なかなか退院できなかった56日間②
前回の続きです1〜れもこvs酸素率〜よくドラマとかの病院でのシーンなどでベッドの横にあるモニター入院経験のある方はピンと来るかと思いますあれが息子・ごうちゃんには生まれた時からセットでついていてNICUからGCUに移動の際ももちろん一緒にお引越しなので「あ、今少しドキドキしてるんだな」とか「ちょっと呼吸がうまくできていないな」とか一目でわかるようになっていますその中でも一番下に水色で表示されている酸素濃度率の数字にはカナーーーリ悩まされました酸素濃度率って言うのはざっくり言うと「体の中にちゃんと酸素が行き届いているか」と言う数値私たちは普段無意識で吸って吐いてを繰り返して体に酸素を送って生きていますが赤ちゃんはまだその「無意識」ってのが上手でないらしく美味しいおっぱいを飲んでいる時や入眠時に特に酸素不足になりやすいんだとか特に低週数で産まれた赤ちゃんはそれがもっと上手でないと…ごうちゃんは33週で産まれましたが肺の機能はギリギリ出来上がっていましたけど、この「無意識の呼吸」がなかなか上達しないででも「早飲みには自分自身あるっす!」みたいなお坊ちゃんなもんだから体は順調にぐんぐん大きくなる反面酸素率のアラーム(通常時100の中で90以下になるとなるやつ)を頻繁にピーピー鳴らしていました2〜退院できる?できない?〜GCU退院の目安は 体重が順調に増えている 修正週数で見て38週を超えている 呼吸などの数値が安定していると説明を受けていたので入院当初は「長くて1ヶ月くらいかな」なんて構えていた私退院日が1週、2週と長引くたびにとぼとぼ家に帰っていたものです面会時も「酸素率のアラームが鳴る=退院日が遠のく」とビクビクモニターばかりを見つめていました「ごうちゃんママ!モニターでなくてごうちゃんのお顔で判断できるように!」と注意されてからは、少しずつ顔や唇の色、胸や背中が上下しているかなどを基準に呼吸ができてるか判断できるようになってきましたただやはり呼吸をサボってしまうのはなかなか改善されなくて授乳中も5回くらい呼吸したら口から外したり飲む時の体勢を気をつけたりなるべく鳴らさないように鳴らさないようにとそおーーーっっと授乳していましたそしてその状況が知らず知らずのうちにストレスにもなっていて38週目の退院予定日が延期になった時に思わず先生の前で号泣今思い返すと本当申し訳ないです…「そろそろ退院だね」と37週頃から言われていたから期待して待っていた分ショックの反動がすごくて。笑その時は涙を流す事しかできなくて、先生が一生懸命お話してくれているのにその時の私の頭には「なんで親子なのに一緒に暮らせないんだろう。私が早く産んでしまったせいだ」とふさぎ込む気持ちばかりがうごめいていましたその泣き顔をきょとんとした顔で見つめるごうちゃんもしかしたらこの時ごうちゃんは何かを察したのかも…翌日からごうちゃんにある変化が表れるようになりました続く