あひるなんちゃら
『飲める醤油』
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駅前劇場
脚本・演出:関村俊介
照明:久保田つばさ 音響:星野大輔
音響操作:櫻内憧海(お布団)
音楽:綱島慎平 WEB:ムー
宣伝美術:川田昌史(STARLIGHT FACTORY)
キャラクターデザイン:TWIED
育休:伯美乃里、田代尚子
制作:中川加奈子、野村梨々子
企画・製作:あひるなんちゃら
出演:
日栄洋祐(社長・ヒルタショウタ)
松木美路子(生産本部長・オクデラ)
蜂井玲(生産本部・タバタケ)
根津茂尚(ショウタの弟・ヒルタコウジ)
杉木隆幸(コウジの友人、経理部・サヤマサトシ(43))
平川はる香(経理部長・ヨコハシ)
篠本美帆(ショウタの妹・サクラコ)
木村はるか(食堂経営・スミス)
松本みゆき[マチルダアパルトマン](客・ハナブサトモコ(33))
STORY
東京でそこそこ売れている役者をしていたショウタは、父親の死去に伴い江戸時代から14代続く醤油製造工場の社長となる。兄より先に会社で働いていた弟コウジは跡を継ぐ気は元々なかったが、経理部に勤める友人サヤマに会社を乗っ取ろうと唆される。一方、妹のサクラコはインフルエンサーのスミスとともにこども食堂を始めるが、子供は誰も来ない。そこへどう見ても大人だが小4だと言い張るハナブサという客が現れる。ショウタは機械に仕事を奪われて暇だった生産本部のオクデラやタバタケ、後輩のヨコハシに仕事を奪われて暇だったサヤマに新商品開発を命じる。そうして開発された飲める醤油だったが、健康に悪いことが判明する。
あひるなんちゃら最新作。
舞台はいつもながらのシンプル設計で、背景に床と同じベージュ色の幕が左右とその間にある他、丸テーブルにスツールが2脚あるのみ。
7億作ぐらい作られているような相続がどうのという話をあえて書いてみたという本作、そこはそれ、前説で上演中、ケータイが鳴っても誰かがトイレに行こうとしても怒らないよう呼びかけるような関村さんだけあって骨肉の争いが繰り広げられるはずもなく、基本的にはゆるやかなコメディ。
それでいながら、宇宙人だと転生だのが入り込んでくるところもあひるなんちゃららしいところで、「そこそこ」を肯定的に描いているところにも好感。
役者陣もこれ見よがしの演技を絶対にしないところがいいのよなぁ。特に女性陣のさりげない感じがいい。
上演時間1時間22分。