TeXi's
『ファジー「ours」』
2024年8月21日(水)〜25日(日)
STスポット
脚本・演出:テヅカアヤノ(TeXi's)
演出助手:天野天音
舞台美術:いとうすずらん
照明:緒方稔記(黒猿)
音響:櫻内憧海(お布団)、深澤大青
舞台監督:水澤桃花(箱馬研究所)
記録映像:松尾祐樹(富山のはるか・KPR/開幕ペナントレース)
記錄写真:金子愛帆
セーフティ・バウンダリー・キーパー:植松侑子(syuz'gen)
制作:河野遥(ヌトミック)、佐々木ラッコ(hatoba)、日和下駄(円盤に乗る派)
当日運営:河﨑正太郎(譜面絵画)
宣伝美術:ヤング荘
出演:
古川路[TeXi's](みちち)
渚まな美(なぎぎ)
南風盛もえ[青年団](もええ)
原田つむぎ[東京デスロック/ヌトミック](つむむ)
宝保里実[コンプソンズ](さとと)
STORY
家に引きこもったみちちを外に連れ出して遊ぶため、作戦を練るあげあげとこーちゃん。しかし、たおにゃんはそれに反対する。一方、家の解体を依頼された一同だったが、黒澤がここは自分の家だからと解体を止めさせる。
男女二元論が生み出す「加害性」について考える1年間のプロジェクト「ファジー」の第2作。
第1作『theirs』が男性キャスト4人だったのに対し、今回は女性キャスト5人。12月上演予定の第3作『yours』は全員揃っての制作になるとのこと。
舞台には白い家の枠組が4つ。周囲の壁には服やぬいぐるみ、赤、黒、白のレース生地の布で飾り付け。天井にはミラーボールの他、ぬいぐるみや水鉄砲などが入った袋が吊るされている。
物語のベースは『theirs』と同じで(ちなみに上演台本には『theirs』の登場人物の名前が残ってしまっている箇所がいくつかある)、家レイヤー、解体レイヤー、劇場レイヤーに分かれている。
原田さんが炊飯ジャーを持ってきて、ご飯をよそいながらこれから私は自分のことを様々な一人称で呼ぶが、女と思ってほしくないといったことを言うくだりは前作にもあったけど、であればなぜ男性女性とで分けたのかがよく分からなくなってくる。家の解体というテーマについても、男性と女性とでは意味合いも異なってくるからなぁ。
観ながら、どうして男性の方が引きこもりが多いのだろうと漠然と考えていたのだけど、これは調査の仕方によるもので、実際のところは男女比はそんなに変わらないのだそうで。
それにしても宝保さんは毎月のように舞台に出てるな…(年末まで出演予定が埋まっている)。
上演時間1時間18分。
上演後にテヅカさんによるアフター・トークセッションあり。前回よりは活発だったかな。笑
