『ダ・ヴィンチ・コード』(ロン・ハワード監督) | 新・法水堂

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『ダ・ヴィンチ・コード』

THE DA VINCI CODE



2006年アメリカ映画 149分

監督・製作:ロン・ハワード

脚本:アキヴァ・ゴールズマン

原作・製作総指揮:ダン・ブラウン

製作:ブライアン・グレイザー、ジョン・キャリー

製作総指揮:トッド・ハロウェル

撮影監督:サルヴァトーレ・トティーノ

美術:アラン・キャメロン

編集:ダン・ハンリー、マイク・ヒル

音楽:ハンス・ジマー

衣裳:ダニエル・オーランディ

キャスティング:ジェーン・ジェンキンズ、ジャネット・ハーシェンソン

視覚効果監修:アンガス・ビッカートン

製作補:キャスリーン・マッギル、ルイーザ・ヴェリス


出演:

トム・ハンクス(ロバート・ラングドン)

オドレイ・トトゥ(ソフィー・ヌヴー)

イアン・マッケラン(サー・リー・ティービング)

ジャン・レノ(ベズ・ファーシュ警部)

ポール・ベタニー(シラス)

アルフレッド・モリーナ(アリンガローザ司教)

ユルゲン・プロフノウ(チューリッヒ保管銀行パリ支店長アンドレ・ヴェルネ)

ジャン=イヴ・ベルトルー(サー・リーの執事レミー・ジャン・ルガリュデ)

エティエンヌ・シコ(ジェローム・コレ警部補)

ジャン=ピエール・マリエール(館長ジャック・ソニエール)

マリー=フランソワーズ・オドラン(シスター・サンドリーヌ)

リタ・デイヴィス(ロスリンの上品な女性)、フランチェスコ・カーネルッチ(ヴァチカン長官)、セス・ガベル(記者マイケル)、シェーン・ザザ(バスの若者)、アンドルー・クラーク(美術館ガイド)、ファウスト・マリア・シアラッパ(最年少の役員)、ジョー・グロッシ(年老いた)、デニス・ポダライズ(コントローラー)、ハリー・テイラー(イギリス人警部)、クライヴ・カーター(ビギンヒルの警部)、ギャランス・マズレク(13歳のソフィー)、デイジー・ドイッジ=ヒル(8歳のソフィー)、リリー=エラ・ケレハー(3歳のソフィー)、クリシアン・エマヌエル(ソフィーの母親)、シャーロット・グレアム(マグダラのマリア)、ザヴィエル・ド・ギルボン(麻薬中毒者)、トニオ・デカンヴェル(銀行のガード)、デイヴィッド・バーク=ジョーンズ(ホーカーのパイロット)、セレッタ・ウィルソン(アメリカ人女性)、エグランティン・ランボーヴィル(学生)、ダン・トンドウスキ(同)、アエウィア・ヒュイレット(同)、ロラン・ジョン=レオポルディ―(同)、デイヴィッド・サラシノ(司法警察中央局職員)、リオネル・ギィ=ブレモン(ルドゥー将校)、イヴ・オーベール(ルーヴルのコンピューター警官)、レイチェル・ブラック(婦人警官)、デズ・ドラモンドをロンドン警察)、マーク・ローパー(同)、ブロック・リトル(アメリカ大使の警官)、マシュー・バトラー(ウェストミンスターの警官)、ロラン・メノー(司法警察中央局技術者)、ヒュー・ミッチェル(若き日のシラス)、ティナ・マスケル(シラスの母親)、ピーター・ペドレロ(シラスの父親)、サム・マンキューソ(教皇)、アンドレ・リリス(同)、マリオ・ヴェルナッツァ(若いコンスタンティン)、アガット・ナタンソン(巫女)、ダズ・パーカー(農家の母親)、アンディ・ロブ(農家の父親)、トム・バーカー(農家の少年)、マギー・マキューアン(農家の少女)、マイケル・バーテンショー(司祭)、サラ・ウィルド―(司祭)、ダヴィッド・ベルトラン(フランス人ニュースキャスター)


STORY

パリのルーヴル美術館で、館長のジャック・ソニエールが殺害されているのが発見される。館長は自らをレオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模した形で横たわり、その周りには不可解な暗号文が残されていた。講演会のためパリを訪れていたハーヴァード大学のロバート・ラングドン教授は、フランス司法警察のベズ・ファーシュ警部に呼ばれ、現場へと向かう。表向きは捜査協力の依頼だったが、その日に館長と会う約束をしていたことと、暗号文の中にラングドン教授の名前があったことから、警部は彼を第一容疑者と睨んでいた。そこへ暗号解読官のソフィー・ヌヴーが現れ、ラングドン教授をその場から連れ出す。ソニエールの孫娘であるソフィーと協力して暗号を読みといたラングドン教授は、ダ・ヴィンチの絵の裏からシオン修道会の紋章が刻まれた鍵を見つけ出し、ルーブル美術館を脱出する。警察の追跡をかわしてチューリッヒ保管銀行パリ支店へと向かった2人は、その金庫から秘密文書の入ったクリプテックスを手に入れ、聖杯伝説研究の第一人者であるサー・リー・ティービングの自宅を訪れる。一方、秘密結社オプス・デイのアリンガローザ司教は、修行僧シラスを派遣して、キー・ストーン(クリプテックス)を手に入れようとしていた。


説明不要、全世界同時公開され、様々な話題を呼んでいるこの作品。 

原作は2年ほど前に原書で読んでいるが、いつもは洋書だと読むのに時間がかかってしまうのだけど、この作品はとにかく面白くてどんどん読めてしまった覚えがある。

カンヌで失笑を買ったという話もあったし、期待半分不安半分で観に行ったのだけど、率直な感想としては、充分楽しめた。

一つ謎を解いて手がかりを手に入れ、また次の謎を解いて…という展開は純粋な謎解きものとしても楽しめるし、それがキリスト教を根底から覆す秘密に結びつくに至っては見事としか言うほかない。ただ、2人が暗号をあっさり解きすぎて、数列を解読して銀行の金庫の暗証番号を打ち込むシーンなんてまったく説明がなかったのがちょっと残念。


プロットの面白さもさることながら、トム・ハンクスさん、オドレイ・トトゥさん、ジャン・レノさんといった出演者の豪華共演もやはり見応えがある(ちょっとトム・ハンクスさんの顔はダブついてたけどね。笑)。

中ではなんと言ってもオドレイ・トトゥさん!

はっきり言って私、この映画の主人公は彼女だと思って観ていた(笑)。ソフィーが一体何者なのか。言わばこの作品は彼女の自分探しでもある。それがこの作品の肝だから私の見方も強ち間違いではないだろう(強引やな)。

彼女が現われたときも、はっきり言ってファーシュ警部とどっちが怪しいか分かったものではないけど、やはり美女の方が説得力あるよな。笑

イアン・マッケランさん、ポール・ベタニーさんも存在感ある演技で作品を引き締めていた。