『極悪女王』エピソード2 | 新・法水堂

新・法水堂

演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

NETFLIXシリーズ

『極悪女王』エピソード2

The Queen of Villains

 


2024年日本ドラマ 63分

監督:白石和彌

企画・プロデュース・脚本:鈴木おさむ

プロデューサー:長谷川晴彦、千綿英久

ラインプロデューサー:井上潔

アソシエイトプロデューサー:成瀬保則

プロレススーパーバイザー:長与千種

脚本:池上純哉

音楽:木村秀彬、鈴木俊介、石塚徹、Teje、田井千里

音楽プロデューサー:田井モトヨシ

監督補:茂木克仁 美術監督:今村力

撮影監督:鍋島淳裕 撮影:馬場元

照明:かげつよし 録音:浦田和治

美術デザイナー:赤塚訓 装飾:京極友良

キャスティング:南谷夢

衣裳デザイン:髙橋さやか

衣裳統括:加藤優香利 ヘアメイク:有路涼子

スクリプター:松本月

編集:加藤ひとみ、脇本一美

音響効果:柴崎憲治

リレコーディングミキサー:田中修一

ポストプロダクションスーパーバイザー:山川健太郎、塩崎健太

VFXプロデューサー:川瀬基之

VFXスーパーバイザー:朝倉怜

助監督:渡辺圭太 制作担当:篠宮隆浩

オープニング:「Dump the Heel」ゆりやんレトリィバァ

主題歌:「Are you serious?」Awich

 

出演:

ゆりやんレトリィバァ(松本香(ダンプ松本))

唐田えりか(長与千種)

剛力彩芽(ライオネス飛鳥(北村智子))

村上淳(全日本女子プロレス興業社長・松永高司)

斎藤工(全日本女子プロレス興業専務・松永俊国)

黒田大輔(全日本女子プロレス興業副社長・松永国松)

音尾琢真(プロモーター・阿部四郎)

赤ペン瀧川(トヨテレビプロデューサー・臼井延夫)

えびちゃん[マリーマリー](本庄ゆかり(クレーン・ユウ))

隅田杏花(大森ゆかり)

水野絵梨奈(ジャガー横田(横田利美))

鎌滝恵利(ラブリー米山)

根矢涼香(デビル雅美)

安竜うらら(堀あゆみ(ジャンボ堀))

鴨志田媛夢(ジャッキー佐藤)

芋生悠(マキ上田)

宮崎吐夢(千種の父・長与繁)

美知枝(千種の母・長与スエ子)

西本まりん(香の妹・松本広美)

プリティ太田(プリティ・アトム)、ANNA(モンスター・リッパー)、Anabel Ramos(ラ・ギャラクティカ1号)、AKARI(ラ・ギャラクティカ2号)、清野茂樹(実況・志生野温夫)、池浪玄八(上木浩一)、神宮寺しし丸(リングアナウンサー)、枝光利雄(実況アナウンサー)、岩田和浩、銘苅亨太、齋藤憲良、しおつかけいいちろう(全日本女子プロレス興業広報)、石神まゆみ(経理・金森)、山本眞卯(ビューティ・ペア親衛隊)、各務百香(同)、田中佳奈子(同)、花屋ユウ(ミネルバ葉子)、堀田祥子、小高美優、古賀清、鶴田翔(ホテルの支配人)、牧修平、宝山愛(プロレスラー)、へんみのぶあき(レフェリー)


STORY

1980年。プロテストに合格した松本香だったが、同期の中で一人だけデビュー戦が決まらず、プロモーターの阿部四郎の運転手を命じられる。長与千種は練習中の確執から堀あゆみらに目をつけられ、執拗ないじめを受けるようになる。そんな折、自分を置き去りにした両親が大阪の試合会場に現れる。香も阿部の計らいでデビューを果たすが、プロレス人気は下火となっていた。そんな中、ジャッキー佐藤と横田利美の試合が行われる。全女の松永俊国は新たなスターを生み出すため、横田に勝つように指示。負けたジャッキーはリングを去る。試合後、横田にはジャガー横田のリングネームが与えられる。同じく北村智子もライオネス飛鳥と名前を変え、対戦相手に長与千種を指名する。


プロレスラー・ダンプ松本さんの半生を描くドラマシリーズ。全5話。


エピソード2もドラマが満載。

今回は香自身よりその周辺で起きたドラマがメイン。それによって香の中で何かが目覚める過程を描いていた訳だけど、ジャッキー佐藤の引退、それに代わるスター・ライオネス飛鳥&長与千種の誕生と時代の変化を印象づける内容で目が離せなかった。


エピソード1の冒頭で「これから語るのは私の…いや、私たちの戦いの物語だ」とナレーションが入るけど、香と千種の友情モノとしての側面もある本作。

先輩たちからのいじめ(千種いわく「かわいがり」)を受けて無視される千種と何もしていないのに焼き肉に誘われなかった香(笑)の2人がホテルのビュッフェで食い倒したり、ディスコに行って禁じられている酒を飲んで踊ったりと羽目を外すシーンがとてもいい。

前後するけど、二段ベッドの下の段から上の段の床面にジャッキーの本名である佐藤尚子の横に名前を書くところもええわぁ。

千種は試合でも先輩たちから痛めつけられるも、行方知れずとなっていた両親(ちなみに父・長與繁は元競艇選手)が目に入るや猛烈に反撃。父親との相克というのも香と千種を結びつける要素だったのであろう。

北村智子改めライオネス飛鳥との一戦も凄かった。唐田えりかさん、剛力彩芽さんともどもキャスティングを聞いたときはいくら何でも線が細すぎるのではと思ったけど、そんな不安を吹き飛ばすような熱戦で、俊国や臼井ならずとも新たなスター誕生に興奮せずにはいられないものだった。


エピソード3では千種&飛鳥に刺激を受けた香がダンプ松本になるのだろうけど、ますます見逃せませんな!

ところでプロモーターの阿部四郎と言えば、極悪同盟の手先のような悪徳レフェリーとしてお馴染みだけど、デビュー前からこんな繋がりがあったのね。笑