連続テレビ小説『ブギウギ』第20週「ワテかて必死や」(第93回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
第20週「ワテかて必死や」(第93回)


作:櫻井剛
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里
語り:高瀬耕造アナウンサー

出演:
趣里(福来スズ子)
伊原六花(秋山美月)、夙川アトム(コロンコロンレコード・佐原)、みのすけ(鮫島鳥夫・回想)、清水くるみ(リリー白川・回想)、小田ゆりえ(ラン)、辻凪子(マキ)、和海(タマ)、ビックワンウエスト、DIVA、キャストプラン、劇団東俳、オフィス・ミナミカゼ、劇団ひまわり
近藤芳正(山下達夫)
田中麗奈(おミネ)

STORY
有楽町の夜の女たちのリーダー、ラクチョウのおミネがスズ子の楽屋に乗り込んでくる。スズ子が受けた芸能雑誌の取材の記事が気に食わないという。誤解だというスズ子だが、おミネは取り合わずに去ってしまう。山下は、この件にはこれ以上深入りしないようにとスズ子にアドバイスする。しかし、どうしても誤解されたままでは嫌だと、スズ子はおミネに会うため、有楽町のガード下に向かう【NHK公式サイトより】

おミネがどなり込んできたのは『眞相婦人』でのスズ子の発言が原因。スズ子は誤解だと取り繕おうとするも、おミネは腹の底では見下していると聞く耳を持とうとしない。あまりの剣幕に愛子が泣き出したため、スズ子は抱っこをしながら謝罪。おミネは「アタイらの気持なんか分かりゃしない」と言い捨てて立ち去る。
いやぁ、なっちゃんも貫録が出てきましたねぇ(何年前だよ!)。このおミネ、詳しい経歴は分かりませんが、愛子に対する態度からすると、子供と離れ離れにさせられている可能性もありそうですね。

一方、スズ子の家を訪れたのは秋山。おミネの話を聞いて、「スターも大変ですね」と同情してましたが、伊原六花さんは『夜の女たち』というミュージカルにも出てましたな。
リリーは酒造会社と御曹司と結婚してUSKも退団。残っているのは秋山だけという状況。もうさすがにリリーの出番はないかな…。
秋山は『眞相婦人』の記事を読んでやる気が読み返ったそうで、人それぞれでんなぁ。大切な人を亡くして歌てなくなるのではと心配していたが、それどころか日本中を元気にさせてしまうんやからと驚きを隠せない様子。
おしめを干す間、愛子を見ててと頼まれるも泣き出してしまったため、抱っこして「さくら咲く国」を歌う秋山。

更にその話を聞いたコロンコロンレコードの佐原は厄介事はごめんだと言い、山下はくれぐれも深入りしないように釘を刺す。
それでも自分の考えをおミネにしっかり伝えたいというスズ子は、山下に愛子を預けて有楽町のガード下へと向かう。
怖気づいて帰ろうとしたところ、ラン、マキ、タマら夜の女たちに絡まれる。スズ子は名前を名乗り、おミネに会いに来たと伝えたところ、タマはスズ子の大ファンだと喜ぶ。ちなみにタマを演じる和海(なごみ)さんは元りんご娘で、青森ことば指導もされている方ですね。
しかし、マキは本物の福来スズ子が来るわけがないと言い、本物なら「東京ブギウギ」を歌ってみろと迫る。緊張のためか、スズ子は声が震えて全然違うと言われてしまう始末。昨日も書きましたが、当時はテレビもないわけで、歌がヒットしたとしても顔が知られているとは限りませんよね。笠置シヅ子さん本人は映画にも出ていましたから、まだ認識できた人もいるかもそれませんが、スズ子は映画に出たという話はこれまで出てきていませんから、本物かどうか疑われても仕方のない話。ネット上で「スズ子は有名人なのになぜ誰も気づかないのだ」と書いている人はそのあたりが分かっていませんよねぇ。
それはともかく、そこへおミネが登場し、何とか本物であることを証明できたスズ子、さてどんな話し合いになりますか。