連続テレビ小説『ブギウギ』最終週「世紀のうた 心のうた」(第122回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
最終週「世紀のうた 心のうた」(第122回)


作:足立紳
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里
タイトル制作:牧野惇 時代考証:天野隆子
風俗考証:刑部芳則 大阪風俗考証:谷直樹

出演:
趣里(福来スズ子)
水上恒司(村山愛助・回想)
水澤紳吾(小田島大)、森永悠希(股野義夫)、三浦獠太(柴本タケシ)、吉柳咲良(水城アユミ)、このか(花田愛子)、井上一輝(小田島一)、妹尾和夫(熱々先生・回想)、陰山泰(一井・回想)、楠見薫(アサ・回想)、澤井梨丘(花田鈴子・幼少期・回想)、黒崎煌代(花田六郎・回想)、ジャパンモデルエージェンシー、舞夢プロ、グレース
柳葉敏郎(花田梅吉・回想)
水川あさみ(花田ツヤ・回想)
菊地凛子(茨田りつ子・回想)
市川実和子(羽鳥麻里)
木野花(大野晶子)
草彅剛(羽鳥善一)

撮影協力:大阪フィルム・カウンシル
舞台演出:荻田浩一
大阪ことば指導:一木美貴子
青森ことば指導:和海 料理指導:広里貴子
楽団指導:MITCH 振付:木下菜津子 
歌唱指導:ゆうき ピアノ指導:杉山悟史
ヘアメイク(羽鳥善一):永嶋麻子

制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
美術:南屋武広 技術:備中正幸
音響効果:伊東俊平
助監督:小河久史 制作担当:本田良太
編集:松屋周平 記録:外川恵美子
撮影:関照男 照明:浦川純暉
音声:渡辺暁雄 映像技術:前田惇徳
VFX:佐久間正泰 音楽録音:野口康史
美術進行:齋藤強 装置:佐藤千織
装飾:長洲史雅 衣装:横山智和
メイク:堀洋子 かつら:松本誠也
演出:福井充広

STORY
「オールスター男女歌合戦」を全力で歌いきったスズ子の評判は最高のものとなった。水城アユミはスズ子の楽屋を訪れ、スズ子の歌に感激し、自身ももっと勉強しなければと思ったと伝える。年が明け、雑誌の誌面には「ブギの女王復活」の見出しが踊る。しかし、スズ子自身は歌手・福来スズ子について、ある大きな決断をしようとしていた。スズ子は、その決断を胸に抱き、羽鳥善一のもとを訪ねる。【NHK公式サイトより】

さていよいよ最終週。
笠置シヅ子さんの歌手引退についてはご本人があまり語られなかったということもあり、その理由は謎の部分も多いのですが、先日の書泉グランデでの佐藤利明さんとのトークイベントで足立紳さんが「僕なりの答えを書いたつもり」と仰っていたので楽しみです。

『オールスター男女歌合戦』終了後、アユミはスズ子の楽屋を訪ね、「ラッパと娘」を歌わせてほしいと頼んだことを謝罪。そして、「私には力が足りません」「精進します」と偉大なる先輩に誓うアユミ。

新聞にも大きく取り上げられ、タケシは興奮気味。愛子は「決闘は勝ちやったな」と言うが、スズ子は「決闘やないけど楽しかったわ」と返す。
そんな中でも「三橋満男もよかったで」とブレない一。今回、小田島親子は声だけで顔は映っていませんでしたね。
そんな騒ぎをよそにベッドに横たわり、これまでの出来事を思い返すスズ子。こういう回想が増えてくるといよいよ終わりが近づいてきた感じがしますね。

そしてスズ子は羽鳥のもとを訪れ、歌手を引退する決意を伝える。歌合戦で燃え尽きた、あれ以来体に力が入らんと言うスズ子に対し、出るにあたっての決意は感じていたが引退とは思わなかったと言う羽鳥は、引退させない、君は死ぬまで歌手なんだとキッパリ。
歌を葬り去ることは許さない、それでも「本当に歌手を辞めると言うなら、僕は君と絶縁します」とはかなり厳しいお言葉。羽鳥にとっては歌手・福来スズ子を失うことは、体を引き裂かれるようなものかもしれませんねぇ。

スズ子は帰宅後、愛子、晶子、タケシを集めて歌手を引退することを告げる。羽鳥の言葉を受けても決意は揺らがないようですね。
タケシは「僕は認めない」と立ち去るが、愛子は「マミーが嫌やったらやめてもええって思うけど、マミーの歌が聞かれへんのは寂しいわ」と素直な感想。
そんな愛子を力強く抱きしめるスズ子。
愛子は学校に行きたくないと言った時、スズ子が自分の気持を尊重してくれたことを覚えていたからこそこういう答え方をしたのでしょうね。タケシよりよっぽど大人やわ。