加賀美秀明[青春事情](海里の会社の部長・加賀美)
上田房子[MCR](海里の会社の先輩・上田)
黒澤風太(海里の会社の後輩・風太)
川久保晴(みのりの妹・晴)
おがわじゅんや[MCR](みのりの子分・小川)
北島広貴[MCR](みのりの子分・北島)
加茂井彩音(海里とみのりの友人・彩音)
澤唯[サマカト](刑事・澤)
伊達香苗[MCR](妻・香苗)(妻)
櫻井智也[MCR](ヤクザ・櫻井)
荒波タテオ[popchicfactory](釣り船屋・荒波)
STORY
みのりと海里は知り合いだが、そこまで仲が良い訳ではない。ある日、些細なことで海里は彼氏と喧嘩し、そこに居合わせたみのりと共に彼氏を殺してしまう。誰にも見られてない、証拠も残ってない、何の心配もない。ただひとつ、殺された彼氏が当たり前のようにそこにいて、海里とみのりに話しかけてくる事を除けば何の問題もない。私たちにしか見えない、他の誰からも見えない、何の問題もない存在の戯言に、厄介ごとを避けるためのお世辞も、幸せになるための嘘も、おしゃれな服も、丁寧な化粧も引き剝がされるけど、それでもどうしたって身だしなみだけは忘れずに、今日も笑顔で中指を立てながら世界にありがとう。そんな、小心者のくせにだらしない二人を愉快な罵詈雑言が取り囲む、あなたに全て捧げるけど前髪には絶対に触らせないおはなし。【公式サイトより】
櫻井智也さん率いるMCR、最新作。
タイトルは「チャンスの神様には前髪しかない」という言葉を踏まえてのものだろう。作品は海里とみのりがヤクザの車にぶつけるという、およそチャンスとは縁遠い事態に巻き込まれてしまうところから始まる。
血塗れの男・荒波を連れたヤクザの櫻井は、警察や保険会社には連絡しないでほしいという2人が訳ありなのを察し、トランクに積まれていた堀の遺体の処理を買って出る。
女性2人を主人公に据えたという点で、MCRの新機軸と言ってもいいほどいつもとはひと味違ったテイスト。笑いの量はいつもよりは少なかったが、これはこれで面白かった。ただ、役者陣は全体的に低調で台詞のトチリも多く、テンポも崩れてしまっていた。
上演時間1時間57分。