連続テレビ小説『カーネーション』
第2週「運命を開く」(第8回)
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作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎
出演:
尾野真千子(小原糸子)
麻生祐未(糸子の母・小原千代)
正司照枝(糸子の祖母・小原ハル)
栗山千明(吉田奈津)
甲本雅裕(木之元栄作)
トミーズ雅(桝谷幸吉)
上杉祥三(隣の履物屋木岡保男)、柳生みゆ(糸子の妹・小原静子)、眞木めい(同・小原清子)、吉田葵依(同・小原光子)、小松健悦(奥中宗次郎)、金谷克海(パッチ店職人・坂本)、河野智宏(同・岡村)、中村大輝(同・山口)、湯浅崇(同・田中)、山下ひとみ(女学生)、杉本好(同)、福嶋千明(同)、神宇知董(裁縫の教師)、劇団東俳、劇団ひまわり、テアトルアカデミー
石田太郎(岸和田の大地主・神宮司源蔵)
小林薫(糸子の父・小原善作)
STORY
糸子は学校で、裁縫の教師にきれを縫うだんじりみたいなものの名前を尋ねる。教師は何のことかわからなかったが、同級生のおかげでそれがミシンのことだと判る。早速、ノートに「ミシン」と書き留める糸子。それから糸子は毎日学校帰りに桝谷パッチ店に寄り、雨の日も風の日も暗くなるまでミシンを見るようになった。家で縫い物をしていても、ダーッと縫いたいと溜息をついていると、千代が泣いている静子を連れてやってくる。聞けば、善作がアッパッパを着てはいけないと命じたのだと言う。糸子は下に降り、善作になぜアッパッパを着たらいけないのかと聞くが、善作は「あかんちゅうたらあかん」と取りつく島もない。ハルによれば、善作は息子が結婚することになった大地主の神宮司に立派な紋付を買ってもらえると思っていたが、結婚相手がフランス帰りの家でドレスに燕尾服で式を挙げることとなったという。洋服を着るものが増えたらますます着物が売れなくなり、商売上がったりとなるためにアッパッパにも反対したのだった。その頃、近所でビリヤード屋を営んでいる木之元が電器屋に商売替えすると言い出し、善作や木岡の嘲笑を買っていた。騙されていると善作たちに言われながらも、これからは電気の時代だと力説する木之元。アッパッパを作ることを禁止された糸子だったが、ミシンを見ていたら嫌なことはすぐに忘れられた。そんな糸子に桝谷パッチ店の店主・幸吉が声をかける。糸子がミシンを見ていると知り、中で見るように言う幸吉。やがて糸子はミシンの使い方を教えてもらい、なかなか筋がいいと褒められる。気をよくした糸子は職人たちにお茶を配ったり、掃除をしたりと手伝いを始め、働く喜びを知る。家に帰っても皿洗いや布団敷きを自ら買って出る糸子に家族は驚く。糸子はしごと帳に自分がしたことを書き、自分が大人になっていっていると喜ぶ。
だんじりの名前はミシンと判明。ドレスのときは「どれむ」と間違って覚えていた糸子も、今回はちゃんと「ミシン」とノートに書くあたり、成長していますね。
雨の日も風の日も桝谷パッチ店に通う糸子。善作からはアッパッパ作りを禁止されても通っているうちに、店主の計らいで実際にミシンで縫うことまで出来てしまうとは。
当時はいくら裁縫に関することでも職人はみんな男なんですね、やっぱり。
店主役のトミーズ雅さん、顔の大きさが尾野真千子さんの1.5倍。笑
桝谷パッチ店に出入りするようになって働く喜びに目覚める糸子。
仕事の内容をノートに記録するあたりも可愛らしいところですが、糸子の最後のモノローグ、もう充分大人やん、というツッコミはなしということで。笑