劇団YAKAN『天使のいない夜』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

劇団YAKAN ピリカラ湯沸かし企画

『天使のいない夜』



2024年5月23日(木)〜26日(日)
北池袋新生館シアター


脚本・演出:藍田航平

照明:袴田優作 音響:銀次
映像:髙橋髙橋たかしたかし
音楽:真城結 舞台美術:荏原汐里
衣装・メイク補佐:服部円
舞台監督:藍田航平


出演:

【天使のいない夜】

染谷桃香(女子高生・彩)

原汐里[劇団YAKAN](天使)

【革命は前夜から鳴る】

笹生翔也(ベーシスト・神崎康太)

松永修弥(観客・朝日哲也)

【君と僕と僕たちのオーディール】

桜庭勇真(佐原晃)

吉田爽香(恋人・山田翠)

夏目光(翠の弟・山田優也)

中村愛利彩[NAIAENTERTAINMENT](翠の姉・山田咲)

伊藤でった(翠の父・山田一徹)

【もういちどだけ、ほしいよ】

橘百花[ニュースター・プロダクション](リエ)

白岩明里[アートプロモーション](アスカ)

宮越虹海[さかさまのあさ](ナユタ)

STORY

少女は1人夜の街を彷徨っていた。辿り着いた先は、ネオン見下ろし、この街が一望できる場所。少女はこの街が嫌いだった。変わらない世界も。変われない自分も。「私と友達になってほしいの」そんな少女の前に現れたのは、1人の天使だった。少女と天使が織りなす4つの物語。【公式サイトより】


表題作を含む4作からなるオムニバス公演。


舞台後ろ半分が一段高くなっており、背景に白い幕。その幕の幅に合わせて床も白。


表題作は自殺をしようとしている女子高生の前に天使が現れ、魂を天国に運ぶべく待ち構えるが、なかなか一歩を踏み出そうとしないところから始まり、その合間に他の3つの作品が挟まれるという構成。前作『ワタシは神様にはなれない』にも天使が登場していたけど、こういう設定がお好きなのね。カトリックだと自殺したら天国どころか地獄行きだけど、まぁそれはそれとして。

「革命は前夜から鳴る」はストリートミュージシャンと客となった男の物語。「君と僕と僕たちのオーディール」は結婚の挨拶に行った男が、恋人の家族から提示された様々なゲームに挑戦して許しを得ていくという話。「もういちどだけ、ほしいよ」は大学時代、小説の同人誌を出していた3人の女性たちの物語。

それぞれテイストの異なった作品で、悪くはないのだが、全体的に演出が好みではなかった。特に不必要に大声を出すあたりなのだけど、大声を出すのもただうるさく聞こえるだけのときと心に響くときと明確に違いがあるのよな。


荏原汐里さんはカラーコンタクト&エクステ、白づくめの衣裳。


上演時間1時間53分。