下北澤姉妹社 第5回公演
『リンカク―押し合う輪郭ー』
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2024年5月15日(水)〜19日(日)
ザ・スズナリ
作:西山水木(下北澤姉妹社)
演出:伊東由美子(劇団離風霊船)
美術:加藤ちか 照明:和田東史子
音響:須坂あゆみ 音楽:中野亮輔
振付:西山水木、倉品淳子、永田涼香
舞台監督:渡辺了 舞台監督助手:田中美紗樹
衣裳:上野理子 人形製作:西山水木
映像作成・撮影:吉田雅人 宣伝美術:土屋咲登子
宣伝写真:武藤奈緒美 制作:奥田英子
出演:
松岡洋子[下北澤姉妹社](平華子)
倉品淳子(ホームレス・協花)
あさ朝子[タテヨコ企画](欣壱の内縁の妻・野原麗良)
龍昇[龍昇企画](平欣壱)
喜田裕也[はちどり空港](欣壱と華子の息子・平鹿生)
桑田佳澄[江古田のガールズ](欣壱と麗良の娘・平芽生)
永田涼香(芽生の先輩・リョウマ)
STORY
複雑な人はなんでもない顔をしている。平華子(たいら はなこ)はなんでもない顔をして死のうとしていた。だが投身に失敗して落ちた先は、いつからか橋の下に暮らす女性ホームレスの「家」だった。そして、華子は捨て猫のように彼女を拾ったのだ。【公式サイトより】
結成10年を迎える西山水木さんと松岡洋子さんによるプロデュース公演ユニット・下北澤姉妹社、最新作。
舞台は縦長に使い、いつもの客席を半分ほどにして、左右にも客席。細長い部分は高低差があり、一番手前はキッチンの流し台として使用されるカウンター、一番奥の壁に映像を映し出すスクリーン、その手前に輪郭を表すような枠。舞台全体にも枠。
下手に水難事故で亡くなった華子の娘の部屋、上手は高い位置に欣壱が麗良、芽生と暮らすマンションの屋上。細長い部分の中央には穴が開いており、開場中は水の音ともに床に水面のような映像が映し出される。また、下手中ほどに鹿生が動画を編集する机。
まずは客席に入ってこの舞台美術に目を引かれる。桑田佳澄さん出演ということで観ることにしたお初のユニットだが、パンフレットでの西山水木さんの言葉によれば、本作が作られるまでには結構長い時間がかかっているとのこと。
そうした経緯は経緯としてあるが、全体的には退屈こそしなかったものの、誰の何を描きたかったのかは今ひとつ伝わってこず、タイトルとは裏腹にリンカクのはっきりしない作品となってしまっていた。
上演時間1時間53分。