『天使と悪魔』(ロン・ハワード監督) | 新・法水堂

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『天使と悪魔』

ANGELS & DEMONS



2009年アメリカ映画 138分

監督・製作:ロン・ハワード

脚本:デイヴィッド・コープ、アキヴァ・ゴールズマン

原作・製作総指揮:ダン・ブラウン

製作:ブライアン・グレイザー、ジョン・キャリー

製作総指揮:トッド・ハロウェル

撮影監督:サルヴァトーレ・トティーノ

美術:アラン・キャメロン

編集:ダン・ハンリー、マイク・ヒル

音楽:ハンス・ジマー

バイオリン独奏:ジョシュア・ベル

衣裳:ダニエル・オーランディ

キャスティング:ジェーン・ジェンキンズ、ジャネット・ハーシェンソン、ミシェル・ルウィット、ベアトリス・クルーガー、デビー・マクウィリアムズ

視覚効果監修:アンガス・ビッカートン

製作補:キャスリーン・マッギル、ルイーザ・ヴェリス、ウィリアム・M・コナー


出演:

トム・ハンクス(ロバート・ラングドン)

ユアン・マグレガー(パトリック・マケンナ枢機卿)

アイェレット・ゾラー(ヴィットリア・ヴェトラ)

ステラン・スカルスガルド(リヒター隊長)

ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(オリヴェッティ刑事)

ニコライ・リー・カース(暗殺者)

アーミン・ミューラー=スタール(シュトラウス枢機卿)

トゥーレ・リントハート(シャルトラン少尉)

デイヴィッド・パスクェジ(クラウディオ・ヴィンセンチ)

コジモ・ファスコ(ジメオン神父)

ヴィクトール・アルフィエリ(ヴァレンチ警部補)

フランクリン・アモビ(ラマッセ枢機卿)、カート・ローウェンズ(エブナー枢機卿)、ボブ・ヤークス(ギデラ枢機卿)、マーク・フィオリーニ(バッジア枢機卿)、カーメン・アルジェンツィアノ(シルヴァーノ・ベンティヴォリオ)、ハワード・マンゴ(ヨルバ枢機卿)、ランス・ハワード(ベック枢機卿)、スティーヴ・フランケン(コルベール枢機卿)、ジーノ・コンフォルティ(プジーニ枢機卿)、エリヤ・バスキン(ペトロフ枢機卿)、リチャード・ロセッティ(コンクラーヴェの枢機卿)、シルヴァーノ・マルケット(同)、トーマス・モリス(ウルス・ウェーバー)、ヨナス・フィッシュ(アドリアン・バックマン)、オーギュスト・フレドリック(スイス衛兵)、ベン・ベラ・ボエーム(同)、ポール・シュミッツ(同)、ジェフ・ボーム(スイス衛兵ブルー)、ザヴィエル・J・ネイサン(フィリップ)、スティーヴ・ケヘラ(アメリカ人記者)、アースラ・ブルックス(イギリス人記者)、ラシュミ(同)、ヤン・クイ(中国人記者)、フリッツ・ミシェル(フランス人記者)、マリア・クリスティーナ・ヘラー(イタリア人記者)、パスカル・ペタルディ(同)、イエセニア・アダメ(メキシコ人記者)、クリストフ・コンラッド(ポーランド人記者)、マササ・モヨ(南アフリカ人記者)、エド・F・マーティン(南米記者)、シェリル・ハワード(セルンの科学者)、アンドレ・ヒューレス(同)、ノーバート・ワイッサー(同)、シェルビー・ゼマネク(広場の少女)、ヴァンナ・サルヴィアティ(抗議者)、ラファエル・ディブラシオ(同)、トッド・シュナイダー(カラビニエリ(イタリア国家憲兵隊))、ロベルト・ドナティ(同)、ロッコ・パッサファロ(同)、エマニュエル・セッシ(同)、アンナ・カタリーナ(ガイド)、ジェームズ・リッツ(旅行者)、フェリペ・トーレス(同)


STORY

この世にはもう存在しないはずの秘密結社“イルミナティ”が、ある日突然、復活を遂げた──。17世紀、カトリック教会は、科学のみを信じて神の存在を否定した科学者たちを弾圧していた。近代科学の父と呼ばれるガリレオ・ガリレイを中心とした科学者たちは、カトリックの総本山であるヴァチカンに対抗するため、秘密結社イルミナティとして密かに活動していた。彼らは、土、空気、火、水の四大元素を崇拝し、これらを完全なアンビグラム=対称形にデザインした焼き印を結社の象徴としていた。しかし、ガリレオが有罪判決を受けたために、イルミナティも消滅したというのが、現代の定説だった。奇しくもローマ教皇が逝去した今、彼らは再び息を吹き返したのだ。イルミナティの目的は、ヴァチカンへの復讐。彼らは新教皇の有力候補である4人の枢機卿を拉致し、胸に焼き印を押しつけた後、ローマ市内の4つの教会で、 1時間毎に一人ずつ惨殺すると予告。そして0時ちょうどに、ヴァチカンを一瞬で消滅させるというのだ。世界最大の素粒子物理学研究所であるセルンから盗み、ヴァチカンのどこかに仕掛けた“反物質”によって──。新教皇が選ばれるまでの間、ヴァチカンの全権を握るのは、前教皇の侍従、カメルレンゴだ。彼は確固たる信仰心でこの危機に立ち向かっていたが、解決の糸口は見つからない。ヴァチカンは仕方なく、ダ・ヴィンチの名画に隠されたキリストの秘密を暴き、神を信じないと公言するハーヴァード大学のロバート・ラングドン教授に助けを求める。宗教象徴学の権威であるラングドン教授は、世界で最もイルミナティに詳しい人物の一人だった。ローマへ飛んだラングドン教授は、イルミナティに反物質を奪われた女性科学者ヴィットリア・ヴェトラの協力を得て、この大事件に挑む。彼らの凶行を阻止する方法が、一つだけあった。4つの教会は、イルミナティにつながる道しるべで、その場所を示す暗号が、ガリレオの著書「図表」の中に隠されているのだ。ガリレオが残した暗号は全部で4つ。ラングドン教授は、土、空気、火、水、それぞれを象徴する彫刻が教会にあることを解き明かす。第1の教会、土。ラングドン教授は、焼き印を押され、土に埋められ殺されている枢機卿を発見する。残された時間はわずか。ラングドン教授は、空気、火、水の彫刻がある3つの教会を見つけ出し、枢機卿を救えるのか。【「CINEMA TOPICS ONLINE」より】


『ダ・ヴィンチ・コード』に続くロバート・ラングドン教授シリーズ第2弾。中には『ダ・ヴィンチ・コード』の続篇を映画化としているところがあるが、原作はこちらの方が先。


うーん…。前作はそれなりに楽しめたが、これでは単なるダイジェスト。プロットをなぞっているに過ぎず、連鎖的に次から次へと謎が解明されていく面白さがまったく感じられない。テンポも悪く、少しも引き込まれることなく終わってしまった。

主演のトム・ハンクスさんも精彩を欠き、紅一点のアイェレット・ゾラーさんも前作のヒロイン、オドレイ・トトゥさんに比べると見劣りがしてしまった。

アーミン・ミューラー=スタールさんはトレードマークの髭がなかったので全然気づかなかった。笑