画餅 第四回公演
『WEEKEND』
2024年5月21日(火)〜26日(日)小劇場B1
作・構成・演出:神谷圭介とチーム画餅
映像演出:髙木考一(HOEDOWN)、高畑陸(ニュービデオシステム)
演出補助:ごどう(シル)、栗田ばね
音楽:Chappo
照明:岡野昌代 照明操作:小木曽千倉
音響:栗原カオス 音響操作:太田智子
衣装協力:庄司洋介
カメラ:髙木考一、中島将(HOEDOWN)、高畑陸、柴野太朗(ニュービデオシステム)、北川弦己(ニュービデオシステム)
録音/整音協力:大嵜逸生(ニュービデオシステム)、堀内萌絵子
舞台監督:小島雄一郎(スターダストプロモーション)
製作・運営:佐藤よしこ(スターダストプロモーション)
制作協力:小西朝子(ユーロライブ)、吉田和睦(ナナガツ)
【宣伝美術】
Art Director / Designer:いすたえこ
Director:たなかともみ(HOEDOWN)Photographer:南阿沙美 Stylist:庄司洋介
Hair & Make up:友森理恵
宣伝:ヤマグチナナコ
Web Design / Development:HAUS
衣装協力:babaco、ft./古着屋chillweeb
撮影協力:夜のヒットスタジオどっこい
出演:
【#1「画塾」】
神谷圭介(画塾講師・成田陽介)
浅野千鶴(妻・成田典子)
生実慧(生徒1・篠田)
長沼航(生徒2・田代)
加藤美佐江(生徒3・浜田)
東宮綾音(生徒4)
STORY
とある郡山の絵画教室。講師の成田は生徒同士の交流を深めようとスポッチャに行ってカラオケやボウリングをやろうと持ちかけるが、翌日の授業には誰も来なかった。成田は妻の典子に一人でスポッチャに行くと言い出す。
【#2「ウィークエンド」】
東宮綾音(サキ)長沼航(北川エリック)
生実慧(藤村のお世話係・吉田)
加藤美佐江(奇跡のぶどう農家・藤村)
STORY
エリックとサキの2人は旅先で理想の海鮮丼を求めてご飯片手に朝早く市場へやってくるが、月に2日しかない休みの日に当たってしまう。エリックはサキがそれほど腹を立てていないのを見て、それほど乗り気ではなかったのかといぶかしむ。その後、エリックの取材のため、奇跡のぶどう農家・藤村の元を訪れた2人だったが、サキは藤村が家族を路頭に迷わせてまでぶどうの開発に打ち込んだことに立腹する。
【#3「母乳相談」】
神谷圭介(夫・村井晋太郎)
浅野千鶴(妻・村井佳奈)
生実慧(永積)
東宮綾音(永積の中学時代の同級生・柴田千秋)
加藤美佐江(母1)
加藤美菜(母2)
内藤ゆき(母3)
ごどう(客1)
栗田ばね(客2)
STORY
佳奈が開催している母乳相談セミナーに参加していた永積は、「母乳のことでお悩みの方」というチラシを見てセミナーにやってきた母乳フェチだった。そんな中、スーパーで中学時代、野球部のマネージャーだった柴田千秋が赤ん坊を連れているのを見た永積は、自分にも子供がいると話を合わせてしまう。永積が本当のことを打ち明けてセミナーを去ることを決めた日、千秋がセミナーにやってくる。
【#4「フィクション」】
東宮綾音(サキ)
長沼航(北川エリック)神谷圭介(男1・建築家/スーパーの店員)
浅野千鶴(女1・建築家の内縁の妻/スーパーの店員)
生実慧(男2・園田淳)
加藤美佐江(女2・園田あかね/高坂ますみ)
STORY
知り合った頃のエリックとサキ。エリックはサキに書いている脚本の話を始める。それは台湾に旅行に来た夫婦と現地に住む高校時代の友人夫婦の話。友人の内縁の妻は園田の妻の掌に黒い点があることに気づき、DVを受けていることを知らせるブラックドットサインではないかと疑う。一方、サキは描いた絵を見せ、レジ打ちをしているスーパーの同僚・高坂さんの話をする。
テニスコートの神谷圭介さんによるユニット・画餅の第4回公演。
週末もしくは終末感を漂わせる4本のコントオムニバスで、前半2本は楽しく観ていたが、後半2本は今ひとつ。
#3では母乳を見ると性的興奮を覚える永積が主人公だが、母親たちのための母乳相談セミナーを開く佳奈は、そんな永積もまた母乳に悩んでいる人には違いないと受け容れようとし、反対する夫と議論を戦わせる。佳奈は「少数派を侮蔑して!」と夫を責めたりもするのだが、私にはこの台詞の方が少数派の人たちのために運動をしているような人たちを侮蔑しているように感じた。
また、#4のブラックドットサインにしても、サインではなくホクロじゃないかと笑いのネタするのはいかがなものかと思う。
キャストはよかっただけに、そのあたりの無神経さが惜しまれる。
上演時間1時間22分。