連続テレビ小説『カーネーション』第2週「運命を開く」(第10回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『カーネーション』
第2週「運命を開く」(第10回)


作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎


出演:

尾野真千子(小原糸子)

麻生祐未(糸子の母・小原千代)

正司照枝(糸子の祖母・小原ハル)

栗山千明(吉田奈津)

甲本雅裕(木之元栄作)
トミーズ雅(パッチ店店主・桝谷幸吉)
上杉祥三(隣の履物屋・木岡保男)、田中隆三(千代の兄・松坂正一)、須賀貴匡(安岡泰蔵)、柳生みゆ(糸子の妹・小原静子)、眞木めい(同・小原清子)、吉田葵依(同・小原光子)、小松健悦(奥中宗次郎)、一木美貴子(幸吉の妻・桝谷さよ)、金谷克海(パッチ店職人・坂本)、河野智宏(同・岡村)、中村大輝(同・山口)、湯浅崇(同・田中)、新美啓之(いらんことしいなおっさん)、唐木太[唐木ふとし](問屋)、後藤基治(同)、高杉佳幸(善作の客)、山下ひとみ(女学生)、杉本好(同)、福嶋千明(同)、NAC、劇団東俳、舞夢プロ、キャストプラン、クリアファースト、日本芸能センター

小林薫(糸子の父・小原善作)


STORY
糸子の父・善作は伯父・正一を苦手としていたが、祖父はもっと苦手としていた。というのも、松坂の家に出入りしていた呉服屋の番頭だった善作が娘を連れて逃げたためだった。千代は兄にお金をもう少し待って欲しいと伝えるように頼む。正一は親父は金のことなど気にしておらず、娘と子供が心配なだけだと言う。千代から不自由なく暮らしていると聞き、そのように伝えると言って帰っていく正一だったが、途中でいらんことしいなおっさんが例の噂を耳に入れる。正一は来た道を引き返し、桝谷パッチ店で働く糸子を連れて帰る。家に帰ってきていた善作は糸子がパッチ店で働いていたことを知らなかったと言うが、正一は女学校まで行かせてもらっている娘があんな店で働きたがるとは信じられず、糸子が善作をかばって嘘をついているのではと疑う。糸子はそれを否定し、お金はもらっておらず、ミシンがあるから手伝っているだけだと答える。そんな糸子を複雑な思いで見つめる善作。夕食後、糸子は桝谷パッチ店で働きたいと善作に切り出すが、善作は卓袱台の皿を振り払い、「ふざけるのもたいがいにせえ!」と糸子を足蹴にする。ハルは善作を止めるが、千代と妹たちは固唾を飲んで見守るしかなかった。学校に行ってもぼうっとしている糸子を級友たちも心配する。下校時、糸子とすれ違った泰蔵は顔にできたあざを見て声をかける。泰蔵はだんじりを見るかと持ちかけるが、糸子はうちのだんじりを見つけたと言う。奈津はそんな2人を離れて見つめていた。善作は神宮寺の娘の嫁入り一式を揃えるために問屋を回るが、不景気のため、上物は掛け売りができないと言われる。その帰り、ビリヤード屋の看板を下ろし、電器店にするために改装をしている木之元を見かけ、気楽でいいなと羨ましがる善作。家に帰ると糸子が待ち構えて話があると言うが、善作は聞く耳を持たず湯呑みを投げつける。糸子は夕食時にも、善作が木岡たちと話している時にも、善作が便所に入ろうとする時にもパッチ店で働きたいと申し出るが、先はまだまだ長そうだった。桝谷パッチ店の店主夫婦も心配になり、中の様子を探ろうとして小原呉服店の前を何回も通っていた。糸子は会いたい気持を抑え、必ず善作に認めてもらうことを誓う。

いらんことしいなおっさんのおかげで、桝谷パッチ店で働いていることがバレてしまった糸子。伯父・正一は善作がそのことを知らなかったというのを聞き、糸子が善作をかばって嘘をついているのではと疑いますが……

千代「お兄様。糸子はそない健気な子やありません」
正一「…それもそやな」

ということで納得。実の母親にえらい言われようですな。笑

当然、善作は猛反対。
今だったら児童虐待(注:現在糸子はこう見えても14歳)と言われかねないところですが、昔はこんなの当たり前でしたからね。糸子もこの程度では諦めず、どこでもかしこでもパッチ店で働きたいと申し出るも、先は長そうです。
桝谷パッチ店の店主夫婦が「チラっと見るだけやで」と言いつつ、本当に「チラッ」と言いながら小原呉服店の中を覗いていましたが、あんたらは寅さんか(笑)。いい人だなぁ、顔はでかいけど。