ミクニヤナイハラプロジェクト『船を待つ』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

ミクニヤナイハラプロジェクト

『船を待つ』



【東京公演】

2024年3月23日(土)〜31日(日)

吉祥寺シアター


作・演出:矢内原美邦

美術・映像:高橋啓祐 音楽:石川智久 

照明:岡野昌代 照明オペレーター:古矢涼子

音響:predawn 舞台監督:湯山千景

宣伝デザイン:石田直久

制作:秋津ねを 制作協力:松本悠


出演:

渡辺梓(ゴド)

笠木泉(移民、美容外科医・由(ゆう))

鈴木将一朗(英)


STORY

船を待つ人々の異なる想いが交差し、時のなかで運命の出会いや別れが紡がれる。永遠の船着場で彼らの孤独は謎めいた方向へ向かっていく。【公式サイトより】


現代版『ゴドーを待ちながら』。大阪公演とは違った演出になっているようで、大阪公演版の白木原一仁さん、佐々木ヤス子さん、沢栁優大さんとのダブルキャストで上演。


通常の客席は取り払われ、劇場の真ん中にランウェイのような白い一本道。その両側にずらっと椅子が並べられ、対面式の客席となる。


現代版『ゴドーを待ちながら』という触れ込みはすっかり忘れて見始めたのだけど、こちらはゴドーが現れないどころか最初から出てくる(正確には「ゴド」らきい)。

舞台は船着場ということで、海を想定しているのだろうけど、照明と映像と音響の効果もあり、一本道が三途の川のようにも見えてくる。到底一度ですべてを理解できたとは思えないが、生と死について考えざるを得ない観劇体験だった。


ちょっと久し振りに笠木泉さんの演技を見て、改めて声が好きだなぁと再確認。

佐々木ヤス子さんが出ていることだし、大阪公演版も観てみたいのう…。


上演時間1時間33分。