連続テレビ小説『カーネーション』第1週「あこがれ」(第1回) | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

連続テレビ小説『カーネーション』
第1週「あこがれ」(第1回)


作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎
時代考証:明珍健二 タイトル映像:辻川幸一郎

タイトルロゴ:北山雅和
資料提供:元生茂樹
撮影協力:大阪府岸和田市、五軒屋町町会、春木大国町町会、岡山県倉敷市、岡山県高梁市、岡山県真庭市、兵庫県川西市、京都府南山城村

出演:

尾野真千子(小原糸子)

二宮星(小原糸子・11歳)

麻生祐未(糸子の母・小原千代)

正司照枝(糸子の祖母・小原ハル)

濱田マリ(近所の髪結い屋・安岡玉枝)、須賀貴匡(玉枝の長男・安岡泰蔵)、上杉祥三(善作の仲間・木岡保男)、小松健悦(同・奥中宗次郎)、飯島順子(保男の妻・木岡美代)、高須瑠香(料理屋の娘・吉田奈津)、吉岡竜輝(玉枝の次男・安岡勘助)、荒田悠良(糸子の妹・小原静子)、村上凜(同・小原清子)、花田鼓(同・小原光子)、那々實あぐり(商店街の女性)、辰己力太(善作の仲間)、ひらの真弥(同)、NAC、劇団東俳、劇団ひまわり、日本芸能センター、東映太秦映画村

小林薫(糸子の父・小原善作)

岸和田ことば指導:林英世

関西ことば指導:川本美由紀、田中恵理
所作指導:草下虎丸 洋裁指導:大田垣妙子

ダンス指導:及川隆明 髪結い指導:岩見悠紀子

呉服店指導:高田啓史 擬斗:中村健人

制作統括:城谷厚司
プロデューサー:内田ゆき

美術:藤井俊樹 技術:大須賀弘之

音響効果:嶋野聡 編集:藤澤加奈子

撮影:岡田裕 照明:松本豊 音声:渡辺暁雄
映像技術:森千重 記録:江川雅美
演出:田中健二


STORY
大正13年(1924)、岸和田。呉服屋の長女として生まれた小原糸子はだんじり好きの11歳。朝早く父・善作はだんじりを曳きに向かい、祖母・ハルや母・千代はご馳走の準備で忙しい。糸子は3人の妹たちに食事を急かす。そこへ近所の髪結い屋・安岡玉枝が次男の勘助とともにやってくる。長男の泰蔵が初めて大屋根で合図を出す大工方を務めることになり、心配でたまらない玉枝。糸子と同級生の勘助は威張るが、糸子に蹴られてしまう。やがてだんじりが店の前を通過する。2階から見ていた糸子は勇ましい泰蔵の姿に目を輝かせるが、無意識に息を止めていた玉枝はその場に倒れる。夜になり、子供たちがだんじりを曳かせてもらう。大きくなったら大工方になるという糸子に、女が大工方になれるかと馬鹿にする勘助。宴会の後、玉枝は泰蔵におぶわれて帰っていく。翌日、いつもの日々が始まるが、糸子の頭の中はだんじりでいっぱい。泰蔵の姿を見かけて、改めて大工方になることを誓う糸子。料理屋の娘で毎日違う着物を着てくる吉田奈津もその姿を見送っていた。

…というわけで『ウェルかめ』以来、2年ぶりに朝ドラレビューの復活です。

本作のヒロインはファッションデザイナーのコシノ3姉妹の母・小篠綾子さんがモデルで、演じるは尾野真千子さん。もうすっかり朝ドラも若手女優の登竜門ではなくなってしまいましたね。

冒頭から11歳の糸子と大人になった糸子が歌っておりましたが、こういう演出はBK(NHK大阪局)っぽいですね。実在の人物がモデルということもあり、『てるてる家族』を彷彿とさせます。
ちなみに演出は『ウェルかめ』に続いて田中健二さんですが、果たして今回は何週務めることやら。前回は期待していたら、最初の2週だけでしたからねぇ。

本日は初回ということもあり人物紹介がメインですが、女性はだんじりに乗ることが出来ないのに、ヒロインが大工方に憧れるというあたり、ジェンダーがこの作品の一つのテーマであることを伺わせてますね。
作はこれまで連続ドラマの経験のない渡辺あやさんですが、よく頼みましたね(笑)。NHKでは尾野真千子さんも出演していた『火の魚』や劇場版も公開された『その街のこども』などを手がけてはいますが。

私がレビューする朝ドラは外れるというジンクスがありますが(苦笑)、さて今回はどうなりますやら。生あたたかーく見守っていきましょう。