連続テレビ小説『カーネーション』
第4週「誇り」(第20回)
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作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎
出演:
尾野真千子(小原糸子)
麻生祐未(小原千代)
正司照枝(小原ハル)
栗山千明(吉田奈津)
小泉孝太郎(中村春太郎)
渡辺大知(松坂勇)、柳生みゆ(小原静子)、眞木めい(小原清子)、吉田葵依(小原光子)、西村亜矢子(木之元節子)、那々實あぐり(近所の主婦)、宮川サキ(同)、大西明子(良子の助手)、今西彩(ウェイトレス)、栁澤美由紀(ミシン教室の生徒・山本ウメ)、緒方ちか(同・近藤ヨシ子)、NAC、グレース、劇団東俳、キャストプラン、クリアファースト
財前直見(根岸良子)
十朱幸代(松坂貞子)
小林薫(小原善作)
STORY
ミシンの実演販売。講師の根岸良子はスカートを完成させ、ミシンが一台あればいろんなものをすぐに縫えるとアピール。値段は一台200円だが、月賦も利くと見物客を安心させる。糸子の口元にも笑みがこぼれる。いったん、家路につく糸子だったが、何かを決意したように頷くと木之元電キ店に引き返し、根岸に洋裁を教えて下さいと頼む。根岸は糸子が善作の娘でミシンを使えると知ると、明日から心斎橋で開く教室のチラシを渡す。糸子はチラシを受け取ると、絶対行きますと目を輝かせる。翌朝、糸子が心斎橋に行くと知ると善作は若い娘が一人で行くところではないと反対する。ハルと善作が根岸のことで口論をし始めるのを見て、本当のことは言えないと悟った糸子はそそくさと出かける。心斎橋のミシン教室にはたくさんの人が来ていたが、糸子はこの中では自分が一番ミシンを使えるのではないかと自信を覗かせる。根岸はこの教室はミシンを買った客のためのものだと言い、名前を呼ばれた人から順番にミシンの前に座っていく。ミシンを買っていない糸子たちは、ミシンには触れず、根岸の説明を聞くだけだった。まず、はずみ車の説明から始まり、次の日は糸の通し方、また次の日はペダルの踏み方、そして今日は直線縫いの仕方といつになったら洋裁を教えてもらえるのかとげんなりする糸子。教室終了後、糸子は根岸に直接確かめるが、根岸はこの教室はミシンを買った客に使い方を教えるためのものであり、あれ以上のことは教えることができないと断る。糸子が悄然として歩いていると、貞子と勇にばったりと出くわす。人違いの振りをする糸子だったが、以前清三郎に連れてきてもらったパーラーに入ってアイスをご馳走してもらう。心斎橋で会ったことを善作に言わないでほしいという糸子に対し、貞子も今日会ったことを口止めする。今日は勇が欲しい模型を買ってやるために心斎橋に来ていたが、勝手に孫に物を買ったら祖父や父が怒るのだという。糸子は東京には洋裁専門の学校があって本格的な洋裁を学べるが、大阪ではもっとミシンが広まってからではないとそうした授業は無理だった。貞子はそれならミシンを買って個人授業をつけてもらったらいいと提案。糸子はミシンなんか買えるわけないと答えるが、貞子はいくらでも買ってやると今からミシン屋に行こうとする。勇は勝手なことをしたら祖父が怒ると押しとどめ、糸子もよく考えたら善作が怒って家に置かせてくれないと思い直す。それでも貞子にミシンを買ってもらうことを善作に許してもらうと言う糸子。3人が入ったそのパーラーには有名人もよく来ており、今も若手の歌舞伎役者・中村春太郎が女性とともに店の奥にいた。その女性が以前、連れていた女性と違い、泣かされるに決まっていると女性を憐れむ貞子。ところが店から出ようとした春太郎の隣にいたのは吉田奈津だった。
パッチ屋をクビになって再び目の前にミシンが現れた糸子でしたが、わざわざ心斎橋に行って受けたミシン教室ではミシンに触ることも出来ず、教えてもらうのはごく初歩的な内容ばかり。「はずみ車ってどういう字ですか?」というレベルですから、糸子の落胆ぶりも分かろうというものです。
それに先だって善作がやけに根岸のことをかばってハルと口論していましたが、おだてられるとすぐこれですからね。案外、貞子にミシンを買ってもらうというお願いもすんなり聞き入れてくれるかも知れません。
さて、本日初登場なのが小泉孝太郎さん扮する歌舞伎役者・中村春太郎。
連れの女性がなんと奈津。女学校は卒業したんでしたっけ?