さて、還暦が来てすぐ始まったのは、夫の病気治療。
60というのは、こういうことも起きてくるということを受け入れる数字、とわかってはいた。
皮膚がんには3種あるんだそうで、夫のは、中度のsquamous cancer (扁平上皮がん)というものだった。
若い頃から、吹き出物を潰すのが気持ちいい!というゲっと思うことを言っていたが、
今回もそれをしていたところから一本の毛穴大が直径1cm以上の球大のコブになり、
枕に出血していたので、早く医者に、と言いながら過ぎていた。
ここ数年、髭をはやしているので、それで隠せているといえばそうなのだが、
剃れないので、髭が伸び過ぎて、疲れたお爺さんに見えてしまう。
数年前にも放射線治療をした顔の皮膚がんだが、
そのとき、すでに、この顔の皮膚がんというのは、何年かに一度は治療していかないといけない、とは聞いていた。
今までも何度かお世話になっている皮膚科の専門医に行き、
帰ってきたらなんと10cm以上にわたる縫い傷があって、
私は流石にショックを受けた。
私もあまり顔に出してはいけないと思って、ふつうにしているが、
ついじっと見てしまっているようである。
。。。何?と言われる。
この皮膚科のポリシーで、縫った後も何も被せないという方式で、
確かにその方が治りが早いだろうが、
縫った黒い糸は痛々しい。
幸い冬で汗もかかず、菌も入らないことを祈るばかり。
ダンナを見ていて思うが、白人の体というのは、やはり有色人種と違って、
デリケートというのんか、いろいろなことへの抵抗力が少ないとよく思う。
夫の家系というものもあるだろうが、
彼はいろいろな持病を抱えているので、
私が60を迎えたということは、これからは自分を含めて病気との戦いなのだと心新たにした日。