KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2024(プログラム11・12) | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2024



2024年4月13日(土)〜5月12日(日)

京都市京セラ美術館 本館 南回廊 2階


■プログラム11

川田喜久治「見えない地図」


キュレーター:高橋朗 (PGI) 

セノグラファー:おおうちおさむ (nano/nano graphics)


■プログラム12

From Our Window

川内倫子「Cui Cui + as it is」

潮田登久子「冷蔵庫+マイハズバンド」


セノグラファー(川内):小髙未帆 (APLUS DESIGNWORKS)


SOURCEをテーマにして12の会場で13の展覧会を展開する「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2024」のうち、京都市京セラ美術館で開催の2プログラムを鑑賞。


まずは川田喜久治さんから。今年91歳、Instagramでも作品を発表し続けるなど精力的に活動。
会場はいつくかの小部屋に区切られ、テーマごとに作品を展示。モノクロの写真が多いが、カラー作品やスライドでの展示もあり。



続いて川内倫子さんと潮田登久子さん。異なる世代の2人の女性写真家の対話によるシリーズとのことで、川内さんが潮田さんを指名されたとのこと。

まずは潮田さん。「冷蔵庫」は様々な家庭の冷蔵庫の閉じた状態と開いた状態を並べて展示。他人の家の冷蔵庫の中身を見る機会なんてそうそうないけど、冷蔵庫の周囲の物も含め、その家族の生活が感じられてこれがなかなか面白い。


潮田さんは夫が島尾伸三さんで娘がしまおまほさん。最近、保存が決まり、公開も始まった旧尾崎テオドラ邸で暮らした日々の写真も。

川内倫子さんの「Cui Cui」はフランス語で「あるがまま」という意味。13年にわたり撮影されてきた家族の写真が中心で、とりわけ祖父の死と娘の誕生にフォーカスが当てられる。



両方とも日常生活を切り取りながら、積み重ねることで壮大な物語を感じさせるものだった。