モーターショーで考えるマーケティング。コントラスト効果を実感する。 | 『タイ楽面生活』 金なしコネなしスキル無しでも、海外で楽しく快適に生きる秘訣!

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タイの片田舎に住みながら、何気ない日常からも、刺激的に学び続け、素敵な方達と出逢い、語り合う事で経済的自由を手に入れ、
世界中どこへ住んでも自由気ままに面白おかしく生活出来ることを夢見て活動する金本 たけしの日常

先ほど、性懲りもなく、またセントラルフェスティバルモールに行ってきました。
昨日見た、ポルシェのコンパニオンにまた会いたくて行ってきた訳ではありませんので、
念のため断っておきますね。(笑)


で、せっかく来たのだからと、
昨日と同じようにぶらぶらと各ブースを見て廻っていたのですが、
ちょうどコンパニオンが各展示車を説明していたので、
立ち止まってしばらく聞き入っていたのですが、
ちょっとするとあることに気付いて、

『なるほど!』 っと思ったんですね。


で、なにかといいますと、、、、。


説明をする前に、
先ず写真を見てもらえますか?


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車が5台展示されているのが見えると思いますが、
さて、このコンパニオンはどういう順番でこの高級車5台を紹介していったでしょうか?


ちょっと考えてみてください。


車種は左上から、VWビートル、ベンツCLS250(白)
真ん中、ベンツC class クーペ(黒 よく見てなくて覚えてません。)
下左、ポルシェ911カレラ、カイエン


先ず、無難に真ん中からです。
ベンツCクラス。


高級車のブースなので、
皆ものめずらしそうに、興味心で聞いていますよね。
かっこいいし、あこがれてるけど、自分には縁がないよね、見たいな。


コンパニオンもあれこれ耳障りのよい事を言うんですが、
まあ、あんまり聞いちゃいないですよね。
聞き流してるって感じ。


価格は聞きそびれたのですが、
まあ600万バーツ位ではないですかね。


高いー! って感じですよね。
僕の建設中の家(土地付き)より高いです。(笑)
こんなの買うなら、豪邸建てます! って言ってやりたいですね。


それから、2番目は911カレラ。
昨日話した通り、1200万バーツで、ひぇーって感じですよね。
まったく別世界の事って感覚です。
その価格のインパクトだけが頭の中に残っています。


その次は、カイエン。
色々なんだかんだ説明して、価格発表。
これはそこそここなれてきましたが、
それでも700万バーツ。


ここで不思議な事が起こります。
一番先にCLKの値段が600万と聞いたときと、
このカイエンが700万と聞いたときと、
価格に対する感覚が全然違うんですよね。


1200万バーツの911カレラを見た後なので、
700万バーツがなんだか安いように聞こえてくるのです。


これ、マーケティングでは『コントラスト効果』って言いますが、
これは次のCLSに移ったときにますます顕著になります。


CLS、これも普通にいい車ですよね。
スポーティでかっこいいしと思います。
でも、ベンツって高いし、維持費も結構するし、
ちょっと手が届かないよ、って感じありますよね。


ここでコンパニオンはこの車の燃費について言及していきます。
ベンツですけど結構燃費もよくて
財布にやさしいんですよ! 見たいな紹介の仕方をするんです。


これって先の3台とは明らかに違う説明の仕方なんです。
明らかに生活感、実際に所有したら感のある説明の仕方なんですよね。
所有したら、、、てな感じでストーリー感も展開してくれます。
なかなかうまい話の持って行き方ですね。


そこでいよいよ価格発表です。
くるぞ!って思っていましたが、やっぱりって感じで、

『なんと、たったの495万バーツ!(1280万円』


割安感ありませんか?


これがコントラスト効果のパワーです。


このベンツ単体ではとても495万バーツに対して割安感を出す事はできませんが、
段階を踏んで、1200万、700万を見せる事によって、
こういう効果を引き出す事が出来るんですね。


なるほどって感じです。


ここまで読んで頂けた人ならもう察しがついていると思うのですが、
結局このディーラーが本当に売りたい車は、このCLSと最後のビートルなんですね。


『一般人にちょっと無理して買わせたい!』

 
そんな気持ちがこのプレゼンテーションから読んでとれました。
詳しくセールスの人と話したわけじゃないので、詳細は分かりませんが、
おそらく、買いやすくするために支払いのオプションは結構充実しているんじゃないかと思います。
見栄っ張りの人が多いタイではこういうプロモーションもかなり使えるんですね。


考えても見れば、日本でも同じですが、
フェラーリなどのハイエンド車をローン組んで買う人などいないですよね。
これはタイでも同じ事。


超金持ちは勝手にキャッシュで買っていくので、
別途特別に営業活動をすればよくて、
わざわざこんなショッピングモールにブース出して
販促する必要なんてないんですよね。


仕掛ける側の立場に立って、
現場を眺めてみる事、
それだけでいろんな思惑、仕掛けが見えてきます。


普段何気なくショッピングセンターで買い物している方は、
是非、今度販売者の意図を考えながら、
彼らの販売方を観察されて見られてはいかがでしょうか?


いろんな気付きが得られるかと思います。


何かの参考になったなら嬉しいです。




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