連続テレビ小説『ブギウギ』最終週「世紀のうた 心のうた」(第123回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
最終週「世紀のうた 心のうた」(第123回)


作:足立紳
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里
語り:高瀬耕造アナウンサー

出演:
趣里(福来スズ子)
水澤紳吾(小田島大)、三浦獠太(柴本タケシ)、このか(花田愛子)、井上一輝(小田島一)、竹下健人(羽鳥カツオ)、笠間優里(羽鳥イネコ)、牧芽依奈(羽鳥カツコ)、日芸プロ、ビックワンウエスト、アクターズ・ハウス、劇団東俳、オフィス・ミナミカゼ
木野花(大野晶子)
菊地凛子(茨田りつ子)
市川実和子(羽鳥麻里)
草彅剛(羽鳥善一)

STORY
歌手引退-―。スズ子はその決断を、娘の愛子や、家政婦の大野に伝えた。羽鳥に絶縁すると言われ、マネージャーのタケシが大反対し家から飛び出していっても、スズ子の決心は揺らぐことはなかった。スズ子は、同志でありライバルである茨田りつ子にもその思いを伝える…。一方で、羽鳥はスズ子の引退を思いとどまらせることができないかとりつ子に相談をする。【NHK公式サイトより】

スズ子から引退の意志を伝えられたりつ子は、「それは残念ね」と意外な反応。スズ子のことは同志と思ってきたというりつ子は「あなたの決断を尊重します」と言う。羽鳥に絶縁すると言われたと聞き、羽鳥は歌を本当に愛しているから、歌い手が歌の一部なのだと理解を示す。
さすがりつ子姐さん、スズ子のよき理解者ですね。「年を取っても歌い続ける」と言っていましたが、まさか晩年、ものまね番組の審査員として人気になろうとは思っていなかったでしょうね。笑

一方、タケシは昨日、取り乱したことを反省。
スズ子についた頃はスズ子の歌のよさがよく分からなかったというタケシは、いつの間にか口ずさむようになっていて、不思議と元気が出ると言い、もっとスズ子の歌を聞きたかった、励ましてもらいたかったと話す。それを見て「甘えん坊や」と愛子。
タケシは日本全国にお礼を伝えなきゃと言い、記者を集めて発表の場を設けて報告しようと主張する。スズ子は同意し、知らん間に大人になったなぁと感心する。
愛子に「よしよし」されるようじゃまだまだ大人には程遠いですけどね。笑

数日後、カツオが帰国したのに合わせて羽鳥家を訪れると、羽鳥は無理やり用事を作って出ていったという。父さんにスズ子を縛りつける権利はない、年を取って頭が固くなったと言うカツオは、昨夜も羽鳥と大喧嘩をしたとのこと。
その頃、羽鳥はりつ子と会っていて、スズ子のことについて相談する。みっともない真似をしたと言いつつ、りつ子の力で引退を覆すことはできないかと尋ねる羽鳥だが、りつ子はできないとの返答。
スズ子と羽鳥の関係がうらやましいと言いつつ、「存分に苦しめばいいって思いますわ」と笑うりつ子がいいですね。ちゃっかり新曲も頼んでるし。

羽鳥家を辞するスズ子を見送りに出た麻里は、羽鳥はスズ子に捨てられるのが怖いのだと言い、「変にやきもち焼いてしまいそう」とおどける。
「あなたたちの関係は他に誰も入ることがてきない」「二人だけの世界がある」と言う麻里を苦しめてきたのではと心配するスズ子だったが、麻里は最高の友達だと思っていると返す。
「大いに二人で苦しんじゃえ」とりつ子と同じような台詞を発する麻里もまたスズ子のよき理解者でしたね。スズ子と羽鳥の間に二人だけの関係があるのと同様、スズ子と麻里の間にも特別な関係があるように感じられるいいシーンでした。

当日の朝。いつもと変わらない朝食の風景。
一が迎えに来た愛子は「マミー、頑張ってくるんやで」と学校に向かう。あ、小田島親子、夕食は一緒に食べていましたが、住み込みではないのですね。
一方、羽鳥はご飯をおかわりするほど食欲旺盛。麻里はスズ子が記者を集めて引退の発表をすることを伝える。
そして福来スズ子歌手引退報告が始まる。
さて記者を前にして何を語るのか。鮫島もいるんでしょうかね、やっぱり。