白猫屋企画『卯月のふたり』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

白猫屋企画

『卯月のふたり』



2024年4月20日(土)・21日(日)
ステージカフェ下北沢亭

「運命のふたり」
作・演出:織田夜更
出演:
遥みちる(某農業大学院生・矢ヶ部美織)

高良紗那(ハイブランドコスメ販売員・小野花祥子)

犬塚千翔[映像出演](伝説の漫画家・都筑ナギ)

STORY
とあるホテルに併設された結婚式会場控室。ウエディングドレス姿の美織が緊張していると、同じくウエディングドレス姿の祥子が部屋を間違えて入ってくる。美織は平謝りの祥子にしばらくここにいて、10分後に電話をかける自分を見張っていてほしいと頼む。何やら事情があるらしい美織が電話をかける相手が伝説の漫画家・都筑ナギだと知って祥子は動揺する。

「切れない水」
作・演出:インコさん(実弾生活)
出演:
今村美乃(依田あさみ)
うえのやまさおり(あさみの同級生・網浜暢子)
山川ありそ(あさみの恋人・柏木健人)

STORY
恋人と同棲中のあさみの部屋に同級生の暢子(ようこ)がやってくる。久し振りに連絡をしてきた暢子が山田唽明水なる水を売りつけようとするのに対し、もうすぐ恋人が帰ってくるからとやり過ごすあさみ。しかし、帰ってきた健人に命じられてあさみが緑茶を買いに行っている間に、健人が山田唽明水を飲んでしまい、そこに戻ってきた暢子に多額の代金を請求される。

撮影:石澤瑤祠 ヘアメイク:成谷充未
メインビジュル・開演前録音アナウンス:元もっち
当日技術スタッフ:安田蓮
制作:小泉美乃(合同会社soyokaze)

今村美乃さんによる白猫屋企画、昨年3月、「花より文化祭」以来の演劇イベント。

舞台には白い楕円形のテーブルと椅子3脚。下手奥に布がかけられている。
まずは今村さん(写真と同じブルーのジャージ姿)とうえのやまさおりさんが前説。

「運命のふたり」は上述の「花より文化祭」において今村さん&うえのやまさんによって初演された作品。今回、オーディションを開催し、新たな装いでの再演。都筑ナギが映像出演となったのがいちばん大きな変化だと思うけど、2人の初々しさが感じられた。

続いて「切れない水」。
こちらは今村&うえのやまコンビに、今村さんの推しである少年社中・山川ありそさんを加えた3人芝居。
実弾生活・インコさんによる脚本はキャラ設定、状況設定ともに巧みで笑いながらも感心することしきり。
マルチ商法にのめり込む暢子とモラハラ気質の健人が妙なところで息が合うところとかうまいなぁ。
3人とも役にハマっていて、最後の今村さんのキレ具合もよかった。

最後は全員揃ってのトーク。
それぞれの作品を振り返った後、「信じているものは?」というテーマで縁起かつぎやルーティンなどの話。

上演時間1時間6分(「運命のふたり」26分、「切れない水」20分、トーク20分)。