京都市美術館開館90周年記念展「村上隆 もののけ 京都」 | 新・法水堂

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京都市美術館開館90周年記念展

村上隆 もののけ 京都

TAKASHI MURAKAMI MONONOKE KYOTO


2024年2月3日(土)〜9月1日(日)

京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ


村上隆さん、日本では8年ぶりの大規模個展。

まずは本館で《吽像》《阿像》がお出迎え。



そこから新館へ。

会場は「もののけ洛中洛外図」「四神と六角螺旋堂」「DOB往還記」「風神雷神ワンダーランド」「もののけ遊戯譚」「五山くんと古都歳時記」の6つに分けられ、約180点を展示。9割が新作だとか。


最初の展示室では《洛中洛外図屏風 岩佐又兵衛 rip》と題された12メートルに及ぶ巨大な作品が。


続く部屋は暗くなっていて、東西南北に四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)をモチーフにした作品が展示され、中央に《六角螺旋堂》。床や壁にもドクロが散りばめられている。




3つ目の部屋は一転、村上隆さんが生み出したキャラクターDBを中心に明るくポップな作品が並ぶ。


《四季 FUJIYAMA》

4つ目の部屋には俵屋宗達にならって《風神図》と《雷神図》。


こういう資料的な展示はじっくり見たい。

《雲龍赤変図》より龍の鼻の穴。《辻惟雄先生に「あなた、たまには自分で描いたらどうなの?」と嫌味を言われて腹が立って自分で描いたバージョン》だとか。

向かいには《金色の空の夏のお花畑》

5つ目の部屋はアニメっぽい作品も(ちょっとこれ、どうなん?というのもあったが…)。

最後の部屋には五山送り火をモチーフにした作品や《十三代目市川團十郎白猿 襲名十八番》など。

庭園にはルイ・ヴィトンとコラボした《お花の親子》(2020)なる巨大な彫刻作品が出現。うーん、成金趣味。笑

ゴールデンウィーク中は時間指定が必要だったけど、そのおかげか思っていたほどの混雑はなく、割とスムーズに鑑賞することができた。