南極ゴジラ『(あたらしい)ジュラシックパーク』 | 新・法水堂

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南極ゴジラ 第5回本公演
『(あたらしい)ジュラシックパーク』


2024年3月28日(木)〜31日(日)
王子小劇場

脚本・演出:こんにち博士
演出助手:藤井憂憂、近藤聡一朗
美術:いとうすずらん
音響:椎名晃嗣(next lighting)
照明:渡邉日和(eimatsumoto Co.Ltd.)
舞台監督:水澤桃花(箱馬研究所)
制作協力:黒澤健
宣伝映像:畑野亮 劇中映像:白井創
音楽:揺楽瑠香 稽古場管理:瀬安勇志
宣伝美術:古田絵夢 WEB:TGW-1996
SNS:端栞里 制作:九條えり花
製作経理:和久井千尋 ドライバー:井上耕輔
ステージマネージャー:ユガミノーマル
グッズデザイン:古田絵夢
スチール撮影:濱本奏 ヘアメイク:金納敏昭

出演:
端栞里(小型草食恐竜管理室・湾田(わんた)ほんと)
TGW-1996(リーダー・メガマック)
こんにち博士(ワンタの同期・微山(びいやま)治夫)
九條えり花(ワンタの後輩・アルミ)
古田絵夢(着ぐるみスタッフ・杜杜(どぅどぅ))
瀬安勇志(大型肉食恐竜区・シャークウィーク)
ユガミノーマル(乳新製薬セールスマン・中黒二鳥(なかぐろ・にどり)/スピルバーグ監督)
和久井千尋(天才科学者・浮卵博士)
井上耕輔(俳優・明星(みゃん・じょー))
揺楽瑠香(WONDER)

STORY
恐竜を生で見ることができる娯楽施設《ジュラシックパーク》 かつて栄光でピカピカだったパークもすっかりくすんでしまい、 起死回生のリニューアル計画が始動! そんな中、園内では 奇妙な姿かたちをした人間が目撃されはじめ…ジュラシックパークで生まれ育った主人公・湾田ほんとを軸に、一等賞の同僚、いつも着ぐるみの友人、怪しいセールスマン、 かつての映画スター、冷血動物症の科学者など、 登場人物10人の瑞々しい生活を描く。【公式サイトより】

佐藤佐吉演劇祭2024参加作品。

南極ゴジラは、2年前の佐吉祭2022で見本市の1つとして上演された「ニュウマン=オズボーンの旧人類博物館(臨時休業)」を観て以来。

開演前は幕がかけられており、端栞里さんの顔が映し出されている。幕が開くと、そこは小型草食恐竜管理室で、中央にテーブル、その背景に恐竜たちが棲息する中庭が見える大きな窓。下手側に湾田のベッド。その他、全体的にものがごちゃごちゃ置かれている。

全1200だか1300だかの話数がある壮大な物語の4話を上演するという体(てい)で、エピソードごとに幕がかけられてサブタイトルが表示される。
最初にプロローグ的に出演者が楽器を持って勢揃いし、端栞里さんがボーカルを務めて一曲歌ってから本篇スタート。
端さん扮する湾田ほんとは、ジュラシックパークで生まれ育ち、現在は小型草食恐竜管理室に勤務しているという設定。そんな彼女が自分の力でここから抜け出し、まだ見ぬあたらしい世界へ踏み出そうとする。
舞台が込み入っていることもあってか、キャスト10人でもちょっと多いな…と感じてしまったが、このわちゃわちゃ具合だったり、荒削りな部分がこの劇団の持ち味なのだろうという気がする。そんな中でも端さんは一本芯が通っていて、物語の推進力となっていた。

上演時間2時間7分。