造しています。H2-Aは、静止軌道上に約6トン近い質量の衛星を打ち上げることが可能で、最近では情報収集衛星や月周回衛星「かぐや」、高速インターネット衛星「きずな」等を宇宙空間に送り込んでいます。




HONDA が最近開発した小型ジェット機なんて、Kawasaki から見れば空に浮かぶ凧みたいなものなのでしょうね。


【 資源リサイクルプラント 】

各種産業廃棄物等の資源を有効に活用するリサイクルプラントや再資源化設備を Kawasaki が開発・製造しています。これからの地球温暖化対策や環境保護に無くてはならない施設・技術です。




HONDA がハイブリッド車で燃費が数Km上がったと喜んでいるのと比べ、Kawasaki はリサイクル工場自体を作ってしまうなんて、さすがスケールが違います。


【 各種建設機械 】

トンネルを掘削する大型シールドマシンや、各種建設用大型機械を Kawasaki が開発・製造しています。




「バイクを造ったから、それが走る道路や橋も作ろうかな・・・」なんて、さすが Kawasakiさん。頭が下がります。HONDA や YAMAHA、SUZUKI の工場も、これらの建設機械で造ってあげてることでしょう。


【 新幹線 】

JR各社の新幹線車両を Kawasaki が開発・製造しています。新幹線のおかげで多くの旅行者が安全で快適な旅を楽しむことができ、社会にとって必要不可欠なインフラとなっています。




HONDA がF1マシンで1人を時速300Km/hで運ぶのがやっとなのに、 Kawasaki は一度に千人以上を新幹線で運びます。途中でクラッシュしたりリタイヤすることも殆どありません。


【 原子力発電設備 】

生活に欠かせない電力を供給して下さる原子力発電所の設備の一部を Kawasaki が製造・建築しています。

放射能が漏れないよう Kawasaki が尽力している時に、バイクのエンジンから少しくらいオイルが漏れたからって文句を言っていた自分が恥ずかしいです。




こんなに社会のために貢献して下さっている川崎さん、ありがとうございます。

お忙しいとは存じますが、これからも御仕事の合間にでも構いませんから、どうか速くてカッコいいバイクを作って下さいませ。


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