犬と猫と三姉妹 -93ページ目

スクールバス

地域によって条件は異なるだろうが 三姉妹の学区では1.5マイル以上 学校から距離があると 無償でスクールバスが提供される。

 

中には 底意地の悪い子が バス内で 意地悪をする、という話も よく聞く。

すぐさま注意をしてくれるドライバーさんもいれば  あまり関心がない人もいる。

 

毎年 ルートが異なるので 生徒たちの顔ぶれも変わる。

 

今まで 順調にきていたが 昨年度は 特に 長女が不満爆発だった。

元気すぎるレベルではなく 迷惑行為、誰かの悪口や アメリカでは 禁じられているなんとかワードを連発するボーイズが一緒だったらしい。

 

六年生の威厳で 長女が 

「そんなんあかんやん」

と言おうとも ドライバーさんも 優しすぎるのか 注意しても効果なし。

 

ある日 長女が ご立腹で帰宅。

「もう辛抱たまらん うるさすぎる、ドライバーさんが注意しても効果なし。校長にチクる」

と 学校から支給されている電子機器で 校長に直談判メールを送り出した。

英語の弱い母に頼ることなし。

 

私の時代では考えられない事態だ。

しかし いいことだとも思う。

先生を尊敬する気持ちは大切だが フランクに伝えることができるって素敵。

 

翌日 校長自ら バスに乗り込まれ 注意して下さったよう。

 

長女は

「このちくり魔」

と嫌味を言われたらしいが

「校長を味方につけた私の勝ちやわ」

とやけに余裕だった。恐るべし。

 

長女は飄々としているが 『私結構イケてる』の謎の自信があるので ある意味羨ましい。

 

次女は 以前 ヒソヒソ話をされていただけで 涙いっぱい溜めて帰ってきた。

 

『我が娘命』 の夫(過保護)は その話を聞いて 翌日 バスドライバーさんに

「うちの娘が辛い目にあった、意地悪な子とは席を離して欲しい」

と こちらも直談判に行っていた、、。

すごいな、、。

 

今年度からは 長女は中学生、バス内で 庇ってくれる姉はもういない。

次女の成長が楽しみだ。

 

3歳違いの三姉妹、昨年は 最初で最後の『同じスクールバスでの通学』だった。

揃ってバスに乗り込む、帰ってくる姿は なんだか感慨深かった。

 

将来 老婆になっても スクールバスを見かけた時 必ず思い出すに違いない、『奇跡の一年』を。

 

雪に興味津々。

遅れてやってきたブーム

鬼滅の刃が流行り出した頃、日本人も多いシカゴ郊外でもじわじわその波がきた。

 

何人かの友人は

「面白いけど 結構残虐なシーンがあるよ」

「うちの子は怖くて観れなくなった」

やら その時は あまり グッとこなかったので スルー。

三姉妹、特に上二人は 学校でも聞いてくるのか、興味津々。

 

「観たいなぁー」

と言ってきたが

「あかん、人殺しがテーマや、怖い怖い 夜鬼が来る」

と 親の権限を大いに利用し 禁じた。

 

昨年、無限列車の映画がこちらでも上映された。

今度は「感動した」との声を たくさん聞き 私も興味を持ち始めた。

お友達が 全巻あるというので お借りして読み始めることに、、睡眠時間を割いて二日で読み干してしまった。面白すぎてどうにも止まらなかった。8巻では涙があふれ出た。

 

あんなに 理不尽な理由で 三姉妹に禁じていた母であったが

「ちょっと、あんたら こういう素晴らしい本を読まないとあかん 人様のだから 汚さず読みなさい」

と 悪代官並みの手のひら返し。

 

しかし 残念な日本語レベル、なんとなくは絵を見て わかった感はあるが 現実は ぼんやりレベル。

特に 蛇柱伊黒さんの過去シーンは 理解に苦しんでいた。

 

「だから、ベースメントで プリズンみたいな場所に キープされていたんや」(地下牢の説明)

と、ルー大柴さんの弟子みたいな文脈で 母も三姉妹に説明。

日本の〜時代(大正昭和、、)もわかっていないので  日本の背景が掴みにくいのだろう。

 

ありがたいことにNetflixでシーズン1を見つけ 三姉妹は よりよく理解が深まった。

 

スクリーンタイムを設けているのだが 母もどハマりしているので

「今日だけ特別に もう一話だけ観ようか」

と 溺れる母と三姉妹。

 

夫も 始めは一緒に観ていたが そこまでわからず、何回も 止めて 

「どういう意味? 訳して、」

としつこかったので 叱責し 追放の刑。

 

去年の誕生日プレゼントは 三姉妹 オール鬼滅グッツで まだ好きではあるが 『女心と秋の空』のように 新しい漫画にもうつつをぬかしている。

 

母だけが 高い送料かけて 全巻揃えた鬼滅を 今だに 何十回も読み 泣いている。

 

今夜も 煉獄さんと天元様の夢を見たい。

お母さんだって楽しみが必要。

脳内の『秘密の花園』は誰にも侵すことはできない。

 

 

どうしても 学校行事ハロウィンで鬼滅の服が着たいというので 一から手作りした。

子供服で大体の型紙を作る、、お母さんは家庭科2だったよ、、。

アイロンでくっつくシートに これまたクリカットで頑張る。

なかなか悪戦苦闘した、、。

 

母、頑張りました!!

しかし 当日 雨でパレード中止、、。

人生って時に辛し。

子供の携帯電話事情2〜立ちあがる勇気〜

昨夜、長女が

「おかん、中学校のグループチャットで また意地悪な子がいる。私の身長のこと からかうねん」

と言ってきた。

 

 

八月から始まる中学生活。

そこには 色んな小学校からの生徒もやってくる。 誰が設立したか知らないが  知らない子も一緒ごたな『新中学生』グループチャットがある。

長女は学年一小柄。

全く持って母と同じ道のり。夫は180センチ身長があるが私は150ギリギリ。

見事に母の遺伝子を引き継いでしまった長女。

 

チャットの中で

「身長どれくらいあるのー」の話題になり 長女は 

「私小さくて このくらい」

と 書いたらしい。

 

一人の少女が えらい喰らいついてきて

「信じられなーい」

やら

幼い子が好きなゲーム名を出してきて

「そんな小さかったら まだそのゲーム好きだよねー絶対」

とまぁよくそんな意地悪が言えるものだと感心するほど からかう。

 

長女は そこまで気にしていないが 気分のいいものではない。

しかし あえて攻撃返しせずに

「私 ゲームしないからよくわからん」

と大人の対応をしたよう。

 

他の子供たちは

「謝れ」

「なんでそんな意地悪なんだ」

やら 知ってる子、知らない子 含め 皆 長女を庇ってくれた。

紳助兄さんの言葉をお借りすれば 素敵やん だ。

 

長女は 一番初めに 意地悪少女に 悔い改めよ と諭してくれた女の子に 感謝と 学校始まれば お友達になろう と個人メーツセージを送った。

 

一番に庇ってくれた女の子の返信は 母も驚くような真実が隠されていた。

『お友達になりたい と言ってくれてありがとう、実は 小学生の時 自分の容姿のことでいじめられ 転校したことがあります。なので 中学校に行くのは少し不安です。でも 私のような思いをしてる子がいるのに 黙っているのはいけないと よくわかっています。声を上げなければいけません。

中学校で会えることを楽しみにしています』

 

いつも だらだらしている長女も このメッセージに心打たれたのか 何か真剣な眼差しだった。

 

大きくなればいろんな問題は出てくるであろう。

アメリカのティーンは なんだか 凄そうな印象がある。

 

小学校からのお友達もたくさん同じ中学に行くので さほど 神経質にはなっていない長女、どちらかといえば 新生活にワクワクしている。

 

「まぁ意地悪な子は どこでもいるもんね、悪いことされたら 先生やおかんに チクるから大丈夫」

と 頼もしいことは言っている。

(母は 意地悪チャットした子を見つけたら膝カックンしてやりたいと思うが、、)

 

ちょっとティーンの世界の洗礼を受けた気分でもあるが 勉強はまぁほどほどでいいから 新生活 思いっきり楽しんでほしい。

 

庇ってくれた子も 今度は 素晴らしい出来事がたくさんあればいいな と願う。