連続テレビ小説『カーネーション』第2週「運命を開く」(第11回) | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

連続テレビ小説『カーネーション』
第2週「運命を開く」(第11回)
 
 

作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎


出演:

尾野真千子(小原糸子)

麻生祐未(糸子の母・小原千代)

正司照枝(糸子の祖母・小原ハル)

須賀貴匡(安岡泰蔵)、尾上寛之(安岡勘助)、柳生みゆ(糸子の妹・小原静子)、渡辺大知(糸子の従兄弟・松坂勇)、久野雅弘(勘助の友人・佐藤平吉)、眞木めい(糸子の妹・小原清子)、吉田葵依(同・小原光子)、小堀正博(勇の友人・坂崎ヒカル)、NAC、舞夢プロ、劇団東俳、日本芸能センター、テアトルアカデミー、東映太秦映画村

宝田明(千代の父・松坂清三郎)
十朱幸代(千代の母・松坂貞子)

小林薫(糸子の父・小原善作)

 
STORY
雨の中、善作は神戸から千代が帰ってくるのを待ち構えていたが、千代の父からは借金を断られる。善作は問屋も即金なら上物を卸してくれ、神宮寺から依頼されている嫁入り道具一式も揃えられればこれまでの借金も返せると言うが、千代は母からもらった髪飾りの方が大事。善作は髪飾りを窓から放り投げ、このままだと店がつぶれてしまうと訴える。千代は善作が来るようにという父からの伝言を伝える。学校が夏休みとなり、何も楽しいことがない糸子は朝から寝坊。そこへ勘助と平吉が海に誘いに来る。これから神戸に行く善作は糸子を連れて行った方がいいという千代の提案をはねのけ、家の前に座り込んでいた勘助たちを追い払って出かけるが、再び戻ってきて有無を言わさず糸子を神戸に連れていく。電車の中で善作は寝た振りをしている様子だったが、糸子はパッチ屋の話はしないでおく。神戸に着き、祖父母は糸子を歓迎するが、善作が来たのを見て意外そうな顔をする。早速、おやつに出されたバウムクーヘンを喜んで食べる糸子。祖父・清三郎は糸子に勇たちにも持っていくように言う。勇は友人の坂崎とともにショパンのレコードを聴いていた。糸子は2人と一緒にバウムクーヘンを食べる。清三郎は金は貸せないと切り出し、これまでの借金などという小さい話ではなく、呉服屋という商売自体がしまいだと言う。これからますます洋服が幅を利かせ、生き残れるのは一流の呉服屋だけだと言う清三郎は、善作の店ももってもせいぜいあと五年だと忠告。姫路の工場を世話するから一人で行き、千代や娘らは自分が面唐ゥるという清三郎に、何も言葉を返せない善作。その後、清三郎は庭で赤鬼の面をかぶって糸子や勇たちと遊ぶ。帰りの電車、物も言わない善作に対し、糸子が試しにパッチ屋の話をすると、善作は寝ぼけたみたいな顔で「アホか」と言うだけだった。岸和田に帰ってきた善作は、だんじりの倉庫の前にいた泰蔵に声をかける。子供の頃、どうしても屋根に乗ると思っていたが、根性が足りなかったと力なく笑う善作。その夜、祭に出かけていた千代と娘たちは帰りが遅くなる。下駄の鼻緒が切れた清子を糸子が負ぶって帰宅すると、善作は既に布団を敷いて眠りに就いていた。

ついに頼みの綱であった清三郎に借金を断られる善作。
直接神戸に出向くも、呉服屋はもうおしまい、娘や孫を任せられないとバッサリ。
糸子を連れて行ったところであまり意味はなかったようですな。結局、バウムクーヘンを食べていただけだし。

優雅にクラシック音楽を聴いていた勇たちに対し、糸子はまだまだ花より団子、ショパンよりバウムクーヘンという感じ。そのせいか、勇の友人・坂崎との距離がやけに近い。笑
善作もさすがに抜け殻のようになってしまいましたが、さてどうなりますか。

ところで成長した平吉役は久野雅弘くんではないですか。『ごめん』、『かぞくのひけつ』『大阪ハムレット』と関西モノで活躍する久野くんですので、今後どれだけ出番があるか分かりませんが楽しみです。

成長した勇役の渡辺大知くんも初登場。『色即ぜねれいしょん』では京都でしたが、元々神戸の人なんですね。
坂崎役の小堀正博くんは『かぞくのひけつ』では久野くんの友人役でした。