連続テレビ小説『ブギウギ』最終週「世紀のうた 心のうた」(第125回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
最終週「世紀のうた 心のうた」(第125回)


作:足立紳
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里

出演:
趣里(福来スズ子)
水上恒司(村山愛助・写真)
オフィス・ミナミカゼ、劇団東俳、日芸プロ、ビックワンウエスト
木野花(大野晶子)
菊地凛子(茨田りつ子)
市川実和子(羽鳥麻里)
草彅剛(羽鳥善一)

STORY
引退会見後もスズ子は、羽鳥善一と相変わらず話ができないままでいた。そんなスズ子に対し、茨田りつ子はきちんと羽鳥と話をするべきだと伝える。一方、麻里も善一にスズ子と話をすべきだと伝える。やがて、スズ子が羽鳥の家を訪ねようと家の玄関を出ると、そこには羽鳥の姿があった。これまで苦楽をともにし、数々の名曲を生み出してきた二人が心の底から思いを語り合う。【NHK公式サイトより】

麻里は羽鳥に、楽しませてもらったのだから、ちゃんとスズ子にお礼をした方がいいと言い、りつ子はスズ子に感謝の言葉を羽鳥に直接伝えるべきだと言う。
スズ子はりつ子に「仲介して」と頼むが、「子供じゃないんだから」とすげなく断られる。
「えへへ」が可愛いぞ、趣里さん。笑

スズ子が意を決して羽鳥家に報告に向かおうとすると、家の前には羽鳥善一が。さすが息が合っていますね。
スズ子が自分のもとを去るのが怖かったという羽鳥は、様々なブギを提供しているうちにブギが君のものになった、いつしか君に嫉妬していたと吐露。「絶縁します」と言って嫌な思いをさせたことを謝罪し、まだまだ君と楽しみたかった、君と一緒にもっともっと歌を作りたかったと続け、「羽鳥善一という作曲家を作ってくれたのは紛れもなく君です」と感謝する。
一方、羽鳥の歌に何度も救われたというスズ子は、自分と羽鳥が人形遣いと人形みたいな関係だと言う。否定しようとする羽鳥を制し、「先生の最高の人形でおりたかった」が、もう無理だと言うスズ子。
羽鳥は「君は僕にとって最高の歌手だ」と言うが、スズ子は涙を拭いながら、「そうでないんは、ワテがいちばんよう分かってます」と言い、「福来スズ子という歌手を作ってくださって、ホンマにありがとうございます。福来スズ子がこれだけの歌手になれたんは紛れもなく羽鳥善一という大天才の作曲家のおかげです。先生のおかげで最高に楽しい歌手人生を送れました」と感謝する。
羽鳥は最後にもう一度僕と遊んでくれないか、思いっきり楽しく終わろうじゃないかと提案し、2人は固く手を握りしめる。
今回は愛子すら出さず、オープニング以降はスズ子と羽鳥の対話のみという、ちょっと凄みのある回でしたね。まさに福来スズ子なくして羽鳥善一なし、羽鳥善一なくして福来スズ子なし、といったところでしょうか。
これで心のしこりも取れ、明日はグランドフィナーレですなっ。