流山児★事務所創立40周年記念公演
『冥王星の使者』
The Message from Pluto
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2024年11月21日(木)〜12月1日(日)
新宿スターフィールド
作:高取英(月蝕歌劇団)
脚本・演出:流山児祥
脚本・演出協力:天野天街(少年王者舘)
音楽:巻上公一(ヒカシュー)
音楽協力:坂出雅海(ヒカシュー)、三田超人(ヒカシュー)、今西紅雪(箏)
振付:池田遼(少年王者舘/おしゃれ紳士)
人形製作:山田俊彦(人形劇団ココン/ITOプロジェクト)
人形製作協力:山田京子
脚色協力:V・銀太(グローシャ)、三坂知絵子、森永理科(PSYCHOSIS)
舞台美術・舞台監督:申大樹(深海洋燈)
舞台監督助手:小林由尚(深海洋燈)
映像:浜嶋将裕
映像操作:小林夢二(少年王者舘)
衣裳:竹内陽子
照明:奥田賢太(コローレ) 照明操作:橋口佳奈
音響:大久保友紀(ステージオフィス)
殺陣:上田和弘
演出助手:V・銀太、橋口佳奈
チラシ原画:アマノテンガイ
写真:横田敦史 記録撮影:コラボニクス
制作:畝部七歩、山下直哉、荒木理恵
出演:
春はるか(高橋芳彦)
三坂知絵子(姉・井戸本亜美)
山川美優(妹・井戸本マキ)
伊藤弘子(父・井戸本/開祖 行徳マサ/高橋の母)
荒木理恵(静御前)
鈴木麻理(静御前の部下・テコナ/静江)
里美和彦(人形使い・一郎太)
森春介[少年王者舘](人形使い・五郎太)
山下直哉(人形使い・十郎太)
栗原茂(中島刑事部長)
上田和弘(坂井刑事)
本間隆斗(戸山刑事)
高信すみれ(源義経)
平野直美(弁慶/民江)
向後絵梨香(北条時政)坂本杏奈(北条政子)
竹本優希(源頼朝)
真田雪(弥生)
流山児祥(警察署長)
STORY
アマテラスに奪われた地上の統治権を奪い返すべく国津神の復権を唱える宗教集団が不敬罪で弾圧される。京都の学生下宿で静御前の夢を見ていた高橋はいつの間にか教団の世話をすることに。やがて、教団は国家権力との全面戦争を決意し、信徒に一斉蜂起を呼び掛ける。「宇宙一切をゆるす本当の平穏」はこの地に訪れるのか?【公式サイトより】
1984年、高取英さんが高橋和巳さんの『邪宗門』に想を得て流山児★事務所の前身「演劇団」のために書き下ろした作品を劇団創立40周年記念公演として上演。
元々は高取英七回忌として天野天街さんが脚本・演出を務める予定だったが、天野さんが亡くなってしまったため、元月蝕歌劇団の三坂さんと森永理科さんプラスV・銀太さんと流山児さんで脚色し、天野さんの演出プランを元にして創作。
40年前に書かれた作品でありながら、現在の世界にも通じるテーマが内包されていて興味深かった。いつかオリジナルの戯曲も読んでみたいところ。ただ、何とか上演に漕ぎつけてくれたことには感謝するしかないが、やはり天野天街さんの演出で観たかったなぁというのが嘘偽らざる心境。
池田遼さんが振付で入り、夕沈ダンスもあり、天野演出の代名詞とも言えるループもあり、オープニングでは『田園に死す』を思い起こさせるマッチを使ったシーンもあるのだけど、もう少し全体的にテンポアップしてほしかった。テンポが命なのでね。
キャストでは姉妹役の三坂知絵子さんと山川美優さんが目を引いた(下の写真、右から2人目が三坂さん、4人目が山川さん)。あと、くノ一っぽい扮装の鈴木麻理さん。
上演時間1時間45分。