最近の実家の父の困りごと。
① 家に帰ると言ってウロウロする
② デイに行く日じゃないのに、行くと言う
③ なかなかお風呂に入らず、寝ない、夜中に起き出す
すべて時間の感覚が壊れた症状です。
家に帰りたいは、義母もよく言いました。
実家の甥に迎えに来て欲しいから電話してと言うので、
自宅の電話番号にかけると、
絶対話し中になるので、
「お留守みたいですよ」とすっとぼけていました。
義母のように嫁に来た人はわかりますが、
友人のお姑さんは、家付き娘で、
そこが生まれ育った家なのに帰りたいと言うので、
友人と不思議よねと、話していました。
父も帰りたい!と言い出しました。
父が建てた父のこだわりの詰まった家なのに。
マザコンかと言うほど祖母を大事にした人なのに、
仏壇の祖母の写真を見せて、仏壇があるから、
ここがお父さんの家を言っても、反応が薄いのです。
父のケアマネさんに、相談してみました。
頼りになる方で、本当にありがたい!
帰りたいと言う父は、
目の前の94歳の父ではなく、
何歳かわからないけれど、年齢が逆行しているのだそうです。
なので、
その年齢の時の祖母でないと、顔がわからないのだとか。
昔のアルバムを見せたり、
父のどこで何をしていたという年表を作って、
今この辺にワープしていると話を合わせた上で、
新聞などの今日の日付のあるものを見せて、
現実に帰ってきてもらうとよいと教えてもらいました。
それを聞いてから、父が帰りたいと言い出したら、
父の昔の話を聞くようにしました。
理路整然と延々としゃべっています。
初めて聞く話もあって、びっくりでした。
そうこうしていると、家に帰りたいは、どこかに飛んでいきました。
それでも治まらないときは、
一緒に近所を散歩する。
弟が来ていたら、
車に乗せてドライブに連れて行ってたり。
先月帰った時、
デイに行く日ではないのに、
行くと言って聞きませんでした。
その日は、私は、もう帰らないといけない日で、
腹立ちまぎれに「一人で行けば!」と言ってしまい、
父は本当にデイに行こうと家を出ていきました。
母が慌てて追いかけて、一時間ほど歩いて帰ってきたときには、
ケロッとしていました。
散歩に付き合える余裕がある時は良いですが、
こういうスィッチが入った時はどうしようもありません。
義母も腰が痛い膝が痛いと言って動かないのに、
こういうときだけ自分でサッと靴をはき、スタスタと歩けるのです。
不思議!
母には、父が出ていったら、
探さないで!
GPSもつけたし、
警察のお世話になろう!と頼んでいます。
母がついていって、何かあったら大変です。
友人から、親が、
尼崎で見つかったとか、
山のがけ下で見つかったとか、
想像もしなかった場所で見つかったと、
何人もから聞いています。
「自分の本当の家」を探しに行ったのかもと思うと、
切ないですね。
今だからそう言えますが、
出ていこうとする義母に、当時は、怒りまくっていました。
まわりは、たまったもんじゃありません!
先日のお試しのショートステイ選びも、いろいろ迷いましたが、
勝手に外に出られない所、
これが決め手になりました。
津駅の構内で売ってるプリン専門店のプリン。
初めて買って、父母と食べました。
もう食べた後で、カラです。
三重の食材で作っているそうで、それで忍者がいるのかも。
滑らかプリンが一番おいしかったです。
よく読んでいただいている記事です。