エトエ『もうグレイテスト・ヒッツ!!』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

エトエ第8回公演

『もうグレイテスト・ヒッツ!!』



2024年4月5日(金)・6日(土)

武蔵野芸能劇場 小劇場


作・演出:滑川喬樹

照明:植村真 音響:斉木和洋、金子瑞穂

舞台監督:佐藤幸美 舞台監督補佐:高橋真理

当日制作:大蔵麻月

当日運営:金子瑞穂、小澤峻一、葵、名古屋愛

演出助手:下城麻菜 広報担当:上埜すみれ


出演:

青木絵璃

浅見紘至(デス電所) 

岩☆ロック(岩☆ロック座)

上埜すみれ(鮭スペアレ)

浦嶋建太(ブルドッキングヘッドロック)

佐伯ピン子(少年王者舘)

佐藤有里子

下城麻菜(劇団癖者)

高橋真理

長井健一

滑川喬樹


演目:

1. 別れ(青木(サトミ)、浦嶋(ケンジ)、浅見(コウヘイ))

2. バー(高橋(マスター)、滑川(客)、佐伯(客・エリコ))

3. 撮影現場(岩☆ロック(エキストラ・大林)、下城(助監督)、浅見(監督)、長井(スタッフ)、青木(メイク)、浦嶋(俳優・田所)、佐藤(大林の妻・サチコ)

4. 告白(上埜(マユミ)、滑川(ナオ)、浦嶋(吉田))

5. 面接(浅見(面接官)、下城(同)、長井(同)、青木(応募者・林キョウコ)、浦嶋(次の応募者))

6. 警部と部下(浅見(警部)、長井(部下)、下城(天使・マユミ)、青木、浦嶋)

7. 取引(高橋(男)、岩☆ロック(取引相手)、佐伯(取引相手の仲間)、長井(同)、浦嶋(同))

8. 結婚の挨拶(長井(ワタナベタカヒロ)、下城(さやか)、岩☆ロック(さやかの父)、佐藤(さやかの母・ミヨコ))

9. 未来予想図(佐藤(岡本ヨウコ)、浅見(サトシ)、高橋(ヨウコの浮気相手・加藤)、上埜(カフェ店員・佐々木)、岩☆ロック(店長・藤崎)、下城(バイト面接を受けに来た人))


滑川喬樹さん率いるエトエの最新公演。

ワワフラミンゴ『失くしもの』で見たことはあったが、本公演は初めて。


短めのコント8本と少し長めのコント1本で構成され、最初の「別れ」は『失くしもの』でも見ているが、のっけから面白い。

エキストラのおっさんがなぜかヒロインの代役を頼まれる「撮影現場」はどこかで見たことがある気がするけど、どこだったかよく分からず。

「別れ」では田舎に帰って見合いをするという女性に対し、男性2人が争って引き止める…のではなく、「よかったね」を言いたがり、「告白」の女子高生は好きな人に告白するつもりがなぜか怖い話風になってしまう。「面接」では第一志望で内定が出たという学生の言葉に聞く耳を持たずに「採用です!」となるなど、とにもかくにもズレまくる会話が面白い。

そして最後の「未来予想図」では、浮気をされたサトシがナイフを持ってヨウコと浮気相手の加藤がいるカフェに現れるが、店長がスローモーションで手品をしながらそれを食い止め、事なきを得る様がおかしくておかしくて、これほど笑い疲れるぐらいに笑ったのも久し振り。岩☆ロックさん、最高。


個人的には『失くしもの』では別のユニットで出ていた佐伯ピン子さんを楽しみにしていたのだけど、2本しか出ておらず、そのうち1本は台詞もなくて「あ、佐伯さんだったんだ?」というレベルだったのがちと残念。


上演時間1時間23分。


アフタートークゲストは大北栄人さん。滑川さんが結構真面目にアドバイスを求めていた。笑