ヨーロッパ企画 第43回公演
『来てけつかるべき新世界』
2024年9月19日(木)〜10月6日(日)
本多劇場
作・演出:上田誠 音楽:キセル
舞台監督:大鹿展明 演出助手:山田翠
美術:長田佳代子 照明:葛西健一
音響:宮田充規 衣装:大野知英
ヘアメイク:須山智未 映像:大見康裕
大道具:俳優座劇場舞台美術部(大橋哲雄)
文芸助手:中田歩 稽古場代役:森脇康貴
小道具・装飾:山田翠、杉浦訓大、中西美穂、高橋かほり、磯村令子、浜村修司、後藤円香、酒井善史
宣伝美術:山下浩介 宣伝写真:神ノ川智早
宣伝スタイリスト:手塚陽介
宣伝ヘアメイク:大宝みゆき
制作:天恵祐子、井神拓也、渡辺さよ
物販/グッズ製作:後藤円香、宇高早紀子、大瀬千尋
management:竹岡あかり、左子光晴
出演:
藤谷理子(マナツ)
板尾創路(お父ちゃん)
諏訪雅(トラックのおっさん)
土佐和成(パチンコのおっさん)
石田剛太(将棋のおっさん)
岡田義徳(散髪屋のおっさん)
永野宗典(トラやん)
中川晴樹(ラーメン香港)
町田マリー(歌姫)
角田貴志(コインランドリー・ワカマツ)
金丸慎太郎(ワカマツの息子・キンジ)
酒井善史(テクノ)
声の出演:
武田暁(お母ちゃん)
森脇康貴
STORY
「ここは新世界のはずれです。しょうもない串カツ屋の娘がうちです」「きて屋」に集うおっさんたちと、切り盛りするマナツ。通天閣を見上げれば、飛びかうドローンの群れ。野良ロボットはうろつき、炊飯器は将棋を指す。飛田更地はVRの楽園。そして来てけつかるシンギュラリティ…。テクノロジーとおっさんが切り結ぶ、SF人情喜劇。【EPADより】
2016年初演、上田誠さんが岸田國士戯曲賞を受賞した作品の再演。
この8年の間に初演当時、客演だった藤谷理子さんは劇団員となり、メインビジュアルでも堂堂たる存在感。一方で本多力さんが退団したため、その役を岡田義徳さんが務めることになり、ホンダ→散髪屋のおっさんと役名が変更されたのに伴って、イシダ、スワ、トサの3人も「◯◯のおっさん」に。
そうした細かい変更点はあるものの、大まかな設定や展開はそのまま。劇団員の年齢が30代から40代になったことに伴い、おっさん感はよりリアルなものに。
AIやドローンといったものもより身近な存在となり、再演するにはベストなタイミングだったかもしれない。
劇(ヨーロッパ企画の面々は舞台のことをこう呼ぶ)で新世界の面々がテクノロジーに翻弄されてわちゃわちゃしているのを見るのは可笑しいけれど、自分たちもまた知らず知らずのうちに踊らされているのよなぁ。
新たなキャストでは町田マリーさんは初演よりも歌姫っぽさがあってよかった。
上演時間2時間3分。