白猫屋企画『卯月のふたり』後夜祭 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

白猫屋企画

『卯月のふたり』後夜祭



2024年4月22日(日)
JAZZ HOUSE alfie

「ロンダリング・ジャーニー」
作・演出:織田夜更
出演:

うえのやまさおり(あんず・久住杏子)

今村美乃(チェリー・八代千恵莉/少年)
石澤瑤祠(漁師のおっちゃん&演奏)

STORY
とある食品メーカーの経理課に勤める久住杏子(くずみ・きょうこ)に八代千恵莉(やつしろ・ちえり)という初めての後輩ができる。千恵莉は連休の予定が何もないという杏子の家に半ば強引についていき、クローゼットに隠された横領金を見つける。千恵莉は2人でこの金を使うことを提案し、杏子=あんず、千恵莉=チェリーのコードネームをつけ、館山を目指す。そこにはチェリーが会いたい人がいるという。

白猫屋企画、『卯月のふたり』後夜祭。
下北沢亭から六本木にあるJAZZ HOUSE alfieに場所を移し、書き下ろしの朗読劇+演奏。

今村さんとうえのやまさん、ジャージ&パーカー姿での前説の後、着替えてきて本篇スタート。昨日まで大人の麦茶の本番だった石澤瑤詞さんは2人の後ろで演奏&猟師兼漁師のおっちゃん役。
一風変わった女性2人のロード―ムービー風朗読劇で、「切れない水」ではうえのやまさんが今村さんを振り回す役どころだったのに対し、本作では今村さん主導で旅に出ることになる。あんずが横領した金は彼女のもやもやの象徴でもあろう。もちろんそれは犯罪ではあるのだけど、全額使い切った2人の結末は清々しささえ感じるものだった。

終了後、そのままトーク。
劇中に出てきた館山にある三越は平屋建てなのだとか。その他、部活動の話など。

上演時間1時間30分(「ロンダリング・ジャーニー」1時間3分、トーク27分)。