連続テレビ小説『カーネーション』第4週「誇り」(第19回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『カーネーション』
第4週「誇り」(第19回)


作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎

時代考証:明珍健二 タイトル映像:辻川幸一郎

タイトルロゴ:北山雅和 資料提供:元生茂樹
撮影協力:大阪府岸和田市、五軒屋町町会、岡山県倉敷市

出演:

尾野真千子(小原糸子)

麻生祐未(小原千代)

正司照枝(小原ハル)

甲本雅裕(木之元栄作)

トミーズ雅(桝谷幸吉)

柳生みゆ(小原静子)、眞木めい(小原清子)、吉田葵依(小原光子)、一木美貴子(桝谷さよ)、西村亜矢子(木之元節子)、中村大輝(パッチ職人・山口)、大島守人(テーラー岡部店主)、浮世亭いちぢ(店主)、那々實あぐり(近所の主婦)、宮川サキ(同)、NAC、劇団東俳、劇団ひまわり、キャストプラン、テアトルアカデミー、東映太秦映画村

財前直見(根岸良子)

小林薫(小原善作)


岸和田ことば指導:林英世

関西ことば指導:川本美由紀、田中恵理
洋裁指導:大田垣妙子 髪結い指導:岩見悠紀子  呉服店指導:高田啓史 所作指導:草下虎丸

写真提供:樟蔭学園

制作統括:城谷厚司
プロデューサー:内田ゆき

美術:藤井俊樹 技術:坂本忠雄
音響効果:柴田なつみ 編集:藤澤加奈子
撮影:西鍵真治 照明:池邊亮一

音声:惣田睦弘 映像技術:峯田俊介

記録:江川雅美
演出:末永創


STORY
糸子は突然、幸吉から店を辞めて欲しいと頼まれる。幸吉は不況のため、誰かの給料を削らざるを得なくなったが、所帯持の男は辞めさせられないと事情を説明。それを受け入れた糸子は礼を言い、名残惜しそうにミシンを見て立ち去る。糸子は帰宅して、家族にクビになったことを話す。「そうか」と言ってくれたのは千代のみで、善作とハルは他のことを考えているようだった。2人が気にかかっていたのは家計のことだった。善作は雇ってもらえるところを見つけるように言い、パッチ屋で働くことを許したのも金がないからだと打ち明ける。糸子が女学校を辞めて学費が浮いたから静子が、パッチ屋で働いたから清子が、アッパッパが売れたから光子がそれぞれ女学校に行けるようになったと話す善作。早速仕事を探し始める糸子だったが、どこも雇ってくれそうにない。そんな糸子を山口が訪ねてくる。糸子は山口がおちょくりに来たのかと訝しむが、山口は幸吉が本当は糸子ではなく自分をクビにしたかったのだと話す。仕事が出来るのに、女だから先にクビになったことをもっと悔しがれと言う山口は、「負けんなや」と声をかけて立ち去る。糸子は読んだこともなかった新聞を読み始める。そこには「不況」の字が36個もあった。糸子は気持が暗くなるため、新聞は朝読むことにして寝そべる。夏休みが終わり、妹たちの学校が始まる。糸子が出かけていった後、木之元がやってくる。世の中の人はお前みたいにへらへらしてないと言う善作に対し、木之元は気晴らしにいいものを見せてやろうと思ったのにと残念がる。木之元の店には、東京からミシンの使い方を教えるために講師の根岸良子がやってきていた。善作は良子に自分の娘がミシンを使え、目だけは肥えさせたと胸を張る。根岸は善作が呉服屋をやっていると知ると、着物の方はまだまだこれからで習いたいことがたくさんあると言う。根岸が習いたいという謡の先生もやっていると木之元に紹介され、照れる善作。やがてミシンの実演販売が始まる。今日も仕事が決まらずにとぼとぼ帰ってきた糸子は、人だかりの出来ている木之元電キ店に入り、根岸の手つきを見て驚く。


劇中では現在1930年ですので、前年に起きた世界恐慌の波が日本に押し寄せてきたという感じでしょうか。あはれ、糸子は桝谷パッチ店を馘首されてしまいました。
女だから先にクビにされたことをもっと悔しがれと山口も言っていましたが、子供の頃の糸子だったら、すんなり幸吉の言葉は受け入れてなかったような気もしますね。それだけ大人になったということでしょうか。

そして今週より財前直見さん扮する根岸良子が登場。
シンガーミシンならぬスティンガーミシンの講師として、東京から実演販売に来たようですね。

むむむ、この出会いから糸子が東京に行くことになるんでしょうかね。ちなみにstingerには「毒針」という意味もあり。ミシンの名称にはあまり相応しくありません。笑