劇団ロオル第9回本公演
『楽屋 -流れ去るものはやがてなつかしき-』
蓮根駅前劇場Sunny32
脚本:清水邦夫
演出:本山由乃(劇団ロオル)
舞台監督・舞台美術:深海洋燈
作曲・音響:加藤一博(深海洋燈)
照明:正傳静(劇団ハイデンカン)
宣伝美術:ワタナベユウキ
宣伝美術撮影:イマイトシヒロ
告知用ヴィジュアル撮影:荒川れいこ(zoisite)
舞台写真スチル撮影:石井飛鳥、荒川れいこ(zoiste)
舞台映像撮影:舞台映像COLORS
当日制作チーフ:和埖くるり(あんちぽっぷ)
物販販売協力:荊城チカ
衣装協力:鈴木まりえ(Live Space マリールー)
出演(💄チーム):
宮本京佳(女優A)
本山由乃(女優B)
傳田圭菜(女優C)
寺田結美(女優D)
STORY
楽屋。亡霊になった戦前の女優と戦後の女優が楽屋で念入りに化粧をしながら、永遠にやっては来ない出番にそなえている。今上演中なのはチェーホフの『かもめ』。主役のニーナ役の女優が楽屋に戻って来ると、プロンプターをつとめていた新人女優がパジャマ姿でマクラを抱えて現れる。新人女優は精神を病み入院していたが、すっかりよくなったから、ニーナ役を返せと女優に詰め寄る。言い争いになり、女優は思わず新人女優の頭をビール瓶で殴ってしまう。新人女優は起き上がってふらふらと出て行くが、女優が楽屋を出ていった後に戻ってくる。今度は亡霊の女優2人が見えている。打ち所が悪く死んでしまったようだ。ニーナ役が欲しくて精神異常になった若い女優がまた一人死んだ。3人になった楽屋の亡霊は、何かの拍子にやって来るかもしれない出番のために稽古を始める。「わたしたちだけがここに残って、またわたしたちの生活を始めるのだわ。生きていかなければ、…生きていかなければ…」(WEB「清水邦夫著作リスト」より)
劇団ロオル、初の既成戯曲作品。
女優Aと女優DはWキャストにて(💋チームでは寺田結美さんが女優Aで、天宮来来来さんが女優D)。
舞台は「楽屋」と呼ぶには贅沢すぎるクラシカルな調度品が並び、床にはじゅうたんが敷かれる。下手手前を女優C、奥の下手側を女優A、上手側を女優Bが使用。
過去に何度も観ている本作、雰囲気はとてもよかったのだけど…うーん、正直なところ、最前列でも眠気に襲われるほどの出来だった。テンポがやや悪いのと(上演時間1時間24分は今まで観た中でいちばん長い)、4人の調和が取れていないのが最大の原因かと。
上演時間1時間24分。