連続テレビ小説『カーネーション』第1週「あこがれ」(第4回) | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

連続テレビ小説『カーネーション』
第1週「あこがれ」(第4回)


作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎


出演:

二宮星(小原糸子)

麻生祐未(糸子の母・小原千代)

正司照枝(糸子の祖母・小原ハル)

須賀貴匡(安岡泰蔵)、高須瑠香(料理屋の娘・吉田奈津)、吉岡竜輝(泰蔵の弟・安岡勘助)、木村風太(佐藤平吉)、荒田悠良(糸子の妹・小原静子)、村上凜(同・小原清子)、花田鼓(同・小原光子)、福原正義(欄干堂主人)、白井良次(菓子屋の客)、佐渡山順久(巡査)、稲田賢人(平吉の兄・佐藤寛太)、久保田輝(寛太の仲間)、平野道彦(同)、NAC、グループエコー、キャストプラン、劇団東俳、東映太秦映画村

十朱幸代(千代の母・松坂貞子)

小林薫(糸子の父・小原善作)


STORY
糸子は洋館での出来事を思い返し、祖父母の家の戻っても夢見心地。貞子は千代にお金を渡して、子供たちに団子でも食べさせるように言う。帰宅した千代は、善作に借金は今度限りだと父から言われたと報告する。善作は労をねぎらってぜんざいを食べるように言うが、甘いものを山ほど食べてきたと断る千代に怒鳴り散らす。糸子は自分が見たものが信じられず、あれは夢だったのではないかと夜空を見上げる。学校が始まり、糸子は早速、吉田奈津にあの綺麗な着物は何だったのかを尋ねる。奈津はドレスのことを教え、吉田屋にも時々、異人さんが来ると自慢する。帰宅した糸子がハルのふかした芋を食べていると、善作が呼びにくる。今度は和菓子屋・欄干堂の集金に向かわせる善作。糸子が手ぶらで帰るわけにはいかないと座っていると、勘助と平吉が団子を2本ずつ持っていってしまう。糸子はその後を追い、土手で団子を頬張っている2人の頭を小突いて団子を取り戻す。欄干堂の主人は糸子の顔を立てないわけにはいかないと支払いに応じる。帰り道、3人の上級生が糸子を呼び止める。リーダー格の少年は平吉の兄・寛太だった。糸子は顔を貸せという少年たちの相手をせずに通り過ぎようとするが、「女だからって大目には見んど」と言われ、受けて立つことに。河原に向かい、取っ組み合いの喧嘩を始める2人。犬の散歩で通りかかった奈津は、猿が何を騒いでいるのかと涼しい顔。糸子は寛太に倒されるが、手に噛みついて馬乗りになって下駄で殴りつける。逃げ出して川に入る寛太をなおも追いかける糸子。すると、帯に挟んでおいたお金が川に流されていく。お金を追いかけ、溺れそうになる糸子を助けに勘助も川へ。駆けつけた巡査は木の枝を伸ばして勘助を助ける。そこへ泰蔵が橋から川に飛び込み、糸子を助けに向かう。帰宅。ハルと千代は助けてくれた泰蔵に感謝するが、泰蔵は元々は弟が悪いと謝罪する。善作はお金が流されてうなだれる糸子に、そんなしょうもない喧嘩をなぜ買ったのかと尋ねる。善作は「女やからてナメられたなかった」と答えた糸子の頬を叩き、「わかったか。これが男の力じゃ。お前に出せんのか? 出せへんやろが! お前はどうあがいたかて、女なんじゃ。女が男と張り合うてどないすんじゃい!」と叱る。勘助は泣きながら「すいません」と繰り返す。

今回もいいですねぇ。

まず前半はドレスに憧れる糸子。
糸子の回想という形を取って、昨日の放送分から少し時間を巻き戻して、女性が糸子のカーネーションの髪飾りを挿してやり、糸子が下駄を脱いで踊り始めるカットから。
それにしてもほんの100年前までは日本人は今とはまったく違う格好をしていたわけですから、100年後はどういう格好をしているか分かりませんね。

中盤以降は男子相手に戦う糸子。
糸子の啖呵の切り方も最高。やっぱり面白いわ、この子の顔。笑
決闘が始まる際の音楽の入れ方なんかもいいですね。
川にまで入ってご苦労様。

そして最後は善作に叩かれる糸子。
女やからてナメられたくなかったと喧嘩を買った糸子も、あえなくお父ちゃんに叩かれ、男と女の力の差を見せつけられます。この時の表情がまた抜群。二宮星……恐ろしい子!
もちろん、小林薫さんも素晴らしい。