名古屋の不老柿をいただきました。
津にも清観堂という和菓子屋さんに不老柿があります。
津の不老柿も美味しいですが、【名古屋】の不老柿には思い出が詰まっています。
小学校の時に、名古屋から転校生が来て、また名古屋に戻っていきました。
中学に入ってから、仲良しだった友人たちと一緒に名古屋まで会いに行きました。
生徒手帳の禁止事項に、休日に子供だけで、出かけてはいけない、しかも県外。
見つかったらどうしようと、ドキドキです。
名古屋駅から多分地下鉄に乗ったと思うのですが、なかなか友人宅にたどり着けません。
見知らぬ土地で、坂を上ったり下りたり。
なんとか迎えに来てもらって、ようやくの再会です。
津にいるときも、家にスヌーピーの単行本があったり、なかなかハイカラなお家でしたが、お昼に出してもらったのが、オイルフォンデュー。
今から50年以上前の話です。
オイルフォンデューなんて見たことも聞いたこともありません。
ワイワイ言いながら食べながら食べた思い出があります。
名残惜しいですが、帰り際に友人のお母さんが持たせてくださったのが、不老柿。
長方形の箱に10個くらい入っていたと思います。
シナモンが利いた皮とほろっとくちどけの良い白あんのコンビネーションが絶妙で、名古屋には、こんな美味しいお菓子があるんだ!と感激しました。
インターネットなんてない時代、名古屋には、たまにしか行かないので、探しようがありません。
そうこうしたら、津にもあるとわかったんですが、なんか違う。
きっと、ドキドキしながら近鉄に乗って、友人の家が見つからず心細くなったことや、珍しいオイルフォンデューを食べて感激したことやら、その時の思い出込みの味だったのかもです。
大学は、名古屋出身のの人が多かったので、不老柿のことを聞いてみましたが、知らないというので、すっかり名古屋の不老柿探しの熱は冷めていました。
それが、50数年の時を経て、食べることができました。
濃い目のほうじ茶と一緒に食べると、最高です。
お店の名前も分かったので、ぜひ名古屋のお店を尋ねてみたいと思います。
長年の夢が叶いました。
ありがとうございました!
6月26日 初夏にぴったりなイタリアンの教室をします。
梅仕事の季節。
容器は、どれくらいの物を用意すればいいかを書いています。
ご参考になさってください。