ぽこぽこクラブ『天才バカボンのパパなのだ』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

ぽこぽこクラブ

『天才バカボンのパパなのだ』

TENSAI BAKABON NO PAPA NANODA



2024年6月20日(木)〜30日(日)
駅前劇場

脚本:別役実 演出:三上陽永

舞台監督:三津田なつみ 照明:坂本明浩

音響:藤平美保子 音響操作:小椋潤奈

美術:松岡泉

振付・ステージング:スズキ拓朗(CHAiroiPLIN)

音楽:山岸賢介(ウラニーノ)

絵画提供:吉田陸人(やまなみ工房)

宣伝美術:クマノグラフ 演出部:松嶋柚子

照明機材コーディネート:アルファライティング 

制作:池田風見 演出助手・制作助手:杉浦一輝

制作協力:大上貴摩瑳 舞台写真:渚ひろみ

企画・製作:NPO法人ぽこぽこクラブ


出演:

三上陽永[ぽこぽこクラブ](署長)

杉浦一輝[ぽこぽこクラブ](巡査)

新垣亘平(バカボン)

山﨑薫(ママ)

渡辺芳博[ぽこぽこクラブ](パパ)

大沼百合子(レレレのおばさん)

関根麻帆(女1)

山川美優[流山児★事務所](女2)

小河智裕(男1)

STORY

電信柱の近くの路上に引っ越してきた、署長と巡査のいる派出所。そこへバカボンファミリーが次々と訪れる。雨が降っていないのに傘を差しながらやってきちゃったバカボン。そこへちょうど通りかかった第一声からおかしいバカボンのママ、ネコになったと思い込んでるパパ、レレレのおばさん、迷惑行為の相談に来たもののいちばんの惨劇を巻き起こす女1…。人が増える度にまったく問題でないことが問題になり、まったく揉める必要のない揉め事がただただ広がっていき…。【2024年2月上演版公式サイトより】


これまでオリジナル作品を上演してきたぽこぽこクラブが既製の戯曲に挑む不朽の名作シリーズ第1弾。渡辺芳博さんが別役実さんのファンなのだとか。

舞台には電信柱。背景に家が描かれた書き割り。上手側の壁にトイレのドア。
今年2月に本多劇場にて上演された玉田真也さん演出版に続いての鑑賞となった本作、まずは机を持った巡査の後をキャストが一列になって踊りながら舞台周辺をぐるっと回って本篇開始(スズキ拓朗さん振付)。

初日ということもあってか、やや硬さを感じる面もあったが、最後の舞台セットの仕掛けを含め、この現実世界こそシュールで不条理なものだという感覚を味あわせてくれた。

キャストでは、山﨑薫さんのママは表情や間合い1つで笑わせてくれて絶妙だった。


上演時間1時間10分。